観劇&感激記

大好きなお芝居の感想記です

日本音楽のかたち「芸の庭」

2004-07-20 22:59:19 | Weblog
7月20日/紀尾井ホール/最寄り駅:四ッ谷

日本音楽のかたち「芸の庭」~日本の古典芸能における場と音楽

■能「山姥」「舟弁慶」「江口」の一節より/梅若六郎(観世流)、アイ:山本東次郎、
 笛:松田弘之、小鼓:大倉源次郎、大鼓:安福光雄、太鼓:徳田宗久

■落語「愛宕山」「源平盛衰記」「紺屋高尾」の一節より/林家正雀

■歌舞伎音楽「鞍馬山」「船弁慶」「助六」の一節より:尾上菊五郎劇団音楽部

■文楽:豊竹山城少掾の公演録音より    
・解説:渡辺保(演劇評論家)

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<舟弁慶>
アイ:山本東次郎さんに目が釘付け。単に舞台に立って棒を舟のように持ってるだけなのに「波」「風」が舞台一面に感じられた。アイでこんな無限な気分になったのは初めてだ。さずが山本東次郎さんだ~。

<文楽:豊竹山城少掾の公演録音>    
初めて豊竹山城少掾の語りを聴いた。忠臣蔵-七段目の始めのところを聴いた。
凄い!
身体に電気が走ったかのように…しびれた。料亭の華やかさが目の前に浮んできた。こんな凄い太夫が昔いたのかと驚かされた。
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国立能楽堂定期公演

2004-07-14 23:52:20 | 能楽観賞
7月14日/国立能楽堂/最寄り駅/千駄ヶ谷
正面席で観劇

■狂言:粟田口(大蔵流)
 茂山忠三郎、茂山良暢、茂山千之丞

■能:通盛(金春流)
 シテ:金春安明、ツレ:山井絹雄、ワキ:野口敦弘、アイ:丸石やすし
 笛:寺井宏明、小鼓:幸信吾、大鼓:佃良勝、太鼓:徳田宗久

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<粟田口>
茂山忠三郎さんが大・大・大好きな私だが、頻繁に関西まで観に行く経済力がないので忠三郎さんが東京に来る時はなるべく公演に行く事にしている。
「粟田口」最高だった~!!忠三郎さんの良い面が全面に舞台に表れたような演目だったと思う。若いトンガッた狂言師には絶対出せない味だ。
はっきり言って『あわたぐち』とセリフを言うだけの話しである。
こんな単純な話しをこれ程までに面白くできるのは、まさに天才的だとしか言い様がない。
「あぁわぁたぁぐちぃ~~」と忠三郎さんが言うだけでそこに宇宙を感じられた。
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ワキとシテ

2004-07-10 23:48:09 | 能楽観賞
7月10日/横浜能楽堂/最寄り駅:桜木町
中正面席で観劇

■能:谷行(観世流)
 シテ:梅若六郎、ツレ:観世榮夫、ワキ:宝生閑、アイ:山本則直
 笛:杉市和、小鼓:鵜澤洋太郎、大鼓:國川純、太鼓:観世元伯

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<谷行>
宝生閑さん目当てで横浜まで行った。
でも、初めて能で純粋に「涙腺が緩む」くらい宝生閑さんの「情」がジワ~ジワ~と舞台から伝わってきて「来て良かった~」と思った。
---御身に代わるものならば。何か命の惜しからん。進退谷まりて候。---の節で目頭が熱くなった。宝生閑さんの「シオル」型を観て、初めてこの型が泣きの型なんだと実感できた。これを観るまでは単に目の近くに手を向けているとしか見えなかった。
帰路の電車の中は「やっぱり宝生閑さんってスゴイな~」ということで頭がいっぱいになった
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木月孚行能の会

2004-07-03 23:45:03 | 能楽観賞
7月3日/観世能楽堂/最寄り駅:渋谷
中正面で観劇

■狂言:鏡男(大蔵流)
 山本東次郎、山本則重

■一調「春日龍神」:観世清和、太鼓:金春惣右衛門

■能:屋島(観世流)
 シテ:木月孚行、ツレ:木月宣行、ワキ:宝生閑、アイ:山本東次郎
 笛:一噌仙幸、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井忠雄

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<屋島>
シテ方には申し訳ないが、山本東次郎さんの那須余市語り目当てで観に行った。
予想通り、素晴しいものだったぁ~。舞台中を駆け回る東次郎さんにしびれた。
囃子方の一噌仙幸、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井忠雄が素晴しく囃子方に見とれた。

ここ3日間良い囃子を聴き過ぎて頭がおかしくなりそうだ・・・。いいのか?こんなに良い囃子を聴き過ぎても?と自分の運命が恐くなるくらいだ。
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宝生閑師古稀を祝う会

2004-07-02 23:41:06 | 能楽観賞
7月2日/観世能楽堂/最寄り駅:渋谷
中正面で観劇

■狂言:末廣(大蔵流)
 山本東次郎、山本則俊、山本則直
 笛:一噌仙幸、小鼓:鵜澤速雄、大鼓:亀井忠雄

■能:鷺(観世流)
 シテ:片山九郎右衛門、ツレ:観世清和、ワキ:宝生閑、アイ:野村萬
 笛:藤田大五郎、小鼓:北村治、大鼓:安福建雄、太鼓:金春惣右衛門

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大好きな宝生閑さんの祝いの会。
笛:藤田大五郎さん、太鼓:金春惣右衛門さんお一人が舞台にいるだけで囃子が奥行きのある柔からく深い音を醸し出す。そのふたりが同時に舞台に立ったらどうなるのだろう?!とずっと前から思っていた。予想通り深みに深みを増した心地よい囃子だった。

<末廣>
山本東次郎さんの大名が本当に囃子に合わせて楽しむ様は感動的で目に焼き付いて今も離れない。今まで観た「末廣」は何だったんだ?!とカルチャーショックを受けるくらい面白かった。囃子方も豪華だったし…。
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能楽観世座第二回公演

2004-07-01 23:35:18 | 能楽観賞
7月1日/観世能楽堂/最寄り駅:渋谷
中正面席で観劇

■狂言:柑子
 野村万作、野村万之介

■能:井筒(喜多流)
 シテ:友枝昭世、ワキ:宝生閑、アイ:石田幸雄
 笛:一噌仙幸、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井忠雄

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<柑子>
6月に喜多能楽堂で野村萬・与十郎さんの「柑子」を観たばかりだったので目が自然と比べてしまった。兄弟でもかなり趣の違う「柑子」だった…。一瞬、同じ演目なの?と自分の目を疑ったくらい。
・萬さん…楽しそうに俊寛の物語りを語った(観ているこちらも思わず笑みがこぼれた)。
・万作さん…「美」をかなり意識した感じで、正座をして観なくてはいけないような固い雰囲気だった。
どっちがどうとはいわないが…個人的には萬さんの「柑子」が好き。

<井筒>
頭の中で、こういう配役でこういう囃子の「井筒」が観たいと思っていたずばりそのものだったせいか?観劇後2、3日は重力の力をもっても足が地に着かないくらい無限感が身体を被った。身体も頭も脳も現実の世界になじめなかった。
事実、美しさで上演中は金縛りにあったままだった。友枝昭世さんの能を観るとしばしばこういったことはあったが(他のシテ方ではなったことはない)、終演するまでずっと続いたのは今日が初めてだった。
身体が硬直して自分の意識と身体が分離したような感に襲われ続けた。第一印象「ちょっと間の抜けたような面」が金縛りにあってからは現実の女以上に・・・生々しく、悲哀、恋慕が感じられ、目がはなせなかった。
面の恐ろしさを初めて知った能であった。
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