観劇&感激記

大好きなお芝居の感想記です

文楽地方公演/府中の森芸術劇場

2010-10-03 22:16:28 | 文楽観賞
20101003/府中の森芸術劇場ふるさとホール
6列目で観劇。

夜の部
■解説:吉田一輔
■曽根崎心中
 (人形)徳兵衛:吉田簑助、お初:桐竹勘十郎
・生玉社の段:竹本三輪大夫、鶴澤清馗
・天満屋の段:豊竹嶋大夫、鶴澤清友
・天神森の段:竹本千歳大夫、豊竹睦大夫、豊竹希大夫、鶴澤清介、鶴澤清志郎、鶴澤清公

徳兵衛が蓑助さんで、お初が勘十郎さんだったので行ってみました。
文楽を観るのは、久しぶり。一年以上観ていなかった。
府中の森劇場は見やすかった。

なんか…いい意味で今まで観た曽根崎心中と違った味わいで面白かった。
蓑助さんが遣う徳兵衛は立っているだけでそりゃあもう「色男」だった。勘十郎さんのお初は利発そうで、心中をきっぱりと心に決めた感の女でした。

久しぶりに観に行ったせいか?蓑一郎さんの(遊女役)女らしい人形遣いに驚いた。
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5月文楽公演(二部)

2007-05-13 23:45:58 | 文楽観賞
2007年5月13日(日)国立小劇場/最寄駅:半蔵門

■通し狂言:絵本太功記
六月七日 杉の森の段
六月九日 瓜献上の段
六月十日 夕顔棚の段
     尼ヶ崎の段
大詰  大徳寺焼香の段

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二部の途中、杉の森の段の竹本住太夫さん、野沢錦糸さんの語りから観た。

絵本太功記は、人間の心理描写が、通しでジワジワと伝わってくる作りになっていて面白かった。
通しでも、義経千本桜とか菅原伝授のように「○○ジツハ△△」という役の転換がたくさんあったり、○段によって主役がガラッと変わったりして…「これは同じ物語なんだよぉ~」と自分の頭に言い聞かせつつ観劇するものとは異なり、一貫してどの役も同じ人物として、ちゃんと川の流れのように描かれているように感じた。

そのせいか?私は「武智光秀」という男性の一生が不憫でならなかった。
(帰路は知人に「武智光秀」が可哀想だ~とばかり訴えていたくらい)

正義のため家族のために主君を討ったにもかかわらず…母親から主君を討つ極悪非道な息子だ!というようなことをさんざん言われ…、せめて味方になってほしい妻からは「あなたのせいで息子は18才で武道に明け暮れることしか知らずに死んで行くのよ!」とののしられる始末…

身内さえも味方になってくれない環境に同情した。
母、妻の愚痴を受け止めつつも真理の道を貫く「武智光秀」にとても男気を感じた。

誰だって、自分を肯定してくれる人がいないと辛いはずだ。



それにしても…
大河ドラマだって、小説だって、織田信長や豊臣秀吉を主役にしたストーリーがほとんどなのに…なぜ【絵本太功記】は武智光秀(明智光秀)側から見た芝居なのだろう?

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<杉の森の段>
竹本住太夫さんの「南無阿弥陀仏」という語りを聞きながら…
不思議と「南無阿弥陀仏」と語る場面はどの芝居でも空気が張り詰めてくるものだなぁと、思った。能の隅田川とか、急にあの一言で空気が変わる。
(何故か?芝居では南無妙法蓮華経は空気が重くならないように感じる)

本当、最近の野沢錦糸さんの三味線はキレがあっていいなぁ~。


<瓜献上の段>
吉田玉也さんが古老の人形使いの定位置になりつつあるのを感じた。あの老人の微細な人形の揺れがいいなぁ。
百姓長兵衛ジツハ四天王田島頭の人形を観つつ…玉男さんをフト思い出した。


<尼ヶ崎の段>
豊竹嶋大夫さんの語りと鶴澤清介さんの三味線良かったなぁ~。はじめの大和風っていうんですか?「ひと間へェ~~~~入りにけりィ~~~~」あの部分の空気の作り方が堪らなかったです。

豊澤富助さんの三味線が情感をスーッと運んでくれ、聞き惚れた。武智光秀の無念さがとてもよく伝わってきた。

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【絵本太功記】は、いろいろと私の中に疑問や悶々とした気持ち残した。
スッキリとしない感が後を引いて…また観てみたいなぁ~、歌舞伎でも通しで観てみたいなぁ~(でも、今の歌舞伎役者では、あの役はあの人で…というものが明確に浮んでこないが…)という気にさせた。
とってもわかりやすい芝居はつっかえるところもなく心に残らないが、微妙にわからない感がある芝居の方がなにかと心に残るものである。
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二月文楽公演第二部

2007-02-11 21:29:02 | 文楽観賞
2月11日(日)国立小劇場/最寄駅:半蔵門

■摂州合邦辻
・万代池の段
・合邦庵室の段


久々に文楽を観に行った。それもこれも、大好きな演目【摂州合邦辻】のため。文吾さんの合邦と住大夫の語りが観たかったため。

歌舞伎も「万代池の段」をやってくれるといいのになぁ~と、今日はつくづく思った。
(なぜか?合邦庵室の段ばっかりだ)
合邦と、参詣人が踊る(?)姿は、歌舞伎でやっても楽しいように思うのだが…
(ミュージカルのようで面白そう)。
「万代池の段」の前の毒を盛るところとか…次郎丸が陰謀を企むところの段も歌舞伎で観たいなぁ~。



今日観た合邦は、今まで観たのより生々しくみえた。

玉手御前が戻ってきて、抱きつく母の姿とか…
母が玉手御前を引っ張って奥へ連れて行くとことか…
(人形:桐竹紋豊さんの出過ぎず控えめなのに芯の強い母の姿を観ることができてドキッとした)
俊徳丸を見つけて駆け寄って抱きつく玉手御前とか…
刺されてからの合邦と玉手御前の包容が、今まで観たのより激しかったように感じた。

ぼんやりと「玉手御前は、俊徳丸が好きなんだろうなぁ~」と今まで思って観ていたけど、今日のは「ファザコン」にみえた。つねに「父親から見られる自分の姿」を意識した玉手御前に見えた。


いろんな解釈で観ることができる懐の大きな演目だなぁと、帰り道、思った。



それにしても…驚くほど
野澤錦糸さんの三味線が良くって…後半は口を半開きにして、上手ばかり観てしまったよ。
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11月文楽公演

2006-11-25 22:08:47 | 文楽観賞
■心中天網島
大槻能楽堂が終わってから行ったが、ちょうど、住大夫さんが河庄のキリを語っていた。
間に合って良かったぁ。今月文楽は住大夫さんと文吾さんの孫右衛門が目当て。
途中からだったけど、泣き笑い良かったぁ。
「こちの治平は男でござる」

なんか…どの演目も三味線の人が良かったなぁ~。やっぱ、大阪文楽劇場の方が東京よりも音がよく聞こえるような気がする。

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九月文楽公演:仮名手本忠臣蔵

2006-09-24 22:25:29 | 文楽観賞
20060924/国立小劇場/最寄駅:半蔵門

■仮名手本忠臣蔵 大序~四段目
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五月国立文楽公演/第二部

2006-05-19 22:52:12 | 文楽観賞
5月19日(金)/国立小劇場/最寄駅:半蔵門

■義経千本桜
■生写朝顔話

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国立文楽劇場四月公演第二部

2006-04-19 20:48:48 | 文楽観賞
4月19日(水)/国立大阪文楽劇場/最寄り駅:日本橋

■ひらかな盛衰記
中:竹本千歳大夫、鶴澤清治
奥:豊竹咲大夫、鶴澤燕三
船頭権四郎:吉田玉也、船頭松右衛門ジツハ樋口次郎兼光:桐竹勘十郎
腰元お筆:吉田蓑助

■勧進帳
 ●語り/弁慶:豊竹十九大夫・豊澤富助、富樫:竹本津駒大夫・竹澤宗助、
義経:豊竹呂勢大夫・鶴澤清志郎
 ●人形/弁慶:吉田文吾(左:吉田文司、足:吉田文哉)
   富樫:吉田和生、義経:吉田蓑二郎

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ちょうど、大阪に出張に行ったので仕事終了後観劇。ひらかな盛衰記から観劇。

「感動した」って言葉はどんなジャンルの演劇を観たあとにも使える言葉だけど、味わい・深さ・心に響く場所が全く違う!から、一括りになんでもかんでも「感動した」と言ってしまうのはもったいない!と教えてくれた二公演でした。
文楽の感動って腹の底の根深い部分で地道にじわじわ訴えかけてくるから、感情がハッキリと「感動した」と認識してしまった頃には、どこかしこも感動に攻められた後で感動の波がなかなか引かない…。


<ひらかな盛衰記>
燕三さんの襲名披露公演だけあって、『三味線を聴く』にふさわしいような演目でした。

船頭松右衛門:勘十郎さんの大きさにも驚いたが、船頭権四郎:玉也さんの細かい首の動き、細かな手のふるえの感情表現に感じ入りました。


<勧進帳>
解説本を読んでおどろいた。
文楽の勧進帳って…能「安宅」を基にして作った歌舞伎の「勧進帳」からできたってこと。

ヘンな話…今まで、基の歌舞伎の「勧進帳」で感慨深くなったことがなった。
(パッと見える派手な動きの形だけで勝負する演目なのかと思っていたくらい)

でも…今日、文楽の勧進帳を観て…「勧進帳って弁慶の心理描写を腹で感じ取るのが面白い話なんだ」と思った。安宅の関を過ぎて背景が松羽目から海辺の松に変わったあたりから弁慶の心理描写の表現が面白くなった。『泣かずの弁慶が泣く』姿と最後弁慶が遠く離れた富樫に向かって一礼する姿にグッときた。

弁慶の人形が良かったぁ~。(主:吉田文吾、左:吉田文司、足:吉田文哉)
三位一体ってこういことをいうのかな~と感じさせる弁慶でした。合わせよう、合わせようとして人形を使うのではなく、ひとりひとりがそれぞれの持ち場を汗水たらして動かして、自然とそれが一体となる…
三位一体
始めは個々の和だった三つの和がググッと大きなひとつの和になっていくさまを
感覚ではなく、実際に舞台からはっきり見ることができ…そのひとつになっていくさまが美しく…感激しました。

吉田和生さんの富樫がしっとりと深みがあって驚いた。こういう人形使いのタイプの方だと思っていなかっただけに、意外で…良かった。

個人や個性を求められる時代だけれど、文楽を観ると「共同作業っていいなぁ~」と思う。こういう文化は残ってほしいなぁ~。
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文楽12月公演:一谷嫩軍記

2005-12-17 21:14:39 | 文楽観賞
12月17日(土)/国立小劇場/最寄り駅:半蔵門

■一谷嫩軍記

昨年、大阪文楽劇場で観た一谷が面白かったから…脳裏に鮮明に残っていて…正直今回のはあまり感激できなかった。
しかし、弥陀六の吉田玉也さんが想像していた以上に大きくて驚いた。


<組討の段>
松香大夫さんの語りのはじめの部分が「なんだか能の謡いみたいな感じだなぁ~」と思って家に帰って『敦盛』の謡本を開いてみたら…
----去るほどに、御船を始めて、一門皆々船に浮かめば『乗り後れじ』と、汀に打ち寄れば、御座船も兵船も、遥かに延び給ふ-----
やっぱり、ありました。文楽だと、この部分は三味線も人形も入らず、大夫のみだったから、やけに気になった。

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文楽観賞教室B/鬼一法眼三略巻・新版歌祭文

2005-12-17 15:27:04 | 文楽観賞
12月17日(土)/国立小劇場/最寄り駅:半蔵門

■鬼一法眼三略巻 -義経と弁慶-五条橋の段
■解説:文楽の楽しみ
 義太夫について:豊竹咲甫大夫、鶴澤清志郎
 人形の遣い方:吉田一輔(いちすけ)
■新版歌祭文 -野崎村の段-

………………………………………………………………
<五条橋の段>
知人に切符を取ってもらったら…3列目(驚)だったせいか?普段、気にならない…黒御御簾と三味線のズレが気になって仕方なかった。

<解説:文楽の楽しみ>
昨年の人形の遣い方:吉田一輔さんの解説を聞いてから吉田一輔さんのファンになってしまいました。落語家のような話の運び方したので今年は、これを目当てにB班にしました。
今日は、たぶん、朝鮮高校の生徒さんがいらしていたので、笑いのツボが違い、苦戦している風にみえましたが人形本来の動きで笑いをとっていたので良かったです。

<新版歌祭文>
勘十郎さんのお光が良かった。
今、読んでいる本『吉田文五郎芸談』の中に
-----(本文抜粋)-----
昔は恋女房であったお人形が、今は孫のようにかわゆい。眼を細そうして「お里や」「お染めや」と呼んでも見たい、それだけいとしさ、いぢらしさも一しほであります。

という文があり、そういった、自分の手で魂をいれた人形が可愛くて愛しくてたまらないといった、勘十郎さんのお光でした。

一輔さんが船頭を楽しそうに遣う姿を観て「本当にこの人楽しそうに人形を遣う人」だなぁ~と改めて思いました。

文吾さん休演で悲しかった…。早く元気になってください…。
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国立文楽公演一部:芦屋道満大内鑑

2005-09-19 15:33:37 | 文楽観賞
20050919/国立劇場/最寄駅:半蔵門

■芦屋道満大内鑑
今日は一日中文楽漬けだから一部は力まず観ようと思っていたら…勘十郎:後室、文司:岩倉治部大輔・信田庄司、玉也:奴与勘平が良くて「加茂館の段」でヒートアップした。人形が大きく見えた。
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