雪中花

<雪中花>
自宅からバス停の通りまで約200m歩く。その歩道の片側が低い土手で数年前まで
一重の日本水仙が帯状に生えており、 毎年可憐な花ととてもいい匂いを漂わせて
いた。3年ほど前土手の改修工事が有り、水仙とたますだれやその土手に生えてい
た草花も掘り返され処分されて今は見る影もない。その折工事の人に球根を分けて
もらい、今家の花壇に細々と生き続けている。花も香りも変わらずに。
<ぬくもり探し>
凍りつくような寒い日。体も気分もチクチクといたむ。
思わず体中に力が入り冷たく感じる部分が尚増幅されて痛みを増す。
暖かい物、視覚でも触覚でもいい言葉でもいい、
しばしこの冷え込みを忘れる時間ができるのなら。
<赤と黒>
以前にも取り上げたと思うが「赤と黒」
某著名作家の小説のタイトルにもなった。
この色の組み合わせ無駄が無くてとてもいい。
知人にこの組み合わせの服装がとても似合う男がいるけれど、半分は
本人の持っている独特の雰囲気も加味されていると思う。
私にはとても赤を取り入れる勇気はない。
でも好きな色の組み合わせである。
<花椿/晴れ着>
成人の日。街も神社も羽織袴や振袖がみちあふれていたことだろう。
大阪北部は幸いにして風もないおだやかないい日だった。
この日の晴れ着は少しのくもりもないあっけらかんとした華やかな装いで
よそ行きの取り澄ました晴れ着ではない。
親兄弟の期待と祝福に満ち溢れた「ハレの日の装い」である。