ヨンデリーヌ・ヨンデルホンのビミョーなる書棚群

加齢なる 読道生活半世紀。 歯磨き、活字は、生活習慣。 

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名作うしろ読み

2017年03月13日 | 本棚
斎藤美奈子  中公文庫

読売新聞連載中から注目でした。
せっせと切り取って、スクラップまでして、
いつか一気に読む、
…ことを楽しみにしておりましたが、
いやー、文庫本の魅力には勝てません、
ハイ、文庫で購入、スクラップはお払い箱…

いえ、いいんです。
スクラップの醍醐味は、「切って貼る」一瞬。
その一瞬が、最高潮ですから。


『坊ちゃん』『異邦人』『赤毛のアン』『たけくらべ』『車輪の下』『蟹工船』…等々、等々、日本の、世界の、いわゆる『名作』のラスト一行を味わいつつ、斎藤美奈子が改めて読みなおして(又は初めて読んで)繰り広げる書評の数々。
読んだことのある本はもちろん、読まないだろう本ですら、ちょっと読んでみたくなること必定の名視点です。


本を読む事は、
それがたとえ「ブンガク」であっても、
それがたとえ「メイサク」であっても、
なんて、なんて自由!なんだ…
と、本読みの原点に立ち返らせてくれる一冊です。
もとい「逸」冊ですとも。
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本へのとびら/岩波少年文庫を語る

2016年04月01日 | 本棚
宮崎駿  岩波新書

昨年末、妹と行った「藤子F不二雄ミュージアム&三鷹の森ジブリ美術館」バスツアー。
「ジブリ…」は、勝手に巨大な「森」を想像してしまっていただけに、
内容に対して規模が小さすぎる、
又は規模に対して受け入れ人数が多すぎる?
とにかく「狭い!」…が残った印象。あーあ。

そんな中で「来てヨカッタ~」と思えたのが「図書閲覧室・トライホークス」。
宮崎駿オススメの児童書・絵本・児童書の閲覧室です。

閲覧とはいえ、全部売り物、ヨンデは3冊を購入。(オリジナルブックカバーが嬉しい)
その中の一冊がコレ。



岩波少年文庫から50冊を紹介する宮崎監督の熱き少年目線は、児童文学に対して熱き少女だった、ヨンデの来し方を鮮烈によみがえらせてくれたー
エリナー・ファージョンへの称賛なんぞ、もう熱すぎて泣けてくる。
「やかまし村」も、
「いやいやえん」も、
アタシの根っこ。
オトナになって、他にももっと!と欲深くなって、そういう大切な世界からはちょっと遠くなってしまって…

けれど今。
何年たっても待っててくれるはずの、
そんな世界がまだあることを、たっぷりと教えてくれる一冊です。
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「本が売れない」というけれど

2016年03月14日 | 本棚
永江朗  ポプラ新書

週刊ブックレビューが終ってしまい、(←もはや過去すぎる)
レビュアー永江朗氏に「動画」的アクセスができなくなってしまったことは、本当に残念です。

その人が、「語る」からこそのレビューの形。
前にも言ったかもですが、何度でも言いますぜ、新シーズンプリーズ!「週刊ブックレビュー」!永江朗、ペリー荻野、プリーズ!

本をとりまく今まで・これからを、丁寧でいてシンプルな、訥訥とした永江氏の「あの語り口」にて読む一冊。わかりやすくないはずがない。その上、永江氏の愛する本ネタ、訥訥とした中にもフツフツと熱い気合を感じます。

早川義夫「ぼくは本屋のおやじさん」が、書店を取り巻く「詩」だとしたら、
永江朗「本が売れないというけれど」は、書店を取り巻く「ビラ」かもしれない。

わかりやすく、そして熱くないと興味をひかないもの、ビラ。
この熱いネタを、永江朗氏のあの語りにてアジテーションするのを「見たい」ものです。
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