ヨンデリーヌ・ヨンデルホンのビミョーなる書棚群

加齢なる 読道生活半世紀。 歯磨き、活字は、生活習慣。 

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鬼平犯科帳 9

2017年06月21日 | 江戸棚
池波正太郎  文春文庫

「お前はよいところがある。岸井の左馬公は野暮だから、いささかも風流を解さぬのだよ」
「そうでしょう、そうでしょう」
「こうやって、たまさかに御役目をはなれ、古い友達と気ままに酒をのみながら、雪の一夜をすごす。近頃は、こんなことがたまらなく……」
「うれしいですなぁ」
「ふ、ふふ。おれたちも……」
「年齢(とし)ですなぁ」


これが、会話だよなぁ。
沁みるなぁ。
『おりき』は演説なんだよねぇ。


鬼平の命の恩人、もとい、恩犬「クマ」との邂逅が仕込まれた「本門寺暮雪」より、江戸な会話を堪能、堪能…




それにしてもだ。
読んだそばから忘却していく、唖然とするほどの我が近況…( ノД`)
せめても、破片でも、留め置かんとて、細々なりとも、『本棚』へ、と…
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秋の蝶 ~立場茶屋おりき3~

2017年06月05日 | 江戸棚
今井絵美子  ハルキ文庫

読み続けるか、どうしようか、と思いながらの三巻目。

優等生すぎるヒロインおりきが、どうにもこうにも鼻につくようになって参りました。
そんな時に、
「……しましょうぞ。」
え?
そんな物言いって、するか?
時代劇か?

あ、時代劇か。

にしても。
そんな物言いが二度三度…

先代女将から立場茶屋を引き継いだにあたっては、なまなかな苦労ではなかったはずなのに、そのあたりの事情が三巻目でもまだハッキリとせず。
だからおりき自身のキャラに、イマイチ思い入れることが出来ない。
立場茶屋おりきの女将という揺るぎない立場から、常に優等生しているだけのおりきでは、如何にトラブルを見事采配しようとも、どれも出来レース的で物足りないのよ…

読み続けるか、どうしようか…
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行合橋 ~立場茶屋おりき2~

2017年05月11日 | 江戸棚
今井絵美子  ハルキ文庫

勘違いじゃなかった。

二巻目も、せっかくの江戸な単語や物言いが満載でありながら、
うらはらな近代的熟語が(会話に)何度も混じって、違和感あり。

美人女将のおりきの話し方も、
「…宜しいのよ…」
「…しましたの…」
「…思っていますのよ…」
「…作りませんのよ…」

うーん。

実は自身も腕に覚えのある武家出身、にしてはこのペタペタとした話よう…
違和感あり。

あっちゃもこっちゃも「違和感」ありではあるけれど、
如月様は実は何者?
三吉に笑顔はもどるのか?
亀蔵親分の身重の義妹はどうなる?
…とまあ、「次」を知りたい気にはさせられる、と。
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さくら舞う ~立場茶屋おりき~

2017年04月26日 | 江戸棚
今井絵美子  ハルキ文庫

高田郁のインターバルが長い…
「みをつくし」シリーズ時ですら毎月プリーズしたかったのに、
「金と銀」シリーズときたら半年、もとい半年以上を経てやっと一巻だなんて…

そんな高田ロスを埋めるのには、鬼平ではちと違う。
もちっと、女筆な表現で、
もちっと、はんなりとした感じ…
そんなを期待して手に取った、初・今井絵美子作品です。

品川宿の立場茶屋「おりき」で采配をふるう女将おりきは、凛として、情に厚く、そして何やら謎めいた過去が…

いかにも江戸っぽい「単語」のリズムが心地よい。
こうした単語や言い回しが時代考証に沿ったものかは知らねども、心地よさはハナマル級。

そんな中に、ガリッと砂が混じったような単語がチラホラ…
この時代に、
会話の中に、
「報告」とか、「介護」とか、使うかな?

それはさておき、謎めいた過去も、第一巻目の最終章にてあっけなく謎解き完了。
うーん、それがおりきをして出奔に至らしめるほどのものであるのかどうかというと、うーんうーんなのではあるが、高田ロスを埋めるという目的であれば、高田超えではない程度が望ましく、であれば最適の一冊か。
既にして22巻までが既刊であれば、備蓄度も十分?!
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あきない世傳 金と銀 奔流篇

2017年02月27日 | 江戸棚
高田郁  ハルキ文庫

毎度ッ!
前作「早瀬篇」の内容は、すでに忘却の彼方…
毎度毎度の~、、っとくらぁ

それでもハナシはいよいよ「奔流」に入りましたから、
細かい部分までは思い出せなくとも、それなりに話はつながっていくものです。

お楽しみの反物・呉服話、
江戸な商売工夫話、
成功と苦難の繰り返し、、、
お約束の、待ってましたの「高田調」です。
そして、限定された御寮さんの立場から、いよいよ幸が大きく羽ばたくきっかけが来るか?!…と感じさせる最終章。

嗚呼しかし、ここからまた半年先までお預けをくらうわけですが。



オビ広告を飾るは、「ドラマ化決定!みをつくし料理帖 NHK総合2017年5月放送予定 主演・黒木華」
わお。
いつぞやの民放単発ドラマの澪=北川景子のキャスティングにはのけぞりました。
単発だったことだけが救いでした。
しかし今度は大納得。
読んでる間はずっと蒼井優にて脳内キャスティングしていた澪役ですが、リアルドラマで蒼井優が演るには少々とうがたちすぎたものね…

「金と銀 第四巻」までのはやる気持ちも、これにて慰められましょうて。
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獅子

2017年01月26日 | 江戸棚
池波正太郎  新潮文庫

父弟と袂を分かち、徳川方について後、今は93歳となった真田信之。悠々自適の隠居暮らしに入るかと思った矢先に、家督を譲った息子の突然死!次の家督は、まだ幕府にも届け出ていない生まれたばかりの孫なのか、はたまた領主の器に程遠いもう一人の孫なのか。
93歳にして、時の権力者である老中酒井忠清を相手に、秘策をめぐらす真田信之。はたしてその奥の手とは…


嗚呼、真田ロス。
それを埋める、おにいちゃんの話です。

池波翁描くところの真田信之・93歳は、大泉のおにいちゃん像とはずいぶんルックスが違っているものの、そこはロス状態ですから、もうムリヤリ、大泉おにいちゃんを特殊メイクで老けさせて、脳内真田丸スピンオフ!

中編ながら、はたして家督の行方は如何に?!というテーマだけでなく、
信之がかわいがっていた近習の「正体」のあばかれ方や、
隠密として暗躍した男たちの来し方行く末にも、
それぞれ情あり、ひねりあり。奥深し。

そして最終最後は…
「看取り」の書としても味わい深い一冊です。
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鬼平犯科帳 8

2017年01月20日 | 江戸棚
池波正太郎  文春文庫

生涯中に鬼平読破できるのか?
…ちょいと危ういペースですよ。現時点で。

葱と生姜をあしらった「兎の吸い物」
淡白な兎の脂肪が出し汁にとけあい、なかなかに美味という、小体な料理屋[万七]の名物。

先ず出てきたのは「鯉の塩焼」
鯉の洗いとか味噌煮とかいうけれど、実は塩焼きがいちばんうまいのだとか。

は~あ、じゅるるっ…

そしてそして、鬼平・鐡っつぁんの味わいは、、、

佐野倉の主人「どんなお人でしたかね」
番頭・長助「怖そうなお人ですかね」
「うんにゃ…」
かぶりを振って高木軍兵衛はこういった。
「なんともいえぬお人だ。怖くて、やさしくて、おもいやりがあって、あたたかくて……そして、やはり怖いお人だよ」

これにつきましょう。
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あきない世傳 金と銀 早瀬篇

2016年08月18日 | 江戸棚
高田郁  ハルキ文庫

半年に1回ペースで出ると思っていたのに、8ヵ月。
長いわー。
前作「源流篇」の内容ときたら、
すでに忘却の彼方…
「グリーン・マイル」のように、ペース良く月刊でお願いしたいものです。

さて、幸は14歳から花の17歳へ。
その運命は、ドラマチックにうねり出します。
舞台となるは呉服商「五鈴屋」にて、きらびやかな反物・呉服が、いかにドラマの重要な小道具として花を添えるか…
これが見どころ味わいどころ。

「みをつくし料理帖」の時には、別冊で「献立帖」なるレシピブックが発刊されましたが、今度もぜひ、各章を彩る反物・呉服の数々を、別冊だてでご披露頂きたいものです。
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鬼平犯科帳 7

2016年08月02日 | 江戸棚
池波正太郎  文春文庫

ちょっと息切れのし始めている鬼平読破計画…

豊島屋という茶店で出す名物の[一本饂飩]…
五寸四方の蒸籠ふうの入れ物へ、親指ほどの太さの一本うどんが白蛇のようにとぐろを巻いて盛られたのを、冬はあたため、夏は冷やし、これを箸でちぎりながら、好みによって柚子や摺胡麻、ねぎをあしらった濃い目の汁をつけて食べる…


お楽しみは江戸な食。
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甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

2016年06月12日 | 江戸棚
田牧大和  文春文庫

高田郁ロスを埋めようと、つい手に取るわけです。
今度こそは、と。
江戸モノ&和菓子ならば、いけるのではないかと。

パラッとめくって、会話だらけ、改行だらけで頁を稼ぐ類ではなかったし。
(会話と改行で稼ぐなら、せめて活字を小さくせよと言いたい、昨今の江戸モノよ…)

しかし肩凝っちゃった。
登場人物が、誰もかれも、しゃっちょこばっているのだよね。
自然でない。
ギクシャク。

シリーズになるようだけど、これ一冊でもういいかなぁ。。。
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