新たな気持ちで

誕生日が過ぎたのでもう老人の部類に入るのかなと思ったら、６４歳までは現役世代というのだそうだ。
きっと年金の受給年齢を引き上げるために、まだまだ頑張れるでしょう、６０代はまだ現役なんですよとごまかされているような気がするのだが。

テレビのニュースで「三越伊勢丹ホールディングスは、バブル期に大量採用した管理職などの早期退職を促すため、退職金を最大で5000万円増額」という話題を取り上げていた。どこかの企業のサラリーマンが「自分もそのバブル期採用の５０歳だけど、５０００万円上乗せしてくれるんなら今すぐ会社辞める」と笑っていた。その後に続くのが団塊ジュニア世代でその年代の人数も多かったので、それから氷河期と呼ばれる時代になり、ゆとり世代へと。誰しもが好きでその時代に生まれたんじゃないというかもしれないけれど、いつの時代も周囲に流されず我が道を開拓していく人はいるのだから、時代のせいにしてただ波に乗っかているだけの人はいずれにせよ大成はしない。

自分たちはしらけ世代とか言われたような気がするがその自分も６０代になり、何が変わったかというと見た目の老化は年相応だが、精神的には何も変わらない。
ただ、５０代の時は「もう年だから～」という言葉を使っても心の中ではまぁそれほどでもないかなという安心感があったが、今その言葉はリアリティを帯びてくるのでこれからは使いたくない（笑）ということはある。
若いころ、定年間近の方々を見て思ったことと今の自分がどうにも重ならなくて、こんなものなのかと思う。そういえば尊敬できる人はいたがそうでない人もいたからね。人間いくつになっても精進あるのみだ。