優しさの連鎖

いじめの連鎖、って嫌な言葉ですよね。
だから私は、優しさの連鎖。

老いては子に従え

2013-04-18 21:00:05 | 日記
息子たちが小学校の頃、通学途中に廃屋があって子供たちはお化け屋敷と呼んでいた。
実はそこは昔々桶屋さんだったということで、私自体、桶屋さんなんていうお店は見たことないし、まして息子たちには知る由も無かった。
その頃学校でことわざを習っていた次男が、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを口にしていたので、そうそう、そのことわざに出てくる桶屋というのがここにあったのよ、と私が言ったのを覚えている。

そして月日は流れ、息子たちも大人になった今日この頃。
次男と食事時テレビを見ていたら、クイズ番組でことわざの意味を答えるのをやっていた。
あるタレントさんが「風が吹けば桶屋が儲かる」の三択問題でAと答えていて私も、そうそう、と言ったその時のことだ。

次男が「えっ?」と言ったまま絶句していた。

「なによぉ、台風みたいな強風が吹けば、桶だって吹き飛ばされて箍が外れたりするでしょう、桶屋さん繁盛するってもんよ」
と私。

次の瞬間、次男のさげすんだような目とテレビからの「ブブー(クイズのハズレ音)」が…!

「ま、まさか…もしかして、ホントにそう思ってたの?」
国語研究室に在籍している次男は、きょとん?としている私に
「えー?!!、ホントに今までそう思ってたの!」
と、あきれかえっている。
そして

 1.大風で土ぼこりが立つ
2.土ぼこりが目に入って、盲人が増える
3.盲人は三味線を買う(当時の盲人が就ける職に由来)
4.三味線に使う猫皮が必要になり、ネコが殺される
5.ネコが減ればネズミが増える
6.ネズミは桶を囓る
7.桶の需要が増え桶屋が儲かる
   (ウイキペディアより)
というように、ある事象が、一見何の関係も無いようなことに影響する様を言うという事だと教えてくれた。

だ、だって、ホントに知らなかったんだもん…

その翌日のこと。次男が
「母よ、昨日のことは、しっかりいただきました」と。

「なによ、きのうのことって」と私。

「今、研究室の模擬授業でことわざを取り上げてるんだけど、『このようにうちの母みたいに何十年も間違って覚えてる人もいますが、日本人であるならばことわざの意味は正しく覚えてもらいたいものです』ってやったのさ」

あぁ…、穴があったら入りたい…この使い方はあってるよね…。