2.読書活動を実践するコミュニティのレベル
秋田喜代美は
さらに、ウェンガーらによる
「実践コミュニティ」の概念を
読書活動の実践に当てはめ、
読書コミュニティとは
「読書という話題に関して関心や問題を共有し、
その分野の知識や技能を持続的に相互交流して生み出し、
共有し実践を深めていく学習者ネットワーク」でもあるといい、
ウェンガーの実践コミュニティの区分をもとに、
読書活動について具体的に以下の表のような
コミュニティを提示しています。
☆コミュニティのレベルと読書活動
<コミュニティの種類 → 特徴 → 具体例>
①認識されていないコミュニティ
→ メンバー自身もその存在に気付いていない
→ 読書活動と意識されていない活動
②密造されたコミュニティ
→ 一部の人々に非公式に認められている
→ 一部の親しい人たちによる読書活動
③正当化されたコミュニティ
→ 公式に認められている
④支援を受けたコミュニティ
→ 資源の提供を直接受けている
→ 経済的支援を受けているNPOなど
⑤制度化されたコミュニティ
→ 公式の地位や機能を与えられている
→ 学校図書館、公立図書館、読書推進協議会など
(秋田喜代美・庄司一幸編
『本を通して世界と出会う 中高生からの読書コミュニティづくり』
北大路書房,2005年より作成)
<絵本、読み聞かせ、横浜>