先日、久しぶりに昔の山仲間と飲んだ。
山の話でネタは尽きない。
なんのことはない、老人の昔の回想だ。
それほど、われわれは歳を取ったということだ。
それもいいじゃないか。
もう高山には登る体力もないのだから、老人の慰めとして昔を懐かしむのも脳の活性化、すなわちボケ防止のひとつだ。
まだ結婚前の頃だった。
先日飲んだ友と先輩の3人である年の夏、燕から槍まで縦走した。
中房温泉からの登りは、北アルプス三大急登と言われるだけあって楽ではなかった。
あえぎながら合戦小屋で休憩していると、若い女性が登って来た。
色こそ浅黒いが、目のクリッとしたかわいい女の子である。
当然、連れがいると思って眺めていたがいっこうに同行者らしきものが現れない。
その頃彼女のいない友は、突然疲れが飛んでいったのか、その女性に話しかけた。
「お疲れさま、単独行なんですか?」
瞳を開いて、躊躇しながら答えた。
「・・・え・・ええ、そうです」と。
どうも、われわれが危険野獣かどうか品定めをしてからの返答のようだった。
今でこそ、山ガールなんてブームになっているが、当時女性の単独行はほとんど見かけなかった。
その頃の通説としては、2000m以上の山歩きなら女性の単独でも安全であると言われていた。
また、海と違って山女に美人はいないと。
それはともかくとして、われわれは紳士として認められ、一緒に燕山荘まで行くことにした。
ところが途中で彼女の片足が具合悪くなった。
友は彼女の手を取りながら、小屋までサポートした。
当初の計画は、槍までの縦走なのに、友は彼女と共に小屋から下山した。
もちろん私と先輩は計画通り実行したが、内心面白くなかった。
その時の心情を先日の飲み屋で暴露した。
友はその山行きで出会った2年後、その人と結婚した。
「そんなのずるいよなぁ・・・。今夜の勘定は君のおごりだ」とぼやくと
「俺の赤い糸が、アイツとつながっていたという訳」(ふざけんな!)

山の話でネタは尽きない。
なんのことはない、老人の昔の回想だ。
それほど、われわれは歳を取ったということだ。
それもいいじゃないか。
もう高山には登る体力もないのだから、老人の慰めとして昔を懐かしむのも脳の活性化、すなわちボケ防止のひとつだ。
まだ結婚前の頃だった。
先日飲んだ友と先輩の3人である年の夏、燕から槍まで縦走した。
中房温泉からの登りは、北アルプス三大急登と言われるだけあって楽ではなかった。
あえぎながら合戦小屋で休憩していると、若い女性が登って来た。
色こそ浅黒いが、目のクリッとしたかわいい女の子である。
当然、連れがいると思って眺めていたがいっこうに同行者らしきものが現れない。
その頃彼女のいない友は、突然疲れが飛んでいったのか、その女性に話しかけた。
「お疲れさま、単独行なんですか?」
瞳を開いて、躊躇しながら答えた。
「・・・え・・ええ、そうです」と。
どうも、われわれが危険野獣かどうか品定めをしてからの返答のようだった。
今でこそ、山ガールなんてブームになっているが、当時女性の単独行はほとんど見かけなかった。
その頃の通説としては、2000m以上の山歩きなら女性の単独でも安全であると言われていた。
また、海と違って山女に美人はいないと。
それはともかくとして、われわれは紳士として認められ、一緒に燕山荘まで行くことにした。
ところが途中で彼女の片足が具合悪くなった。
友は彼女の手を取りながら、小屋までサポートした。
当初の計画は、槍までの縦走なのに、友は彼女と共に小屋から下山した。
もちろん私と先輩は計画通り実行したが、内心面白くなかった。
その時の心情を先日の飲み屋で暴露した。
友はその山行きで出会った2年後、その人と結婚した。
「そんなのずるいよなぁ・・・。今夜の勘定は君のおごりだ」とぼやくと
「俺の赤い糸が、アイツとつながっていたという訳」(ふざけんな!)











