ひとり昼飯は冷凍のうどんを湯掻いて、常備しているヒガシマルのうどんスープ(これは博多のうどんに近い味でよろしい😌)でいただく。昨日のおでんの残りの竹輪と、さつま揚げ、ワカメ、小葱をトッピング。
博多では、さつま揚げなどの揚げ物のことを〈てんぷら〉と呼ぶ。揚げ物、練り物を商っている店は〈てんぷら屋〉である。丸いさつま揚げを乗せれば〈丸天うどん〉。
普通の天ぷらはいちいち〈ごぼ(牛蒡)天〉〈海老天〉というふうに具体的に呼ぶ。町のむかしからある(ファストフード的)うどん屋の天ぷら類はこの二つくらいしかないから、注文に不自由はしない。タマネギと干し海老のかき揚げは、〈かき揚げうどん〉である。
福岡市渡辺通のうどん屋〈因幡うどん〉。この店は支店が多い。博多うどんを代表するうどん屋。
〈かろのうろん〉も有名だがワタシは入ったことがない。
最近は東京にも博多うどんの店が増えた。ここ五年ほどか。ただ、ワタシが子どもの頃に食べていた〈ごぼ天うどん〉とは、まるで違うものなのだ。ところが数年前に博多に帰ったところ、〈ごぼ天うどん〉は写真のような姿が圧倒的に多い。こんなもん知らんがな。これがこのまま東京に来たというわけか。
最近の〈ごぼ天うどん〉はこんな具合である。
東京のうどんは食えたものではない😔。うどん文化というものがないのだろう。蕎麦ばかりたぐって、江戸っ子を気取っておる。まあ、ワタシも蕎麦はよく食べるが、あそこがうまい、ここはマズイなどとは決して言わない。〈藪蕎麦〉も〈富士そば〉もみんな〈うまい〉でよろしい。
群馬の水沢うどん、秋田の稲庭うどんもおいしいが、値段が高い。
水沢うどんは冷やして食べる。
稲庭うどんも冷たい方がおいしい。
讃岐うどんはずいぶん前から、東京でも食べられるようになって嬉しい。なんと言っても〈安くてうまい〉がいちばん😊。30数年前、今ほど知られてなかった瀬戸内海の直島の山の頂上近くで、蟬の鳴き声を聞きながら潮風に吹かれて食べた讃岐うどんはおいしかった。小屋のような小さな店に客はワタシたちだけ。やる気なさそうなオバさんが作ってくれた素うどん。今のように島中に〈現代美術の作品〉がデカいツラをして並ぶずっとずっと前のことである。
(稲荷鬼王神社の2回目は明日のアップになります)