散歩と俳句。ときどき料理と映画。

寶泉寺へ 1

大型連休の最初の三連休の三日目4月29日。
前述したようにバカなワタシは
大事なシルバーパスを紛失してしまった。
再発行の手続きはしたものの、
再発行は連休明けの7日である。

仕事は明日の30日から始まる。
今日どこかへ出かけたいのだが、
シルバーパスがない以上、遠出はできない。

あまり頼りにならない二本の足があるだけだ。

スマホの地図を広げて歩いて行けそうな寺を探す。
べつに寺でなくてもいいのだが、
近所の公園にはしょっちゅうでかけているし、
人出も多いだろう。

昨年の12月に訪ねた町田市の〈田畑環状積石遺構〉の
ずっと先になるが、寶泉寺という寺院がある。

ウチから3キロほど南西の方角だ。
徒歩で40分というところか。
往復6キロほどある。
これならなんとか歩いて行けるだろう。

多摩ニュータウン通りに出て左折。

多摩ニュータウン通り。小山内裏公園の丘の下を抜けるトンネル。ここを通るのは2度目。抜ければ町田市になる。

小山内裏トンネルを抜けて〈田畑環状積石遺構〉、
小山白山公園の横を通り、町田街道を右折。
あとはここを直進すれば右手に見えてくるはずだ。

この花は夕化粧?神田上水公園にも咲いていた。

庭石菖の花。

オッタチ酢漿の花。面白い名前であるね(笑)。

町田街道に入ると、右手は深い緑の丘陵になる。

こういう道にも入ってみたいが……。

途中路傍の花の写真を撮ったり、
いくつかの石碑が建つ宅墓を見たり、
〈堂の前〉というバス停の名そのものの
お堂をのぞいたりしながらのんびり寶泉寺に向かう。

バス停〈堂の前〉。

そのすぐ前にお堂がある。

お堂の中をのぞいてみた。蓮華の上に菩薩地蔵。

お堂の横の地蔵菩薩像。

お堂の隣は宅墓である。

このあたりは新しいマンションや戸建ての住宅も多いが、
まだ農村地帯の雰囲気が色濃く残る。

右手には丘が見え緑が濃い。

寶泉寺は臨済宗建長寺派寺院で山号は金龍山。
延文4(1359)年の創建と伝えられる。

45分ほどで寶泉寺の寺標が見えてくる。
参道を少し進むと右手に陸軍騎兵軍曹の
誰とかを讃える大きな石碑。
この寺の檀家一族なのだろうか。
↓つまらんものを見てしまった。

山門にいたる石段の左手前に三界萬靈塔。
石碑、石塔、石仏が並ぶ。当然墓石も多数ある。
こういう場所には如意輪観音像が多い。

如意輪観音は
〈六観音の一つに数えられ、
衆生に富を与える如意宝珠と苦しみから救う
法輪を持つ菩薩とされる〉
が、ワタシは富を与えられたり苦しみから救われたりよりは
うたた寝する安らかな観音さまという感じが好きである。
死後は目覚めることのないうたた寝だとよろしいなあ。 

ふたつの案内板にはこの寺にある町田市指定有形文化財の
〈十六羅漢図〉と〈木造釈迦如来像〉の解説がある。
どちらも非公開である。

石段の右手の坂道は、境内につながる参道のようだ。
まだ足は大丈夫、石段を登ることにする。

右に回れば緩やかな坂道の参道がある。

けっこう急な石段。頑張って登る。

見下ろすとなかなか見晴らしはいい。この先には境川が流れ対岸はもう神奈川県相模原市になる。

山門手前、左に蓮華座に座る菩薩地蔵。その奥は鐘楼。

山門は
〈合掌造り。正九尺、奥行九尺、門扉付総欅。亜鉛葺〉
門扉付きの山門は珍しいような気もする。

門扉の錆びた蝶番。

〈続く〉

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