都道を行くよりは裏道を行った方がいいのだろうが、道に迷っても困る。
とりあえず往路はわかりやすい都道を利用して、
帰りは裏道を通ることにしよう。
この通りの家々はそれぞれ趣向を凝らした花壇があり楽しめる。
この都道は251号は別名陣馬街道と呼ばれている。
先ほど通った三叉路で国道20号(甲州街道)と分かれて西に向かう。
甲州街道の裏街道であったことから、甲州裏街道、甲州脇街道とも呼ばれた。
江戸時代に凶状持ちの渡世人や、わけありお女中が抜けた街道かもしれないと、
勝手な想像をめぐらすのも楽しい。
前方から八王子駅行きのバスが来る。
帰りに疲れたらバスを利用しよう。
ようやく水無瀬橋に到着。下を流れるのは南浅川。
これでは何が書いてあるのかわからない。
ようやく水無瀬橋に到着。下を流れるのは南浅川。
南浅川の水源は八王子市の西部に位置する小仏峠付近で、
東に流れ八王子市元本郷町付近で浅川(北浅川)に合流する。
ここが前回に書いた極楽寺の西の地点である。
浅川はここから東に向かい、30kmほどで多摩川に合流する。
水無瀬橋は右手の下流方面には高い鉄の柵があり見晴らしが悪い。
橋の右、東側には無粋な柵がずっと続く。
通りを渡って上流を眺める。
遠くに見えるのは高尾山か。
この川沿いを遠足仲間のK氏と高尾駅北口から
八王子駅までの約8kmを歩いたのは3年前の晩秋だった。
そのころはワタシが八王子の市民になるなど思ってもいなかった。
〈続く〉