この鶴見川源流域は町田市北部丘陵と呼ばれ
谷戸田を中心とした農村地帯だ。
都市基盤整備公団(現・独立行政法人都市再生機構)は、
最源流を含むその一部で、多摩ニュータウンに続く宅地造成を計画。
しかし2003年に事業の中止を決定。
町田市はそのあとを受け「農とみどりのふるさとづくり」としてまちづくりを推進する。
こういった事情からこの周辺の里山は残ることになった。
この源流域(上小山田地区)は300ha規模の山林・田園地帯で、最大水源である。
平常時には日量1300トンを湧出する源流の泉と
周辺の谷からの絞り水も併せ、鶴見川の源流を形成している。
ワタシが訪ねただけでなくこの一帯が源流域だと考えていいようだ。
1989年川崎市の水道用トンネルの改修工事が原因で
源流の泉が枯れる事態が発生。
地元の市民団体が魚類の救出を行 うとともに、
川崎市、町田市に緊急対応を要請するなどの取組みにより、泉の保全に成功。
その後、町田市は平成6年湧水の保全・活用及び源流域の紹介等を目的として、
市民要望を入れ設 計した「鶴見川源流泉のひろば(2,000 m²規模)」を開設し、
以降市民団体と協働で管理を行っていりとのことだ。
この〈鶴見川源流泉のひろば〉にワタシは行ったわけだが、
じつはこの周辺は広大な小山田緑地で
小山田緑地は本園と三つの分園からなり、
開園面積はおよそ44ha。
鶴見川源流域で幾つも枝分かれした小川の谷戸で構成されている。
本園は結道川の右岸に派生する谷戸にあたる。
ここは源流の泉から2kmほど東に位置する。
以下の写真はこの緑地を紹介する記事から拝借した。
野鳥も多く生息する湿地帯のようだ。
うかつにもこの緑地のことを知らずに源流の泉だけを見たことになる。。
残念なことだ。
やはり事前調査を怠ってはいかんと反省しきり。
春になったら出直すことにしよう。
〈続く〉