昨日の堀切辰一氏の記事から少し離れる。
〈『小さな蕾』の骨董店の古い情報などを眺めて〉いたと書いたところ、
そんな古い情報は役にたたんだろうと、某氏からメールが来た。
たしかにその通りである。
30数年前の広告主である骨董店がまだやっているとすれば、奇跡的といえよう。
とくに地方都市であればなおさらである。
よほどの老舗でもなければ、店主は趣味が嵩じて店を持った人も多いだろう。
そうすると後継者もなく、亡くなれば店は閉じられる。
とワタシは考えていたのだが、ところがそうでもないのだ。
下に載せた三つの骨董店はネットで調べてみたところ、まだ健在である。
ワタシが古い広告を見るのはその店の情報が欲しいわけではない。
広告に掲載されている写真を眺めるのが好きなのだ。
下にそのいくつか気に入った広告を並べた。いずれも1991年の6月号から。
どれも骨董市ではお目にかかることのない逸品である。
とくに最初の〈ローマ大理石「風の神」〉など、実物を見る機会はないだろうが、素晴らしい。
この広告主は秩父の骨董店。
東京・青山の骨董店。
こちらは大阪の骨董店。商品説明に〈高さ85cn〉という誤植がなかなかいい。