散歩と俳句。ときどき料理と映画。

多摩境へ 田端環状積石遺構1

ウチを出てすぐそばの歩道橋を渡ると
都立小山内裏公園の入口である。

 

この階段は意外と急なので濡れた落ち葉などがあると危ない、

多摩地区の紅葉はすさまじい。驚くほど鮮明な色だ。

手前で歩道橋を降り西に向かうと
都道158線(多摩ニュータウン通り)にぶつかる。
左折して少し進むと大きなトンネルが見えてくる。
小山内裏トンネルで、延長389m。
トンネルの上には小山内裏公園が広がる。

小山内裏トンネルの入口と出口。上には公園が広がる。

トンネル内は明るい。

町田市側の出口。多摩境駅はすぐそこである。

右手の階段を登ると小山内裏公園。 

ここまでウチから約10分というところ。
南大沢の駅までは徒歩15分。
トンネルを抜けて多摩境の駅までは5、6分というとこおろか。
ウチは南大沢駅と多摩境駅のちょうど中間に位置する。
八王子市の外れである。

トンネルのこちら側の入り口は八王子市だが、出口は町田市になる。

目的地は京王相模原線の多摩境駅そばの
〈田端環状積石遺構(ストーンサークル)〉。
ウチからは2km弱の距離。

ここに着くまで丁寧な案内板が設置されていて、道に迷うことはない。

この遺跡は1968年、畑を耕作中に偶然発見された、
縄文時代後期から晩期(約3500年から2800年前)の墓地・祭祀場だ。

遺跡は土中に埋め戻され、展示されているのはもちろんレプリカである。

到着はしたが目に入るのは少し盛り上がった芝生の広場。

おや、ストーンサークルは撤去されたのかと一瞬不安になる。

広場に入る。奥に石が配置された場所が見える。
そばでは犬を散歩に連れてきたオヤジがスマホをいじっている。

周りはすぐ民家である。この周辺は昔は農地だったのだろう。

小さなサークル(輪)である。
差し渡し9メートルくらいだろうか。

国内では駅から一番近く、都内では唯一見学できるストーンサークル。

西の方を望むが富士山が見えない。

頭の中で、この景色からストーンサークル以外の人工的なものをすべて取り払ってみる。いい景色だ。

縄文時代はこの地から富士山がはっきりと見えただろう。
そおん富士山は噴煙を上げていたに違いない。
美しい山ではなく、縄文人にとってはいつ爆発するかもしれない
恐ろしい山だっただろう。

現に縄文時代後期には爆発的噴火が数回あり、
縄文晩期から弥生初期にかけてこの多摩地区からヒトの姿は消えた。

〈続く〉

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