神田上水公園周辺のソメイヨシノの根元に白や黄色のキノコをよくみかける。
生えたあと数日で萎びてしまうキノコ類ではなく、
数年、あるいは10年以上の寿命をもつサルノコシカケの仲間のようだ。
焼きたてのパンのようにも見えるが触ると硬い。
コフキタケサルノコシカケと呼ばれるキノコかもしれないがよくはわからない。
コフキタケについて調べてみると次のようなことがわかった。
・コフキタケは木材腐朽菌であり、その中でも腐朽力が強いタイプのキノコ。
・コフキタケは死んだ組織だけではなく、生きた組織にも感染して木材を腐朽させる。
・健康に見える樹木でもコフキタケが発生していたら、内部は腐朽が進行している可能性が高い。
・内部の腐朽が進行すると、倒木のリスクが高くなる。
あまり評判はよくない。
しかし桜の木の根元で身動きもせず(当然だが:笑)、
何年もの間沈黙を続ける姿はなにやら哲学的である。
この桜の木の下には死体が埋まっている、というわけではないが。
これなどはいわゆるサルノコシカケの形状によく似ている。
高尾山など近郊の山に遊びにいくと、ときどきサルノコシカケを売ったっりしている。
とくに大きなものは売り物ではなく、珍しさから恭しく飾られたりもしている。
サルノコシカケを煎じて服用するとよいらしいがどんなものだろう。
まあ漢方の一種か。
それにしてもサルノコシカケというネーミングは秀逸である。
高い樹に生えたサルノコシカケに、
日本猿がちょこんと座っている光景を想像するとなにやら楽しい気分になってくる。