ふしょうなブログ

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ピカソも観ました (プーシキン美術館展 パート3)

2005年10月30日 21時55分16秒 | 日記のようなもの


  さてさて、お目当ての「金魚」を観た後では他の絵もあまり目に入らない気がしたので、ソファーにて暫しの休憩です。ソファーに腰掛け眺める「金魚」も絶品です。極端に言えばヘタウマなのかな?緩い絵具で描いたアラベスクのような背景。金魚も何となく漫画チックなのに、観る者の心を捉えて放そうとしません。詩でもそうなんですけど、やはり独り善がりな詩よりも、この「金魚」のような分かりやすい詩を書きたいなあとつくづく感じました。

  気合を入れなおしてソファーより立ち上がり、絵画巡りの再開です。お次はマルケ、レーマン、と来て、版画の提示コーナーに歩を進めました。実は版画のコーナーはざっと観ただけで飛ばしてしまいました。「金魚」と再開するときまでペンディングです。ただ、ゴーギャンの版画「彼女は死霊について感じる」は一見の価値あると思います。

  再び絵画の展示となりました。グラマンク、ドラン(水差しのある風景とアルティーグの松林の2作品)ときて、アンリ・ルソーの「モンスール公園の眺め」と「セーブル橋とクラマールの丘、サン=クルーとベルヴュの眺め」の2作品です。今回は後者が一押しとなっています。けれど、アンリ・ルソーとくれば熱帯のジャングル、そして「眠るジプシー女」のような幻想的な絵画を連想してしまうので、どうもなあって思いました。決して悪い絵ではないのですが、パリの上空に浮ぶ飛行船や気球は、自分のルソーに対して持っていたイメージとは、ずれていて物足りなさを感じました。

  で、ブラックの「ラーロック・ギュイヨン城」、これはブラックの代表作的な絵として紹介されていると思います。最後は美術館のピカソ・コレクションより「三人の女」、「友情」、「女王イサボー」そして「アルルカンと女友達」の4作品がオオトリとして控えていました。特に「女王イザボー」は初期の代表作とか、しかしながらピカソはこれまで何作か観ているので、今ひとつかなと贅沢な溜め息が、しかし「アルルカンと女友達」は良いなあと感じました。なんだ、ピカソ=キュビズムなのに、具象画を良いと思うなんてと一人で苦笑しました。アルルカン、道化役者のことなんですよね、Yock自身もアルルカンな詩を書きたいなあなんて、思ったからでしょうか。


(まとめ)
  やはり、本美術展は「金魚」のためにあるようです。Yock自身、普段は購入しないポストカード(アクリルの額入り)など購入し、おのぼりさん気分で、東京都美術館を後にしました。


参考URL
朝日新聞社-プーシキン美術館展
URL: http://www.asahi.com/pushkin/

Fuji-tv ART NET: プーシキン美術館展 シチューキン・モロゾフ・コレクション
URL: http://www.fujitv.co.jp/event/art-net/go/228.html

東京都美術館
URL: http://www.tobikan.jp/



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