アンドラーシュ・シフ

先日、アンドラーシュ・シフのリサイタルを聴きに行きました。

シフを生で聴くのは初めてでしたが、
いつもＣＤで聴いていて、好きなピアニストの一人でした。

この日のプログラムは、ベートーヴェンの初期のソナタの４曲でした。
舞台には、スタンウェイとベーゼンドルファーが並べられ、
曲によって、ピアノを変えていました。

実は、コンサートが始まるまで、
変わったプログラムだなぁと思っていたのですが、
コンサートが終わる頃になると、
プログラムの理由が分かるような気がしました。

４曲とも素晴らしい演奏でした。
美しくて繊細で、でも力強くて、
そして、語りかけてくるような演奏だと思いました。

演奏会が終わる頃になると、すっかり感動してしまい、
特に４番のEs-durのソナタを聴いている時、
胸の中が、感動でずっと震えているのが分かりました。

演奏会が終わってからも、しばらく口がきけないくらい、
感動してしまいました。
音楽が、この世のものではなくて、
高い高い場所にあるような、貴重な経験でした