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米中貿易戦争、大豆が勝負手になるか

2018-12-27 09:56:52 | 日記
米中貿易戦争は終が見えない。果たして何処まで進むのか。世界第一の国と第二の国の戦いだ。どちらにも優位な部分と欠点が存在する。今、最も悩ませている問題は中国が必要としている大豆である。中国で消費する大豆の30%以上をアメリカから輸入していた分を何処に求めるのか。大豆はほしいからといって直ぐに購入できるものでは無い。栽培には時間が掛かるし、栽培する場所も直ぐに確保できるわけではない。中国では大豆の生産が減少している。
 
中国政府は、自国で生産できる大豆が従来通り確保できても今までアメリカから輸入していた大豆は賄うことはできない。今の貿易戦争で中国が大豆によって敗者になる可能性も出てきた。中国が求めている大豆は、世界各国から調達するには時間が掛かる。13億人といわれている中国人の胃袋を満たすには、今から調達するのは遅すぎたのだ。トランプ大統領は中国の食糧事情を研究していたに違いない。中国は他の点ではアメリカがどのような関税問題を持ちかけても払いのけることが出来ると判断していた。
 
中国が他の項目でいかに優位に立ったとしても食料に関するものを抑えられたら勝ち目はなくなる。大豆はその最もいい例である。中国が強気に出ているが、アメリカにとっても大豆の輸出先を失うのは大きな損失だ。しかし、大豆の販売先は何処にでも欲しい国は出てくる。特にアフリカ諸国などは大豆を欲しているはずだ。但し、中国のような固定客になるには時間が掛かる。中国の誤算は極めて大きかった。恐らく読み間違えたのではないだろうか。
 
これから先、来年以降、若しこのまま貿易戦争が続くとしたら、中国が大豆をどのように考えていくのか。中国国土は非常に広いが、大豆よりもトウモロコシの方を優先していた農業を政府が強制的に変更することになるかもしれない。如何に大きな国土を保有していても、食糧生産をどのような種類に振り分けていくかをしっかりと管理しなければならない。今後の農業政策は中国にとって要になるのではないか。アメリカとの貿易戦争で痛い目にあって初めて農業政策の大切さがわかった。高い授業料を払ったことになる。
 
アメリカとの貿易戦争はまだ終わらない。中国が次の一手をどのように進めるか。中国に勝ち目はあるのだろうか。アメリカは大豆以外にも工業所有権などの知的財産権についても中国に厳しい要求を突き付けている。今まで、中国は殆んどの先端技術や先端医療を外国に頼っていた。中国自身が基礎研究を疎かにしてきた付けが回ってきたのだ。予算を軍事に集中してきたのが裏目に出たわけだ。中国の弱さが目に付くばかりである。
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