キキ便り

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学科長による1年の評価

2012-02-22 20:12:40 | アメリカの大学で教える

 

昨日は、学科長と電話カンファレンス。

それぞれの教員が事細かい項目に基づいて、1年間の自己評価(Annual Review)(ワードで10枚分くらい)を書き、その資料と学生からの評価表を学科長が分析し、教員の1年の成果が評価される。

普通ならば、それがお給料に反映するらしいが、うちの大学はここ4年間経営難で、昇給全くなしとのこと。

ルーブリックに基づいて、成果が得点化されるのだが、意外と複雑。たとえばピアレビューで採択された論文、最近ではこちらのジャーナルではAdvance online publicationといってネットで最初に論文が掲載されるのだが、正式にハードコピーになるまでは業績として点数化してもらえない。

またどのジャーナルをトップジャーナルとみなすかという判断も難しい。Impact factor といって、論文あたりの引用回数の平均値でそのジャーナルのランクが示されているが、これを鵜呑みにするわけにはいかないというのが学科長の見解。たとえば、トップランクのジャーナルで不採択になったジャーナルが次の候補に選びやすいジャーナルなどは、引用回数も結果的に増えていくので、そのことも含めて判断しているとのこと。

わあ、なんとややこしいんだろう。

また最近では、そのジャーナルの月ごとや年毎のダウンロードのトップ10が発表されているので、これも自分の論文の評価につながるのかもしれない。

私の学科長は性格が温和で人当たりがいいので、いつも悪いことは言わず、いいところをほめてくださるのでありがたい。

新しい仕事につながりそうな情報ももらい、また次に向かってがんばろうと決める。

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