キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

アメリカ失業手当制度の矛盾

2010-11-23 10:39:20 | リストラから教えられる人生

失業手当をもらってからそろそろ3ヶ月。受給をストップされないためには、職業訓練、職探し日記の提出などいろいろ求められる。

このように手当てをいただけるのはありがたいことだが、腑に落ちないのがこの2点。

新しい仕事の開始日の1ヶ月前まで、就職活動をしなければならないという義務が課せられている。たとえば、夫の新しい大学の仕事は1月3日からなので、12月3日までは、続けて就職面接を受けたり、応募し続けなければならないらしい。

ということで、オファーをもらってから別の3つの大学より電話面接をしたいという連絡がきたが、それらにも応じなければならないというややこしい状況が生じてきた。そのうち2つの大学は、別のスケジュールとの兼ね合いで電話面接をキャンセルすることができたが、今週は何も理由がなかったので、夫は悩みつつも就職電話面接をすることにした。

今朝はその大学との20分の電話面接。1,2週間後に本面接に呼ばれるかどうかの連絡がくるそうだが、もしそうなれば今度は断らなければならないが、そうしたら失業保険は打ち切られるのだろうか。

もう一つの腑に落ちない点は、毎週就職活動をしているという証拠を3種類提出しなければならないらしい。願書を送る、面接をする、就職の問い合わせをする、などらしいが、インターネットでの就職活動は含まれないらしい。夫のような専門職は、そうたびたび募集がないので、週に3種類もの就職活動をするのは非常に困難。

こういう矛盾が起こるのも、制度の利用者のモラルが低下していることからくるためと考えられるが、一貫した制度ではなく、利用者のニーズや事情に応じた制度が必要なのだはないかと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする