キキ便り

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オファーのその後

2010-11-05 14:53:44 | リストラから教えられる人生
夫は、もう一つの大学での面接を終えた。今まで見たキャンパスの中で一番美しかったというくらい環境の素晴らしいところだったらしいが(さすがリゾート地)、仕事の内容はイマイチだったらしい。いろいろなグループや部局との面接が用意されていたらしいが、人が集まらなかったり、参加者がゼロだった場合もあったらしく、それ程大学が力を入れているポジションではないらしい。

そう考えると、2週間前に面接を受けた大学のオファーを正式に受けたいところだが、一つの不安材料は、私の仕事。

これまで私たちが所属してきた大規模の州立大学AとBでは、Spousal Accomodation (採用のオファーを正式に承諾する条件の1つとして、その配偶者やパートナーの仕事も保障する。非常勤などで雇う場合が多い)をProvost Officeが3年間、その際の費用の半分を賄うというシステムがしっかりあったが、今回夫がオファーをもらった大学は、それがはっきりしていないらしい。

聞いてみると、そういう可能性はあるが、保障はできないという返事。このようなDual Career Coupleのために、近辺にも沢山の大学があるからそこもオプションだというような曖昧な返事だった。

いろいろ調べてみると、Spousal Accomodation には是非論があるらしく、特に tenure-track faculty して伴侶を雇った場合には、その学部のプログラムの質が下がる恐れもあることも指摘され、微妙な問題らしい。しかし大学院などで恋に陥った研究者たちが、共に働ける職場を求める率はますます増えているらしいし、全米の大学でSpousal Accomodation をどのように扱っているのかという調査もなされているとか。

僕の妻は、別に tenure-track facultyでなくてもいいし、Part-timeの仕事でも十分だというメールを出してみたが、どういう返事が返ってくるのだろう。相手側の気分を損ねず、うまく交渉を進めていくのはリスクを伴うし、はらはらする。

ネットでいろいろ調べてみると、極端な場合は、面接の際、結婚指輪を外し、ナイトライフの話を興味を持って聞き(シングルに見せかける)などという例も挙げられていたが、Dual Career Coupleは、大学にとって重荷のようだ。採用面接の際、離婚を勧められたという極端な例も挙げられ、選択が迫られそうだ。

そういう中、知り合いのクリスチャンの人から、励ましのある聖句をもらった。

「あなたのしようとすることを主にゆだねよ。そうすれば、あなたの計画はゆるがない」
 箴言16章3節

コメント (2)
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