キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

ごみ出しウォッチング

2007-10-20 03:39:05 | アメリカ便り
 ワシントン州に引越ししての一番大きなカルチャーショックは、なんと、ごみの出し方。今まで住んでいたどの州よりも、環境保護に燃えている州らしく、ごみ収集の規定も細かく厳しいんです。

 まず、普通のごみは、それぞれの家が責任を持って外に置くごみの缶の大きさを決めるところから始まるのです。大きさも4種類ほどあって、そのサイズによって、毎月取られるお金も決まってきます。えっ、ごみの収集にお金を取られるなんて?というのが無知な私の第一印象です。

 引越しの最初の1ヶ月は捨てるごみも多くて、缶の中にとてもじゃないけど、入りきらなかったなあ~。そういう時はどうしたらいいんですか、って電話で問い合わせると、ポリ袋1枚につき、3ドルの別途料金で回収してもらえるとのこと。ひえっ、アメリカにしては高い!そして隣の人によると、ごみがおさまりきらず、缶の蓋があいてたら、追加料金を取られるよっていう信じられない話。せこい私はなるべくごみがかさ張らないように、1つ1つの袋の中にごみを体重をかけてぎゅって押し込みました。こんなことしたの生まれて初めて(笑)。

 リサイクルも、とてもややこしくて、ごみ分別のリストを見ながら勉強しました(笑)。3つの色別の入れ物をもらえて、それに分けて出すそうなんです。日本では当たり前になっているけど、アメリカで長年暮らしていると、そういう感覚がつい鈍ってしまって・・・まず試しに自分でリストを見ながら分別して、家の前に出したら、なんと、回収してもらえなかったんです。何かが間違っていたんだろうな~。隣人いわく、リサイクルは厳しくて、少しでも違ってたら、回収してもらえないんだって。どこが違うのか教えてくれてもいいのに、と最初は落ち込みました。

 それから、私のごみ出しウォッチングが始まりました。朝子どもの登校につきあっている時に、他の人がどういうごみを、どの入れ物にどういう風に出しているかを観察し続けました。ずいぶん、いろいろな家がありました。規定と違うぞ、なんてチェックを入れたりしながら(笑)。この家は缶ビール好きなんだな・・・とか。怪しい変なおばさんに思われたかも。そしてその甲斐あって、やっと私のリサイクルごみを回収してくれるようになったんです。

 なんで、こんなことに自分のエネルギーを使わなきゃいけなんだろう、という気持ちも反面ありましたが。。。めでたしです。

 
コメント (3)
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