舞台「あゆみ」感想２ ちょっとネタバレ

黒い舞台に一本
チョークで白い線が引かれ
そこから一生が始まる。

成長し親になり、
やがて自分の親と死に別れ、
老いて最期の時を迎える。


前半は
自分のこれまでを振り返り
後半は
まだ先のことを想像しました。

最期までの間、
前半以上に後半は
ひと山ふた山ありそうだと
ゴクリ唾を飲み込みました。


社会に出てからの道。
ここからは特に
人によって随分
差があるのかもしれません。

それこそ選ぶ道で
その様相は様々。

これで良かったのかと
迷い答えが出ないことも
更に増えることでしょう。

そんな悩みだって様々。
他の道ゆく人に共感
できるのかな、なんて。


でも行き先はひとつ。
さいごの一歩に繋がってると
言ってたような…。

どういうことかな。
何だかちょっと引っかかって
後からじわじわ考えてました。


いつかは皆死ぬ。
終着点は皆同じ？

確かにそうなのだけど、
そういう現象だけじゃ
ないような気がしていて。


思い、でしょうか。


道は様々 経験も様々
だけど、その中の
喜び 悲しみ 葛藤などは
誰もが経験すること。

つながっているのかな。
そんな思いを
共有できるのかな。
できたらいいな。
この先 とても離れても。

演じる8人も観る人もみな
きっと自分のことのように
思えたあの瞬間の感覚。

あれがどこかで生きていれば
あんなふうに
軽やかに力強く
歩けるかもしれないと、

あきらめかけた気持ちが
また盛り返した
観劇後でした。