横浜映画サークル

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メンバーが選ぶ2017年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(2/2)

2017-07-16 17:07:00 | メンバーが選ぶ良かった、又は印象的な映画

メンバーが選ぶ2017年前半に観た映画で良かった、又は印象的な作品(1/2)の続き。

F.Iさん

新宿スワン』(2015日本、監督:園子温)

綾野剛主演の歌舞伎町のスカウトマンによる勢力争い、ソープ嬢たちの心の浮き沈みを描いている。綾野の演技力は言わずもがな共演者の伊勢谷たちの魅力に感動します。

(画像上左はスカウトマンのタツヒコ役綾野剛、右はタツヒコをスカウトマンに誘ったスカウト会社バーストの幹部役伊勢谷友介。下左は別のスカウト会社ハーレムで歌舞伎町支配の野望を持つ役の山田孝之。スカウト会社間で縄張りをめぐる激しい勢力争いになる。下右はソープ嬢でシャブ漬けにされ殴られ蹴られていた沢尻エリカを助けて一緒に逃げるタツヒコ。タツヒコは「根っからの悪」になり切れない。暴力と欲望の砂漠の世界で、この場面はオアシスになる。)

画像出典上左:アメーバニュース、待望の続編「新宿スワンII」がついに公開 イケメン俳優たちのバトルにも注目http://news.ameba.jp/20170120-1313/ (閲覧2017/7/16)画像出典上右:Posts with #伊勢谷友介http://pixspot.xyz/index.php/web/tag (閲覧2017/7/16)画像出典下左:新・伝説のhiropoo映画日記https://ameblo.jp/hirop-1001/entry-12035092317.html 画像出典下右:沖縄LifeDoor、新宿スワン見て泣いてきた話。ttp://blog.livedoor.jp/yumi_mita/archives/1031214698.html(閲覧2017/7/16)

 

Uさん

1)『沈黙―サイレンス―』(2017米国、原題:Silence、監督:マーティン・スコセッシ) 

Yさんも感想を述べていますが、一度は見ておきたい映画です。この映画は江戸時代初期に行われた厳しいキリシタン弾圧を描いた遠藤周作の原作を、「タクシードライバー」などを手がけたマーティン・スコセッシ監督が映画化をしたものです。原作の「沈黙」(1966年)は、江戸時代初期のキリシタン弾圧に遭ったポルトガル人司祭、ロドリゴが背教の淵に立たされる姿を描いた歴史小説です。発表当時はカソリック教会で大きなセンセーションを巻き起こし、一時はノーベル賞候補とまで言われた小説ですが、その映画化までには50年の歳月を経ています。

イエスズ会において最高の地位にいた教父、フェレイラが日本で過酷な拷問のため棄教したという知らせを聞いた弟子のロドリゴは事実として受け入れることができません。彼は、真相を知るため、同じ弟子の司祭ガルペとともにマカオ経由で長崎に密入国する。しかしながら、同行した日本人、キチジローの密告により奉行所にとらわれてしまいます。同僚のガルペは棄教を拒み続け、見せしめのため海に放り込まれたキリシタン農民たちを助けようとして、ロドリゴたちが見ている前で自らの命を断ってしまします。

長崎奉行の策略でようやく師のフェレイラと再開したロドリゴは、既に棄教し仏教徒として余生を送る師に驚かされます。師の説得にも耳を貸さないロドリゴでしたが、踏み絵を踏まされたにも関わらず、ロドリゴを棄教させるために逆さ釣りの拷問を受ける信者のうめき声を聞かされ、「自分の信仰を守るのか、神を裏切ってでも罪のない人々を助けるのか」判断を迫られるのでした。彼は「神は自分が苦しむ姿を見ながら、なぜ沈黙を続けるのかと問い続けるのでした。

私が「沈黙」を読んだのは30年以上前であり、だいぶ記憶が薄れていますが、こんな重いテーマを映画にしても一般受けはしないだろうと思っていました。実際話題にはなりましたが、海外での評判はあまり良くなかったようです。私の入った映画館でも観客は少なく、年配の人ばかりでした。現在、日本人の宗教への関心は低く、特に若い人には教会は結婚式場、神社は初詣場所、お寺は大晦日と法事で行くところでしかないのでしょう。

しかしながら、宗教に関心の薄い日本人だからこそ、生命をかけてまで宗教を守り続ける人々のいることを知ることが必要なのです。現在も長崎には多くの隠れキリシタンがいるそうですが、なぜかその多くはカソリックに戻ることなく自分たちの受け継いできた宗教を現在も守っているそうです。彼らにとって先祖から引き継いた宗教は、他の誰にものではなく自分たちと先祖の絆をつなぐものとなっているからなのでしょうか。

(追伸)映画でちょっと気になったことがあります。

・ポルトガル人宣教師なのに、ポルトガル語でなく英語で会話している。

・奉行や農民の奥さんが流暢な英語を話している。

ポルトガル語では無理があったのでしょうが・・・、

(下の画像は過酷な拷問のため棄教するイエスズ会フェレイラ役のリーアム・ニーソン)

画像出典:CHRISTIAN TODAY映画「沈黙」はクリスチャンにとってどんな意味を持つのか「沈黙-サイレンス-」配給:KADOKAWA Photo Credit Kerry Brown.http://www.christiantoday.co.jp/articles/23076/20170123/movie-silence-1.htm (閲覧2017/7/20)

2)『海賊と呼ばれた男』(2017日本、監督:山崎貴)

 出光興産創業者の出光佐三をモデル。岡田商店の国岡鐵造(岡田准一)が海賊とよばれるほどの行動で日本の独立系石油会社を立ち上げる物語である。

 出光興産は現在でも大家族主義で知られた会社で、会社は平成18年までは非上場で、株主よりも社員を第一とした経営で知られた会社です。終戦直後、60歳で会社財産の全を失った岡田鐵造は、従業員を解雇することなく、ラジオの修理など本業以外の仕事を集めながら会社を存続していく。セブンシスターズと呼ばれた石油メジャーに日本の石油会社が飲み込まれていく中で、1950年に石油を国有化したイランとの石油取引を開始して、独自の販路を開拓していく姿はまさに海賊商法と言えるものでした。

 現在では出光興産のような大家族主義、出勤簿なし、定年なし、解雇なしの会社はほとんどなく、過去のスタイルになりましたが、いつ会社が潰れるかもわからないような時代には、そのような経営者が認められていたのかもしれません。ただし、会社存続のためには、社員全員が自己を犠牲にしてでもなんでもやっていくというのは、多少違和感を覚えましたが。

(下画像の右に、イギリスに封鎖されて危険なイランから石油を運ぶことを思いつく主人公役岡田准一、中央に元陸軍中野学校教官で、情報戦のプロとして主人公を支える役の鈴木亮平がいる。重役が反対するが危険なイラン石油の輸入は決行される)

画像出典:プロのパガンダ映画『海賊とよばれた男』感想文http://niwaka-movie.com/archives/5429 (閲覧2017/7/20)

 

Mさん

1、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016日本、監督:中野量太)

要所要所で人生の岐路に立った時、ハグしてくれる観音様のような主人公。ラストはちょとファンタジックなシーン。始め、内容的に女性監督かと思いましたが違いました。女にだらしない夫を優しく包んでくれる主人公は男にとって都合の良い妻ですね。

(下画像左は左に余命2~3か月の宣告を受け、人生にやり残しがないように一つ一つ解決していく主人公役宮沢りえ。隣は学校でいじめられて登校拒否状態になる養女娘役杉咲花(すぎさき、はな)、右端は夫役で愛人と行方不明になっていたオダギリジョー。その左の子は愛人に押し付けられた鮎子役伊東蒼。画像右は休店していた銭湯の再開の準備をする4人、これは映画では使われなかった場面)

画像出典左:宮沢りえ、肉体でも勝負!『湯を沸かすほどの熱い愛』で監督指示より先に「1週間ちょうだい」(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会https://movie.smt.docomo.ne.jp/article/1051773/(閲覧2017/7/20)。画像出典右:『湯を沸かすほどの熱い愛』まぼろしの場面写真公開 宮沢りえ、オダギリジョー、杉咲花が風呂掃除。http://realsound.jp/movie/2016/10/post-2927.html (閲覧2017/7/20)

2、『マグニフィセント・セブン』(2017米国、原題:The Magnificent Seven、監督アントワーン・フークア)

何回か西部劇版にリメイクされている黒澤明の「七人の侍」の最新作になります。色んな人種がメンバーになっているのは現代的になっていました。七人を雇う村人の女性の存在が新しく活動的な魅力がありました。CGにあまり頼らないアクションシーンは見応えがあります。最近はBSで昔のマカロ二ウエスタンが放映され続けています。これも必見です。

(下画像左は村の乗っ取りを企てる一味に夫を殺される女性、村を守るため隣町へ凄腕ガンマンを集めに行く。画像右は集められた7人。南北戦争騎兵隊に所属していた黒人、弓と斧を使うコマンチ族、東洋系ガンマンとして韓国俳優イ・ビョンホンなど、色んな人種の7人)

 

画像出典左:映画ブログ~鑑賞記録~「マグニフィセント・セブン」死に場所を求める者達http://eiga-blog.hatenablog.com/entry/The.Magnificent.Seven (閲覧2017/7/20)画像出典右:映画.com マグニフィセント・セブンhttp://eiga.com/movie/85244/ (閲覧2017/7/20)

3、『メッセージ』(2017米国、原題:Arrival、監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ)

突如と現れた宇宙船。主人公の女性がコンタクトを取るシーンに結構、時間に苦慮しているのは今までの作品にはない面白さがあります。さほど大掛かりな場面はありませんが難解なストーリーに引き込まれました。じっくり劇場で鑑賞する作品ですね。

(下画像左は突如現れた宇宙船。画像中はコミュニケーションを試みる主人公。画像右は宇宙船側から送られてくる円形をした文字と思われるもの。この円形は時間の過去・現在・未来が直線的でないことを意味しているらしい。主人公は未来と過去が交錯する体験をする。未来が不幸なことであると知ってもそれに向かって今を生きられるか、哲学的なテーマを持つ作品のようです)

画像出典左:FC2映画「メッセージ」※深い名作!!http://uewomuitearuku2.blog.fc2.com/blog-entry-1341.html (閲覧2017/7/20)画像出典中:WIRED【ネタバレ注意!!】映画『メッセージ』は原作小説の「感動」を伝え切れていないhttps://wired.jp/2017/05/20/story-of-your-life/ (閲覧2017/7/20)画像出典右:映画が中心のブログです!映画 「メッセージ」http://blog.goo.ne.jp/ken401_001/e/101cc4cca9906df177c8042ea40e195a (閲覧2017/7/20)

 

H.Eさん

人生フルーツ』(2016日本、監督:伏原健之)

ニュータウンの一隅、雑木林に囲まれた一軒の平屋に暮らす建築家夫婦。90才の夫修一さん 87才の妻英子さん、長年連れ添った夫婦の暮らしをていねいに追ったドキュメンタリーナレーションを樹木希林が担当。素直に見て良かったと思いました。ぜひ機会があれば見てほしい。

(下画像左の右に高蔵寺ニュータウンなど多くの建築を手がけた修一さん。左に妻の英子さん。画像右は庭にある英子(ヒデコ)さんの名札が付いたフルーツの木。『長く生きるほど人生はより美しくなる』(近代建築の三大巨匠アメリカ建築家フランク・ロイド・ライト)『すべての答えは偉大なる自然の中にある』(スペイン建築家アントニ・ガウディ)『風が吹けば 枯れ葉が落ちる 枯れ葉が落ちれば土が肥える。土が肥えれば果実が実る こつこつ ゆっくり 人生 フルーツ』樹木希林のナレーショ)

画像出典左:2017年6月22日人生フルーツに学ぶこれからの生き方※画像は公式サイトより引用http://assort-ad.com/945.html (閲覧2017/7/22)画像出典右:キノの映画日記http://www.ontona.com/columns/nakajima/2017/04/19 (閲覧2017/7/22)

以上です。

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