2/11~週の日経平均は、上昇した。連休明けはVIXショックの影響から
続落で始まると、一時21000円を下回る場面もあったが、自律反発から、
NY市場がリバウンドをみせた事が安心感につながり、買戻しの動きとなり、
日経平均は、週末にかけ上昇し終了した。
結局、日経平均は、週間で337円上昇(↑1.58%)21720円でした。
さて、2月第4週(2/19~2/23)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
明日からの週は、リバウンド継続性を見極める事になりそうだが、米国では
1週間で、ダウが1000ドル余り戻りを見せたのに対し、日経平均は、戻りが
不良で、米発VIXショックによる過度な警戒は、後退する可能性がある。また、
上海市場が春節で休場のため、リバウンドが意識されやすいと思われる。
日経平均は、週末NY市場の動向から、続伸スタートとなりそうである。
今迄の地合いに振らされた格好からイレギュラーな価格を形成している銘柄
等へ、押し目を拾うスタンスが良さそうである。
日経平均、2月第4週(2/19~2/23)レンジは21400円~22250円程度
を想定しています。
1.2月第3週(2/19~2/23)主なイベントと予定
2/19
日本 1月貿易収支
日本 横浜ゴム、テラプローブ、アップル 各決算
米 休場(プレジデンツデー祝日)
中国 春節休場(~2/21、祝日)
香港 春節休場(~2/19、祝日)
2/20
日本 ミッドシティ、INV 各決算
米 ウォルマート、ホーム・デポ、MGMリゾーツ 各決算
米 国債入札 2年債(280億ドル)
EU EU財務相理事会
2/21
米 FOMC議事録
米 1月中古住宅販売件数
米 デルファイ 決算
米 国債入札 5年債(350億ドル)
2/22
日本 プラネット 決算
日本 1月訪日外国人観光客数
米 1月CB景気先行総合指数
米 HP、HPエンタープライズ、ニューモント、チェサピーク 各決算
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 NY連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
独 2月Ifo景況感指数
2/23
日本 キタック 決算
日本 1月消費者物価指数
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/16)
今日のNY為替市場はドル買い戻しが強まった。ただ、特段のドル買い
材料は見当たらず、週末ということもあり短期筋の利益確定のショート
カバーが中心だったように思われる。NY市場が明日から3連休という
こともあったのかもしれない。
ただ、ドルは依然として上値は重い印象。株式市場は落ち着きを取り戻
しつつある中、米利上げ期待やインフレ警戒の高まりは残る。ドル売り
のシナリオというのも違和感があるが、経済、雇用重視のトランプ政権
にとっては、株高・ドル安がベストシナリオと思われることから、市場も受け
入れやすいのかもしれない。
今回のドル安だが、様々な見方が出ている。大型減税やインフラ拡大等
による財政赤字拡大への懸念や、ECBや日銀と比較してFRBの出口
戦略の余力は小さい等々の理由で、長期的なドル安では一致している。
しかし、財政刺激策による景気拡大やインフレ期待の高まりから、FRB
の予想以上の利上げも見込まれる中、短期的にはドル高との見方もある
ようだ。
ドル円は東京時間に105.55円付近まで一時下落してたが、106円台
に戻している。午後にはモラー特別検察官が米選挙中のハッキングで
ロシア人13人を訴追したと伝わったことをきっかけに株式市場の戻り
売りが強まり、買い戻しが強まる場面も見られた。株安・ドル高の巻き返し。
下げ過ぎ感も出ており、105円台に入ると押し目買いも出るようだが、
上値は依然として重い印象。
ユーロドルは一時1.23ドル台に下落する場面も見られた。東京時間に
一時1.2550ドル近辺まで上昇してたが、ロンドンからNYにかけて戻り
売りに押されている。直近高値を上抜いたことで達成感もあった様だ。
ユーロドルの目先の下値サポートとしては、フィボナッチ50%戻しが
1.2380ドル付近にあり意識される。また、1.23ドル台に入ると上値
期待を高めているロング勢からの買いオーダーも活発に出る模様。
ポンドも売りが優勢となり、ポンドドルは心理的節目の1.40ドルを
一時割り込んだ。来週は英雇用統計の発表が予定されている。注目は平均
賃金だが、前年比は前回とほぼ同様の伸びが見込まれてる状況。英中銀は
先日の金融政策委員会(MPC)で早期利上げの可能性を強調するタカ派
なガイダンスを示していた。平均賃金がそれを裏付けるか注目される。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=416534
米国債利回り
2年債 2.190(+0.005)
10年債 2.871(-0.038)
30年債 3.129(-0.035)
期待インフレ率 2.098(-0.015)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。週末や明日から3連休を控え
ていることもあり、買い戻しが膨らみ利回りは低下した。為替市場でドル安
が一服していたことも、その動きに拍車をかけたようだ。
10年債利回りは2.85%付近まで一時低下。政策金利に敏感な2年債利
回りは2.18%付近での振幅が続いた。
2-10年債の利回り格差は68(前日72)に縮小。
http://klug-fx.jp/fxnews/de%20tail.php?id=416533
3.NY株式市場 結果(2/16)
NY株式26日
ダウ平均 25219.38(+19.01 +0.08%)
S&P500 2732.22( +1.02 +0.04%)
ナスダック 7239.47(-16.97 -0.23%)
CME日経平均 21900(大証終比:+160 +0.73%)
今日のNY株式市場は戻り売りが優勢となった。落ち着きを取り戻しつつある
中、今週のNY株式市場は買い戻しが続いた。週末で明日から3連休という事
もあり、さすがに利益確定売りも出たようだ。ただ、下押す動き迄は見られて
おらず、ダウ平均は小幅ながら6日続伸している。注目のVIXは一時17台まで
低下し、株式市場は次第に安定を取り戻している模様。
午後になって、モラー特別検察官が米選挙中のハッキングでロシア人13人を
訴追したと伝わったことをきっかけに、戻り売りが強まっている。ダウ平均は
一時232ドル高まで上昇していたが、一時マイナスに転じる場面も見られた。
ダウ採用銘柄では、ファイザー、ユナイテッド・ヘルス、J&ジョンソンなど
ヘルスケアが上昇しているほか、GE、ディズニーも堅調。決算を発表したコカ
コーラも上昇。一方、キャタピラー、マクドナルド、JPモルガンが下落した。
コカコーラは10-12月期の決算を発表しており、1株利益が予想を若干上
回ったほか、既存事業の売上高も好調に推移した。
ナスダックも午後になって利益確定売りが強まり反落している。アマゾンやエヌ
ビディア、フェイスブックが下落した。反面、マイクロン、シスコ、アプライド
は堅調。
プロバイダー向けにeコマースのシステム開発を手掛けるシンクロノスが大幅高。
投資会社のシリスキャピタルを介して実施していた1.85億ドル規模の優先株
の売却が完了したことが材料視されている。
クアルコムとブロードコムは下落。取引開始前にクアルコムがブロードコムから
の1株82ドルでの買収提案を拒否したと伝わっている。ただ、これからも協議
には応じると述べていた。
半導体試験装置のコヒューが大幅安。10-12月期の決算を発表しており、
1株利益が予想を下回ったほか、1-3月期の売上高見通しも予想を下回った。
クラウドなどを手掛けるアリスタ・ネットワークスが商いを伴って大幅安。10-
12月期の決算を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、
市場は1-3月期の売上高見通しが予想範囲内だった点を嫌気している模様。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=416531
4.NY市場、原油先物3月限/金先物4月限(2/16)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=61.68(+0.34 +0.55%)
NY原油の期近は小幅続伸。時間外取引から買いが先行。日中取引はドル
高から一時マイナスサイドに軟化する場面があったが、米株高でリスクオン
(容認)の動きが先行したことや、ガソリン、ヒーティングオイルの製品高に
支援され、堅調な値動きとなった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=416543
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1356.20(+0.90 +0.07%)
NY金は小反発。金4月限は小幅高。時間外取引ではドル安を受けて堅調に
推移し、1月25日以来の高値となる1,364.4ドルを付けた。しかし日中取引
では米経済指標が強気の数字となり、ドル高から上げ幅を削る展開となった。
1,350ドル割れは買い拾われ、小じっかり引けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=416542
☆各1クリック応援の協力を お願いします。☆