山谷えり子 国家公安委員長
2015年6月4日
「風俗店を無償で利用した」無免許運転もみけしの奈良県警巡査部長が供述
無免許運転で事故を起こした男の交通違反を警察官がもみ消した事件で、犯人隠避容疑などで奈良県警に3日逮捕された同県警奈良署交通2課巡査部長、中西祥隆容疑者(44)が「現場で現金を受け取り、(道交法違反容疑で逮捕された風俗店経営、堀遼容疑者の)風俗店を無償で利用した」と供述していることが分かった。
県警は贈収賄容疑も視野に捜査している。
中西容疑者の逮捕容疑は県警高速隊に所属していた平成26年1月、同県大和郡山市の西名阪自動車道で、無免許で単独事故を起こした堀容疑者に知人の20代男性を呼び出させ、この男性が事故を起こしたように偽ったとしている。
県警によると、中西容疑者は事故翌日から11日間の連休の予定で「捜査が苦手で、連休を控えて無免許事故を処理するのがわずらわしかった」と供述。
県警は一緒に事故処理にあたった20代の男性警察官らからも、犯人隠避容疑などで事情を聴いている。
産経新聞
追記
2015年6月24日
女性のオービス画像不鮮明に、警官現金受け取る
無免許運転の男の交通事故を見逃したなどとして奈良県警の巡査部長が犯人隠避容疑などで逮捕された事件で、同県警は23日、別の運転手の速度違反をもみ消し、見返りに現金を受け取ったとして、奈良署交通2課巡査部長・中西祥隆容疑者(44)を加重収賄や虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで再逮捕した。
容疑を認めているという。
発表では、中西容疑者は県警高速隊に所属した2012年6月、同県大和郡山市の同隊庁舎内で、三重県の40歳代女性が車を運転中、自動速度違反取締装置に撮影された画像について、顔やナンバーが分からないよう不鮮明に印刷して違反をもみ消し、口座に2万4800円を振り込ませた疑い。
中西容疑者は、面識のないこの女性に「違反をなかったことにできるが、見返りが必要」と持ちかけていたという。
女性は同年5月5日、奈良県の名阪国道で制限時速を58キロ超える118キロで走行。
中西容疑者は07~13年、同装置の事務処理を一人で担当していた。
読売新聞