日経新聞の朝刊に記載されている「私の履歴書」は、著名な方の人生のエピソードですが、普通の人にも今までの人生の旅を振り返ることがあるように、きっと植物にもいろいろな旅があるのではと、いつもこの季節、わが家の庭の片隅に、ある花が咲くと思います。
きっと、この花には花が咲いたという華やかさがないので、特にそう思うのかもしれません。花の名前さえわからず、何十年も経ったのですから。
昨年、いつもお邪魔しているTUKASAさんのブログ「みちくさ日記」で名前を教えていただきました。やっとわかった名前は、「ヨウラクツツアナナス」。ヨウラクは瓔珞と書いて、仏像の胸にかける飾りを指すらしいのですが。
このヨウラクツツアナナスがわが家に来たのは、昭和も40年代。まだガーデニングという言葉も一般的ではなく、観葉植物のはしりだったと思います。
その後、数回の引っ越しを経て今の家に落ち着いているのですが。引越しのときに置き忘れ、近所の方が大事に育てて下さって、おかげでもとに戻ったり、いったんは絶えてしまったけど、株分けしたものが元気を取り戻したりと・・・。
この山あり谷ありの「ヨウラクツツアナナス」に履歴書というものを記すことができるのなら、きっといろいろ書きとめたいこともあるのではと、この地味な花ではあるけれど、首を傾げたように見える表情に、この花の人生(?)に想いを寄せてしまいます。
この花の履歴はAkikoさんと重なっては離れ、また一緒になったんですね。人とのご縁だけではなく、植物ともご縁で出会いがあるんですね。そうならば我が家の狭いベランダで頑張っていてくれるお花も大切にしなければ・・・。
初めて見たお花です。
昭和40年代とは随分と・・・むかし・・・
私達がまだ、若きお嬢様の時代ですね。うふふ
そんなこのお花の履歴書・・・の一部分は
置いて行った人が又来て連れて行ってくれたことも
庭の脇で何年も首をかしげるakikoさんの姿もあるかもしれませんね。
そして三四郎君の思い出話も載っているかも・・・。
私も気がつかなかったのですが、確かにこの花をよく見ると、とても複雑な細工です。
咲いている期間はほんの1週間ほどです。
しかも庭の片隅にあり、つい咲いていることも見過ごしてしまいそうです。
今年はたくさん咲いてくれました。
>コウさん
タイトルですか?
あんまり考えたことないんですが・・・。
「人は見た目」には笑ってしまいました。
うん、私も気をつけなければ。私にタイトルをつけるとしたら「???」
いずれにしても、この花は幾重の苦難を乗り越えているものですから、一度は書いて置きたいと思っていました。
>kurakさん
いろいろ調べていただいて、ありがとうございました。
こんな地味な花(薔薇ならいざ知らず)の命名に、そんなスケールの大きな歴史があったとは。驚きとともにkurakさんに感謝です。
気持ちもあらたに大切に育てたいと思います。
>はなこさん
「若きお嬢様だった」のひとことに、うん指を数えてみましたよ!
長男が生まれた前後だったので、昭和40年代と書いてしまったのですが、正確には昭和40年の後半から50年にかけてに訂正しますね。
とすると、このヨウラクツツアナナスは、ほぼ長男と同じ年ということになります。
草花でこの年齢は、やはり長寿ということになりそうですね。
名前を読むときどこで切るのか? と思うくらい 何十年もたつても 可憐に咲くなんて
強い花なのですね 色の配色といい、イヤリングのような花 職人さんが花に見せかけて作ったようなとても綺麗な植物 茎の先に花を付けるなんて 仏の教えなのでしょうか?
冬も路地に植えたままです。葉は固くツンツンしています。
霜にあたると、色は少し茶色っぽくなりますが
春には、中からまた新しい葉がでてきます。
少々、水切れでも枯れません。
とても育てやすいので、どこでも増えると思うのですが、あまり見かけないのです。