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[sport] 第4回 WBC の観戦記

2017-03-25 23:17:16 | スポーツ
 あの残念な準決勝敗退から4年。リターンマッチの時がやってきた。
 日本代表は、しかしながらその後のゴタゴタ複数と残念な怪我人数人とで、ベストメンバーを組めたわけではない。それでもなお、WBSC 世界ランクは1位。その実力は存分に見せてくれたと思う。
 既報の通り、結果は残念。今回も準決勝敗退。ただ、その試合内容はホントに紙一重だったと思う。

 というわけで、第4回 World Baseball Classic がつい先日、その決勝戦を終えた。
 終わってみれば、準決勝で日本に辛勝した米国が、4大会目にして史上2度目の決勝トーナメント進出、史上初の決勝進出、そして初優勝。
 決勝戦の対プエルトリコは、しかしながら 8-0 の圧勝。前回第3回の決勝戦、ドミニカ対プエルトリコのあの試合内容にして、本気モードの野球の母国が与したら、結果は見えていたと思う。

 さて、日本。
 第2回から、当時の監督を引き受けた原辰徳の意向を受けて“侍ジャパン”の冠を付けるようになって、今回が3度目。投手陣の前田(ドジャース)、田中将大(ヤンキース)、大谷(日本ハム)、捕手の嶋(楽天)の抜けた穴はあまりに大きかったが、第2回を落合の独断でボイコットした中日から野手で平田、投手で岡田が出て活躍。チーム主将に巨人の坂本。主砲争いに中田(日本ハム)と筒香(横浜 DeNA)、そこに2年連続トリプルスリーの山田哲人(ヤクルト)が加わり、その周囲を松田(ソフトバンク)らが固めるという体制。問題の投手陣も菅野(巨人)、石川(千葉ロッテ)、千賀、武田(共にソフトバンク)、則本(楽天)、藤浪(阪神)らの先発陣と、秋吉(ヤクルト)、宮西、増井(共に日本ハム)、平野佳寿(オリックス)、牧田(西武)らのリリーフ陣が機能し、波はあったが良く抑えた。捕手3人のうち、小林誠司(巨人)の正捕手固定と活躍は、想定外だったろう。
 1次リーグ、2次リーグは、史上初めて日本が全勝。今までのダブルエリミネーション方式みたいな複雑な制度とは異なり、通常の総当たりのリーグ戦でルールは分かりやすくなった。1次リーグは、2戦目の対豪州でやや手こずったことを除けば、3戦とも快勝。2次リーグは、2戦目の対キューバが苦戦も地力で逆転勝ち、1戦目の対オランダは打撃戦を制し、3戦目の対イスラエルは普通に打ち崩して快勝。ここまでは、前回第3回の時の危なっかしくも尻上がりだったときと異なり、王者が優勝するときの流れに、巧く乗っていたと思う。

 それだけに、準決勝のミスからの2失点は残念。米国2点目のサードゴロは、それでもまぁ責められないかな。
 あの準決勝は、チャンスで打てなかったことが、その全てだったというべきだろう。
 米国1点目のきっかけになったセカンドゴロエラーは、エラーした菊池(広島)自身が本塁打で帳消し。それどころか、菊池は守備の要として獅子奮迅の大活躍。彼を悪くは決して言えないだろう。

 WBC での日米戦の歴史は、日本の1勝2敗。その2敗はいずれも1点差。1回目があの第1回2次リーグでの、ボーク・デビッドソンの重大誤審ならぬ不正判定による“判定負け”(まぁ、実際には9回裏に A. ロドリゲスのサヨナラ適時打があったわけだが)。第2回の時には、準決勝で日本が 9-4 で大勝。米国代表は4回ともオール MLB だが、第2回以降は本気モード。それでも過去4大会中で2次リーグ敗退が2度。
 米国大リーグ=米国プロ野球のリーグは、野球の世界最高峰。世界のプロ野球選手の多くが米国を目指し、野球の母国がそもそも歴史的に米国。ただ、サッカーやラグビーの母国が英国、相撲や柔道の母国が日本でありながら、サッカーはドイツと南米勢、ラグビーは南アフリカとオセアニアが強く、相撲は先日の稀勢の里まで 19 年間日本人の横綱昇進が無く、柔道は '64 年東京五輪で A. ヘーシンクが金メダルを取って以来、日本人以外の王者が多数出ている。野球が国際的スポーツであるのは、(ある種の政治的事情は大なり小なりあろうが)次回の東京五輪に野球が復活した経緯からも、ワールドカップなる男女の国際大会が存在することからも明らか。競技の国際性の観点に立てば、日本は野球において、サッカーにおけるブラジルになれるか?という話もあるくらいで、実績から云えば、既にその立ち位置にはあるといって良い。

 過去、4回の WBC 全てにおいて、決勝トーナメントに進出したチームは日本だけ。
 そのこと自体は、世界に誇って良いと思う。

 一応、侍ジャパンの公式サイトと、WBC 公式の日本語版にリンクを張っておこう。

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