yamaneko弁当便

子供二人に作る弁当の写真、献立内容、時によりレシピ付き。母のぬくもり伝わるお弁当の宅配です!

なばなのツナ和え弁当

2008-12-19 08:16:34 | 春の夕ご飯
①なばなのツナ和え
②パプリカと豚肉の中華炒め
③サラダかまぼこのチーズ巻き
④プラム
⑤りんご

        ヴァイナハツ思い出話

朝9時頃、やっと夜が明け、昼3時には暗くなる。
じとじと、冷たい雨が降る。
この陰鬱な季節にクリスマスがなかったら
ヨーロッパの人々は絶えられないだろう。

黒っぽい石造りの建物の窓という窓に
クリスマスの飾りつけがしてある。(ヴァイナハツフェンスタ)

部屋に入ると、
天井迄届くようなツリー。
針葉樹の香りが部屋一杯に漂う。
10月の終わりから節操なく街中にツリーが飾られる日本と違って
ドイツの家庭では、飾りつけは24日の夜だ。

その伝統は厳粛に守られる。
日本の注連縄市のように、街には、22日頃から
大きな樅の木が売られる。
(結構高く、私が暮らしていた頃でも、5000円くらいだった)

しかし、それがないと、クリスマスは始まらないので
人々はブツブツ言いながら買う。

飾りは代々伝えられる。大きなガラス玉の装飾が一般的。
それに、ろうそくを飾る。
1個でなく、ツリー一杯に。
それが落ちて火事になるかも、と私は要らぬ心配をした。

ある年、夫の友人の家に招待された。
その友人のお父さんは
ベルリンの米軍に勤めていた方で
英語はペラペラだった。
退役後、軍駐留地の程近くに家を買い
夫婦二人でひっそり暮らされていた。(夫の友人は独立していた)

さほど大きな家ではなかったが、
室内の豪華さに圧倒された。
(後に、ドイツの標準家庭はそんなもの、とわかるが、
日本の住宅事情とあまりに違い、驚いた)

大きな絵、ふかふかのじゅうたんの居間で出された
ディナーは、意外にも、オーブンで焼いた鯉の丸焼きだった。
魚が出ると夢にも思わなかった私は
夢中で、食べた。

後で、文献などで調べたところによると、
東欧、北ドイツでは、鯉の丸焼きをクリスマスのディナーにするらしい。

”日本人は二本の棒でどうやって、魚を食べるのか?”と
聞かれた。

こちらこそ、スプーンとフォークでどうやって、
この大きな魚を取り分けるのだ、と聞きたい。

綺麗なテーブルクロスの大きなテーブルの真ん中に
でん、と座っていた鯉を思い出す。

いつか、私もやってみようか。



コメント
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