プラユキ・ナラテボー師 「よき縁ネット」

タイの日本人僧侶プラユキ師の公式サポートブログです 師の活動をサポートし、瞑想や仏法を学ぶ人をサポートしていきます

手動瞑想を始めて1ヶ月で、40年来悩んだ母との関係が改善〜気づいた人から今すぐ働きかけよう〜

2017-03-01 | シェアリング
(個人面談の体験者から、届いた手記を紹介します)

   「手動瞑想を始めて1ヶ月で、40年来悩んだ母との関係が改善〜気づいた人から今すぐ働きかけよう〜」

ストレス解消に瞑想を始めたいと思い、たまたま著書を拝見したご縁で、2017年12月初めから手動瞑想を開始。1ヶ月後に個別面談をお願いしました。

今ここに覚醒したときのリアルな見えかたを味わえたこと、怒りの背景の切なさや願いにも、思いがいたるようになってきたこと、等の効果や瞑想時の疑問、もっと早くに知っていれば人生変わったのに、という愚痴まで、優しい笑顔で、受容たっぷりに聞いていただけ、思いっきり甘えさせていただきました。

ただ面談の最後に、「母とは相変わらずケンカが多い、仕方ないですね」ともらしたところ、なぜかそこだけはかなり強くご指導いただいたんです。「正念場だから、そこに取り組んだ方がいい、そこを越えればぱーっと開けるから」と。

私はプラユキ先生の温かいお人柄や偏りのないご指導には、強い信頼感をもっていましたが、正直、母との関係改善には気が乗りませんでした。

というのは、母は被害妄想とヒステリーがあり、私と家族は長年苦しめられてきたからです。
幼少期からもう40年近くなので、それは性格で、治るものではないと、あきらめていました。最近は70歳という年のせいか、ヒステリーのパワーが衰えてきたので、よかったくらいに思っていたのです。

父は10数年前に亡くなっていますが、いつも朝から母のヒステリーにつきあった後、会社に出勤していてかわいそうでした。ひたすら忍耐の、優しい、そして少し気の弱い父でした。
私は顔も性格も父に似ているので、母とは折り合わないと苦手意識や反発心も強くもっていました。

また、プラユキ先生はああおっしゃられたけど、母に私から歩み寄ることには
かなり葛藤がありました。
なぜ子供であり、かつ苦しめられた私から?

でもでもプラユキ先生があそこまでおっしゃるんだからと、自分を奮い立たせました。

まずはいつもの朝の定番のケンカから改善しよう。

私は、手動瞑想もしてるし、昼は外出するので気分転換できますが、母は腰が悪く家にいることが多いので、朝のケンカはひきずってるんじゃないかと気になってたからです。スタートが肝心!

下らないことなんですが、朝の定番のケンカとは、お茶っぱのことなんです。

朝、母は私より早くおき、お茶を飲みます。後に起きた私は、母がいれた急須のお茶にもう一杯分お湯を注いで、飲みます。お茶を一杯で捨ててはもったいないので。
ただ、その際、念のため母に「お茶っぱ今朝入れ替えたよね?」と確認します。

そうすると、
母:
「何よ!入れ替えたに決まってるでしょ!私がそんなこともしない人間と思ってるわけ?□△!大体いつもね、あんたはそうやって批判ばかり~」

私:
「批判するつもりなんてないよ、でた、いつもの被害妄想!」

母:
「なんですって!よくも□△」

と激昂の連鎖に。
何故かお茶から、お父さんが早死にしたのはお母さんのせい、みたいなことまで口走ってたり。不毛でした。。

1日目
「お茶っぱ入れ替えたよね?」という表現だと入れ替えて当然と受け取られると、いやだということかな。では、語尾を変えてみよう。

私:
「お茶っぱ入れ替えてないよね?」

母:
「私が入れ替えてないっていうわけ!?
私はね、いつもしっかりやっているのよ。大体あんたは遅く起きてきて□△」

だ、だめだ、、

2日目
目的をまず伝えよう。そして丁寧さを加え、、

私:
「お茶の葉がもったいないので、一点だけ確認させてください。今朝、お茶の葉は変えましたか?」

母:
「面倒くさいわね!変えたに決まってるでしょ!大体ね、私はね、△□△、、」

3日目
どうしよう、何を言っても駄目なのでは、、もうどうしたらいいか分からない、、

その時がきて(大げさですが、朝のお茶の時間(笑))とっさに出た言葉に自分でも驚きました。

私:
「お母さん、私、分かったわ。お母さんが朝気分を害するなら、お茶っぱ無駄にすることくらい大したことじゃないね。お母さんが気分よく過ごすことの方が大事だね」


「…」

よく考えたら、そうですよね。なぜこんなシンプルなことにいままで気づかなかったんだろう?私。

しかも、不思議なことに、これ以降、母のヒステリーが、ほとんどなくなったんです。朝のお茶っぱのケンカを改善しただけなのに。
家事など、様々な対立をしていたのですが、対立どころかお互いに助け合うように。
「これをやっておいたわよ」
「あなたのこの家事のやり方はいいわね」
「あなたはこういう意図でいっているのね」
夢にまでみた思い遣りのある家族の様相に一転して、奇妙な位です。

何で自分から、と思っていましたが、気づいた人、できる人から働きかけることは、よく考えたら当たり前ですよね。
そしてすぐにやること。
自分の否を認め修正すること。
それができると、こんなにも平和な毎日が手にはいるんです。
自分や家族の無駄な苦しみが取り去られ、前向きなエネルギーが産まれます。
きっと未来が変わるんじゃないでしょうか。もちろん、よりよい未来に。

煩悩深い私は(笑)もっと早く知ってれば、と今度は後悔の苦しみに襲われたのですが、毎日が幸せなので、すっかりその気持ちも一週間で上書きされてなくなりました。

ささやかなエピソードですが、同じ悩みを持つ人のお役に立てたら幸いです。


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