「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「喪失感に」

2023年03月08日 | 幼馴染の動向

                

小学校の時から最も近しく親しみを感じていた従兄弟が昨夕亡くなったとの連絡を受けた。
お互い昭和17年生まれの同い年だが、学年は私が1級上でほんのちょっと兄貴面をしていたのかな。何をやっても何を考えても大体似たようなもので、何とはなしにウマの合う従兄弟同士であった。母の兄妹は男二人女二人の4人で、仲良し従兄弟は母の妹の長男君であった。母親が女同士で、戦後のどさくさを生き抜くための共通の課題とか、少しでも豊かに暮らそうという多くの共通の悩みや貧乏所帯を抱えていたことが、子供同士でも相通じる感情があったのかもしれない。別の従兄弟と仲良くないなどと言う話ではないので誤解のないように。

小学校の高学年になったころから彼は、かなり距離のある我が家へ自転車で遊びに来るようになった。彼がやってきたら魚釣りに行ったり、季節によっては貝堀に連れて行って、帰りの土産は魚や貝を持たせることが多かった。彼の家は錦帯橋近くのお城山の麓。我が家は海の近くという住環境の違いに応じて、子供の世界でもお互いの違いを分かり合っていたのかな。

そんないっぱいの思い出を残して先に逝ってしまった彼は、縁あって遠く離れた岡山市内に住んでいる。今宵がお通夜、明日が告別式ということで、地元に住んでいる3人の従兄弟で相談をしたところ、最高齢の元締め的な従兄弟は「カミさんが入院中でもありいきなりの遠出はちょっと・・・」最も若い従兄弟は「昨日入院してポリープ除去手術の予定」という。残った私はというと、どうしても抜けられないガチガチの約束が早くからあって、結局通夜式も告別式も失礼せざるを得なくなった。ごめんね。丁重なお悔やみの手紙に添えてご焼香料を速達で送った。

様々な病気を抱えた晩年の彼を見るのは辛いことでもあった。そしてついに黄泉時に旅立って周囲を眺めると、奥さんが入院中であったり本人が手術を控えていたり、色々身につまされる事情をかかえた従兄弟同士である。若いときにはそれほど張り合ったりはしなかったが、年を経るごとに健康であることを何となく張り合っていたのかねーなどと思う。少し早いよねーと思いつつも、精一杯を生きた彼の生涯に拍手を。何かしら不安にさせられる喪失感は隠せないが、兎に角、安らかなる永眠を祈って 合掌。  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「芋虫名月!!」 | トップ | 「WBC」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

幼馴染の動向」カテゴリの最新記事