先日に来る3月17日改正で廃止(臨時格下げ)される予定の
日本海
乗車してきました。その様子をレポートします。
大阪駅での案内表示です。最近になって取り付けられたフルカラーLEDでの表示です。それでも、特急日本海17時47分青森は変わりありません。
私が乗車した時の編成は以下の通りでした。
①オハネフ24-19
②オハネ25-152
③オハネ25-148
④オハネフ24-15
⑤オハネ25-213
⑥オハネ25-218
⑦オハネフ24-21
⑧オハネ24-3
⑨オハネフ25-117
⑩オロネ24-5
カニ24-25
EF81-106(大阪→青森)
今回は11両フル編成で、全区間で国鉄色のEF81型が牽引しました。今回注目は8号車に北斗星仕様のオハネ24-3が連結されていた事ですね。あの車両は北海道乗り入れに備えて扉の引戸化や耐寒耐雪強化などが行われています。
今回乗車したのは
A寝台
です。A寝台に乗車するのは3度目ですが、廃止を約1週間前に控えながら偶然取る事が出来ました。廃止を前にプラチナチケット化しつつありましたが、発売開始日に旅行会社キャンセル分を狙ったら見事に取れました(汗)しかし、開放A寝台はダイヤ改正で運用終了する事が予定されています。
乗車当日は下段2つを除いて全て埋まっていましたが、大半がファンの方でした(汗)これまでの2回はあちこちに空席が見られ、老若男女が利用されていました。廃止前はこんなものだなと感じさせられました。
利用した寝台は
9番上段
です。今回で初めて上段を利用しました。上段には写真の通り小窓がある程度なので、下段より設備的には劣っています。景色を眺めるには小窓からのぞくしかなく、のぞくためには体をほぼ寝かせないと不可能です。しかし、景色を見るにすればB寝台よりマシである事は否定できません。B寝台の上段なんか不可能やし。
ここで、約15時間を過ごしましたが、意外とそんなに退屈とは感じませんでした。
こちらは下段です。2度利用しましたが、開放寝台にしては最高である事は否定できません・・・。
オロネ24形の側扉付近にある
休憩室
です。休憩室はボックスシートが1組設置されており、ここで喫煙したり、寝台から離れて外を眺めることもできます。そして、更衣室やリネン類などを置く物置もあります。休憩室では夜間にやや長時間宴会をしていた方がいましたが、意外とマナーが良く、宴会を終えた深夜に見るとゴミひとつ残さずに片づけられていました(汗)
こちらは洗面室にある小窓です。これもオロネ24形にしか見られない設備です。私の方でもA寝台に乗車した時には時々この小窓から外を眺めていたものです。意外と眺め良いんですよ。
ここから時系列になります。大阪を出て東海道本線、湖西線、北陸本線を順調に進み、20時52分に
加賀温泉
に到着します。ここでサンダーバードに抜かされるために5分間停車します。私はいつもホームに降りて機関車撮影を楽しんでいましたが、今回は多くの方が機関車周辺に集まり、撮影会状態でした。平常時は数人もしくは私だけだったのですがね・・・。
金沢、富山と北陸本線沿線の都市を駆け抜けると、23時50分に
直江津
に到着します。ここで乗務員交代を行い、7分間停車します。ここからJR東日本の区間に入ります。いつもなら就寝に入るのですが、今回はホームに出て撮影してました。やはり、撮影会状態でしたが・・・。この後、新津でも小休止ありましたが、私は直江津を出てすぐに就寝に入りました。
直江津駅の案内表示では日本海ときたぐにが並んでいました。発車時間が約1時間と近接してますね・・・。
朝起きると、既に奥羽本線に入っていました。時計を見るとどうやら定刻で走っているようです。なんとなく安心です。ちょっと最後尾へ行ってみると、
雪の合間
を走っているような感じでした。今年は豪雪だったので、東北地方では多くの雪が残ってました。私にすれば驚きの連続でしたが・・・。いや、日本海に初乗車した時を思い起こしました。あの時も3月でした。
鷹巣を出た辺りで車内販売がありました。日本海は車内販売が無いはずなのですが、廃止前という事で特別に車内販売があった模様です。そこで、車内販売から
サンドイッチ
を買い、朝食としました。サンドイッチは日本海の廃止にあたって乗車記念という形で特別に作ったもののようで、包みには日本海の写真が・・・。サンドイッチはGOODでした。
そして、8時45分定刻に
青森
に到着しました。大阪から約15時間走って東北の北端まで来た事になりますね。雪残る世界はいつもと違った感情です。
青森に到着後、EF81型はすぐに切り離され、引き上げ線へ引き上げていきました。
そして、逆にはDE10 1109が連結され、約30分間停車したのち青森運転所へ引き上げていきました。約15時間の走行お疲れ様でした。
日本海は私にとって東北・北海道遠征に行くときに重宝している列車だっただけに廃止は残念な限りです。臨時列車として運行予定のことですが、臨時列車として残っていた急行能登の設定が2年ほどで無くなってしまった事からいずれ無くなる事は確定であることが伺えます。
今回の廃止によって開放A寝台のオロネ24形基本番台が運用離脱する事になります。戦後に米軍に命令によって導入された事が始まりだったブルマン式寝台が2012年に終焉を迎える事になりますが、乗ってみれば本当にいい寝台である事を改めて感じさせました。
日本海
乗車してきました。その様子をレポートします。
大阪駅での案内表示です。最近になって取り付けられたフルカラーLEDでの表示です。それでも、特急日本海17時47分青森は変わりありません。
私が乗車した時の編成は以下の通りでした。
①オハネフ24-19
②オハネ25-152
③オハネ25-148
④オハネフ24-15
⑤オハネ25-213
⑥オハネ25-218
⑦オハネフ24-21
⑧オハネ24-3
⑨オハネフ25-117
⑩オロネ24-5
カニ24-25
EF81-106(大阪→青森)
今回は11両フル編成で、全区間で国鉄色のEF81型が牽引しました。今回注目は8号車に北斗星仕様のオハネ24-3が連結されていた事ですね。あの車両は北海道乗り入れに備えて扉の引戸化や耐寒耐雪強化などが行われています。
今回乗車したのは
A寝台
です。A寝台に乗車するのは3度目ですが、廃止を約1週間前に控えながら偶然取る事が出来ました。廃止を前にプラチナチケット化しつつありましたが、発売開始日に旅行会社キャンセル分を狙ったら見事に取れました(汗)しかし、開放A寝台はダイヤ改正で運用終了する事が予定されています。
乗車当日は下段2つを除いて全て埋まっていましたが、大半がファンの方でした(汗)これまでの2回はあちこちに空席が見られ、老若男女が利用されていました。廃止前はこんなものだなと感じさせられました。
利用した寝台は
9番上段
です。今回で初めて上段を利用しました。上段には写真の通り小窓がある程度なので、下段より設備的には劣っています。景色を眺めるには小窓からのぞくしかなく、のぞくためには体をほぼ寝かせないと不可能です。しかし、景色を見るにすればB寝台よりマシである事は否定できません。B寝台の上段なんか不可能やし。
ここで、約15時間を過ごしましたが、意外とそんなに退屈とは感じませんでした。
こちらは下段です。2度利用しましたが、開放寝台にしては最高である事は否定できません・・・。
オロネ24形の側扉付近にある
休憩室
です。休憩室はボックスシートが1組設置されており、ここで喫煙したり、寝台から離れて外を眺めることもできます。そして、更衣室やリネン類などを置く物置もあります。休憩室では夜間にやや長時間宴会をしていた方がいましたが、意外とマナーが良く、宴会を終えた深夜に見るとゴミひとつ残さずに片づけられていました(汗)
こちらは洗面室にある小窓です。これもオロネ24形にしか見られない設備です。私の方でもA寝台に乗車した時には時々この小窓から外を眺めていたものです。意外と眺め良いんですよ。
ここから時系列になります。大阪を出て東海道本線、湖西線、北陸本線を順調に進み、20時52分に
加賀温泉
に到着します。ここでサンダーバードに抜かされるために5分間停車します。私はいつもホームに降りて機関車撮影を楽しんでいましたが、今回は多くの方が機関車周辺に集まり、撮影会状態でした。平常時は数人もしくは私だけだったのですがね・・・。
金沢、富山と北陸本線沿線の都市を駆け抜けると、23時50分に
直江津
に到着します。ここで乗務員交代を行い、7分間停車します。ここからJR東日本の区間に入ります。いつもなら就寝に入るのですが、今回はホームに出て撮影してました。やはり、撮影会状態でしたが・・・。この後、新津でも小休止ありましたが、私は直江津を出てすぐに就寝に入りました。
直江津駅の案内表示では日本海ときたぐにが並んでいました。発車時間が約1時間と近接してますね・・・。
朝起きると、既に奥羽本線に入っていました。時計を見るとどうやら定刻で走っているようです。なんとなく安心です。ちょっと最後尾へ行ってみると、
雪の合間
を走っているような感じでした。今年は豪雪だったので、東北地方では多くの雪が残ってました。私にすれば驚きの連続でしたが・・・。いや、日本海に初乗車した時を思い起こしました。あの時も3月でした。
鷹巣を出た辺りで車内販売がありました。日本海は車内販売が無いはずなのですが、廃止前という事で特別に車内販売があった模様です。そこで、車内販売から
サンドイッチ
を買い、朝食としました。サンドイッチは日本海の廃止にあたって乗車記念という形で特別に作ったもののようで、包みには日本海の写真が・・・。サンドイッチはGOODでした。
そして、8時45分定刻に
青森
に到着しました。大阪から約15時間走って東北の北端まで来た事になりますね。雪残る世界はいつもと違った感情です。
青森に到着後、EF81型はすぐに切り離され、引き上げ線へ引き上げていきました。
そして、逆にはDE10 1109が連結され、約30分間停車したのち青森運転所へ引き上げていきました。約15時間の走行お疲れ様でした。
日本海は私にとって東北・北海道遠征に行くときに重宝している列車だっただけに廃止は残念な限りです。臨時列車として運行予定のことですが、臨時列車として残っていた急行能登の設定が2年ほどで無くなってしまった事からいずれ無くなる事は確定であることが伺えます。
今回の廃止によって開放A寝台のオロネ24形基本番台が運用離脱する事になります。戦後に米軍に命令によって導入された事が始まりだったブルマン式寝台が2012年に終焉を迎える事になりますが、乗ってみれば本当にいい寝台である事を改めて感じさせました。
よくきたぐにのA寝台は偽物のA寝台、日本海のA寝台は本物のA寝台なんて言いますが(笑)
近年のブルートレインの共通する特徴として、車体の帯の色が編成内で異なるというのが、程度の良い車両をかき集めてなんとか編成を組んでいるというのを象徴しているように思います。
帯のちぐはぐさを見た瞬間、ブルートレインの置かれた現状が理解できました。
今年2月にB寝台に乗るつもりで休みをとりましたが、予定日、予備日とも大雪で運休、果たせませんでした。
私の時は、A寝台青森行きは下段半分、大阪行きは下段ほぼ埋まってました。
『日本海』に乗られたんですね。
最近は、“プラチナチケット”と化している――とニュースでも伝えられていて、逆に背中を向けている自分が居ます。
“こう言う時”に賑わっても、意味が無いだろう……と、思うからです。
それに……。
『日本海』と言い、今の24系&25系を見ていると、かつての「10系客車の末路」と被って見えるのです。
「移動の為の手段」だけでは、不況で旅行に出掛ける余裕も少ない中では、限界がある――と言う事でしょうね……。
ただ、それにしても。
今、“ブルートレイン”と言われる列車にせよ、元々は10系を使う急行列車だったり、特急でさえ、10系を使うケースもあったのですが、
「寄せ集めでは、特急として見劣りする」
――それが、20系開発の契機だったと聞きます。
そんな20系のデビュー当時と並べられるのは――どうしても、『トワイライトエクスプレス』になるんだろうと思いますね。
そもそも、20系が『あさかぜ』でデビューした当初は“豪華列車”ともてはやされた――と聞きますからね。
それらを考えると……。
“鉄道に関心が無い人”にアピールするにはちと弱いなぁ――それを、今感じます。
それに――『トワイライト~』とて、“ブルートレインらしさ”か残る列車だと思います。
電源車寄りの「Bコンパート」は、旧来のオハネに仕切を追加した車両ですからね……。
ともあれ、“夜行列車、冬の時代”は暫く続くと思うし、残る列車の奮闘を、願うばかりですね。
それでは、またです。
コメントありがとうございます。
開放A寝台は確かに良い寝台ですね。
近年のブルートレインはおっしゃる通り編成美が崩れている事が当たり前になってしまいましたね。車両の状態や検査の関係でそうなったのかもしれませんが、無くなっていくという事が前提という事なのかもしれませんね。特に日本海に北斗星用車両が組み込まれたとは驚きました。
コメントありがとうございます。
一昨年はまだ落ち着いていたころですね。A寝台の下段すら空いている日が多かった事を示しているようですね。私はシーズン時に乗る事が多かったので、比較的混んでいました。
実は今回は2月に計画していましたが、大雪のために延期していました(汗)
コメントありがとうございます。
平常時はあまり乗らないのに廃止が迫ると乗ってしまう・・・、これも人間の心理なのかもしれません。ただ、私にすれば日本海はブルートレインの中で一番多く乗った列車でもあるので、思いが強かったのかもしれません。
現代は所要時間の短縮やコストダウンなどといった変化に対して、ブルートレインはこれらに適応しなかったため、廃止が進んでしまいましたね。でも、JR九州で豪華寝台車両を登場させるという動きもあるので、ブルートレインのあり方に変化が表れていると見てもいいのかもしれませんね。まあ、当分は冬の時代が続くのかもしれませんが・・・。