ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

大斎節 第1主日

2006年03月05日 | ショートメッセージ
「あなた方は世の光である。山の上にある町は、隠れることが出来ない。」
(マタイによる福音書5:14)

来週、M兄の堅信式を迎えます。
そこで、大斎節を迎えて、私達も今一度、
クリスチャンとしての「召し」ということの意味について考えてみたいと思います。

かつての英国教会において、大きな神学的指標を与えた論文集の名前が
ラテン語で「ルックス ムンディ=世の光」という題名でありました。
そして、その名には聖公会の目指す進学が求めるキリスト者の在り様の一端が
表されているように思われます。

私達クリスチャンは、神との関係においては神の子です。
だから、祈る時は、神様を「天の父」と呼びます。
神様は私達を神の子として取り扱ってくださいます。
そして、私達クリスチャンをこの世との関係では、世の光、地の塩です。
この世の人にとって、私達は「地の塩、世の光」」に見えるはずなのです。
「地の塩、世の光になれ」との命令ではなく、
「地の塩、世の光になる」という約束でもなく、
「あなた方は地の塩である。世の光である」という事実を
イエス様は私たちにお語りになりました。
私達が地の塩、世の光であること、これは驚くべきことであると同時に、信ずべき事でもあります。
そして神様は、私達が地の塩、世の光であることを信じて、
地の塩として、世の光として、生きていくことを望んでおられるのではないでしょうか。
そして、洗礼・堅信という神様からの召しに与るということは、
私達が「地の塩、世の光」であるということの証に他なりません。

大斎節のはじめにあたり、私達自身の「召命」を証しするために、
日々の信仰生活を送るべきであることを覚えたいと思います。

執事 マタイ金山昭夫 《2006.3.5 週報より》

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