ヨーガスクール・カイラス blog

True Yoga, to meet the true self.

カルマ、自我、輪廻転生

2009-05-31 07:56:37 | 松川先生のお話


 

 カルマの法則。それは別の言い方をすると、二つの意味がある。
 一つは作用・反作用の法則という物理学の法則を、意識やすべての現象まで広げたものだ。つまり「なしたことは返る」という因果応報の法則だ。
 もう一つは、経験により心の習性が強まっていくという法則だ。

 たとえば生き物を殺す。この人はまず、将来において「殺される」という反作用を受けなければならない。
 そしてそれと同時に、心の殺伐さや怒りが増す。
 たとえば心優しく、虫を殺せない子供が、友達との付き合いによって、何度も何度も虫を殺しているうちに、殺伐とした心の習性が根付き、もう全く躊躇無く虫を殺せるようになり、最後には殺生を喜びとするようにまでなるかもしれない。
 これが、ある行為により心の習性が強まっていくという意味でのカルマの法則だ。
 実はこっちのほうが怖い。
 なぜなら、作用・反作用のほうは、かえってくればそれで終わりだ。心を動かしさえしなければ。
 しかし心の習性が作られていると、また同じようなことを繰り返すことになり、カルマが結局、終わらなくなるのだ。
 だから正しい生き方を心がける。そうすると、逆に苦しみが襲ってくるかもしれない。それがカルマの浄化なのだ。そこで耐えなければならない。これを仏教では忍辱という。これはちょうど、悪い組織から抜けるときにリンチを受けるようなものかもしれない(笑)。そこで耐え切れずにまた過去の悪癖を繰り返すと、いつまでも終わらない。だから自己変革には、必ず「耐える」プロセスは必要なのだ。

 ところで、作用・反作用のほうを少し考えてみよう。
 今生で積んだカルマは、普通はあまり今生では返らないといわれる。しかし仏教やヨーガ等の修行をすると、カルマの動きが速くなり、本当は将来、あるいは来世、受けるはずだったカルマの果報を、早く受けるようになる。
 これはいいことだ。なぜなら、これは借金を早く返済しているようなものだからだ。利子もいらない(笑)。まあ、冗談ではなくて、前にも書いたように、カルマというのは放っておくと利子がつくのだ。一対一ではなくて、なした行為より増大された果報を受けなければならなくなる。
 そして、カルマの流れが速くなることにより、カルマの法則性を認識しやすくなるというメリットもある。

 ところで、カルマの作用・反作用の法則が真実だとして、返ってくる前に肉体が消滅、すなわち死んでしまった場合は、どうなるのだろうか?
 カルマの法則が絶対ならば、何らかの形でこの「反作用」が成立しなければならない。
 つまり我々はそうおいそれとは「死ねない」のだ。
 カルマの反作用を受けるべく、肉体が死んでも、カルマをなした意識はそのまま、カルマの反作用を受けるための受け皿としての新たな肉体とともに再生しなければならないのだ。
 これが転生であり、自我である。
 つまり自我とはカルマの法則の動きそのものであるということもできよう。
 そして肉体は有限で消滅してしまうので、その受け皿としての再生。それが転生だ。
 そして自我はカルマの果報を受けつつも、習性によりまた同じようなカルマを積み続ける。終わらない。これが輪廻転生だ。


 今日は、カルマ、自我、輪廻転生などについて、いつもとはまた違った角度で書いてみました。

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5 バストリカー・プラーナーヤーマ

2009-05-30 16:23:00 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編


5 バストリカー・プラーナーヤーマ

 バストリカーとは、火を燃やす道具であるふいごのことである。
 この呼吸法がバストリカーと呼ばれる理由は二つある。
 ひとつは、お腹をふいごのように動かして呼吸をするということ。
 もうひとつは、それによって肉体の火元素・熱エネルギーが強烈に燃え上がるということである。

 ※この呼吸法は強力ではあるが心臓に強い負担をかけるので、心臓が弱い人は、指導者に相談すること。


①片方の鼻で、ふいご式の呼吸法を行なう。
 お腹を急激にへこませて、その勢いで思いきり息を吐く。
 すぐに自然にしっかりと息を吸い込み、また急激に息を吐く。
 鼻を押さえている手の掌に、空気を思いきりぶつけるような感じで、息を吐くのである。
 この急激な出息と自然な入息を10~50回繰り返す。

②最後に十分に息を吐いてから、同じ片鼻から、ゆっくりと息を吸う。

③首を曲げ、喉を引き締め、肛門を引き締め、横隔膜を引き上げる。肺に空気がいっぱいに入っているので、横隔膜を引き上げてもお腹はあまりへこまないが、下から肺を圧迫するようにするのである。そして喉も引き締めているので、肺には強い圧力が加わる。
 この「三つのバンダ」を入れたままで、しばらく息を止める。

④バンダを緩めて、首を元に戻してから、逆の鼻でゆっくりと息を吐く。

⑤鼻を逆にして、同様のことを繰り返す。


 入息・保息・出息の割合は、1:4:2である。
 ふいご式呼吸法を先に行なうため、通常よりも楽に深い呼吸ができるはずである。入息5秒:保息20秒:出息10秒くらいを目指すとよい。



☆バストリカー・プラーナーヤーマの効果

①心と体が軽くなる。
②咳をしずめる。
③体をあたためる。
④胸の気道を通す。
⑤燃焼率が高まり、身体の脂肪が減る。特に腹部の贅肉が減る。
⑥あらゆる病や苦痛を癒す。
⑦スシュムナー気道にある三つの結節を破壊する。
⑧神経組織を整える。
⑨余分な体重が落ちる。
⑩身体に活力がみなぎる。精力をつける。非常に体力がつく。
⑪気の流れを上昇させ、クンダリニーの覚醒を促す。
⑫呼吸器官を整える。
⑬鼻づまりを軽減させる。
⑭消化吸収力を増し、身体を健康にする。
⑮血液を浄化し、全身の細胞を若返らせる。
⑯瞑想に入りやすくなる。
⑰肺と横隔膜を浄化・強化し、痰を取り除く。
⑱精神集中力をつける。

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四つの真理

2009-05-30 06:30:25 | 松川先生のお話


 お釈迦様の原始仏教の最も根本となる教え、それは四諦(四つの真理)です。

 仏教用語というのはイメージ的にすごく難しい感じがするんだけど、実際はそんなに難しくはありません。理解は難しくないんだけど、実践が難しいんだね。なぜなら仏教やヨーガの教えというのは、どちらかというと、現象の客観的分析というよりも、実質的に悟りを得るために必要な教えのほうに、もともと重点が置かれているからです。
 もちろん、アビダンマ等の形で、後に仏教でも、客観的分析の教えがどんどん体系化されていった歴史がありますが、それは時間の無駄であったと、私は思います。そんなことやる前に、修行して悟れと(笑)。

 まあそれはいいとして、今日はこの四諦の話です。
 四諦を実践論的に説明すると、それは知・断・修・証のプロセスであるといえます。

①知

 何を知るのか? これが第一の真理、「苦しみ」ですね。つまりまず、「この世は苦しみである」という事実を、しっかりと理解しなければならないわけです。
 たとえばわかりやすい話としては、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦という三つの苦しみがあります(すごい! 一発変換した(笑)!)。

愛別離苦・・・愛着している対象から引き離される苦しみ
怨憎会苦・・・嫌悪している対象と接触する苦しみ
求不得苦・・・欲求しているものを得られない苦しみ

 まあ、これだけではないのですが、さまざまな分析により、まず、「この世は苦である」という現世否定の見解を理解しなければなりません。
 もちろん、大乗仏教以降には、逆にこの世を全肯定する教えも登場しますが、それはちょっとレベルの違う話です。つまり肯定の意味がわからない者は、まず否定しなければならないのです。
 
 この世に執着したレベルでこの世を肯定してはいけないのです。この世から心が引き離されたとき、初めてこの世を肯定するという意味がわかります。 

 さて、仏教では人間存在を五蘊として定義しますが、まあ簡単に言えば、肉体とか感覚とか心とかですね。それらを分析する。そうすると、全部苦しみじゃないかと。肉体なんて腫れ物みたいなもので、すぐに苦痛を与えてくれる。感覚は、日本人は徳があるから、快楽優位の中で育っているから麻痺しちゃっているね。これはちょうど、天界の住人が、毎日が楽しいがゆえに、輪廻の苦しみを理解できず、そのために修行せず、カルマが悪くなり、地獄へ落ちるというのと同じですね。
 正確にこの我々の置かれた状況を見るならば、苦しみである。日本はこれだけ経済的に成長し、何でも食えるし、快楽に満ちた神のような国になったけど、なぜか毎年、自殺者は増えている。何万人も自殺している。あるいは不意に、さまざまな不運なことが降りかかったりする。あるいは、精神を病んで病院に行ったり薬を飲む人も増大している。おかしな事件も増え続けている。
 このように、自分と他人の状況を正確に分析し、この生存の世界そのものが苦しみに満ちているということをまず理解しなければならない。
 じゃあ自殺すればいいのか? いや、輪廻転生がある以上、自殺してもまた同じ苦しみの世界が待っている。もちろん、老衰で死んでも、また同じ苦しみの世界に生まれ変わる。
 これは恐ろしいことだと思わないか!? この世は苦しみである。まあ、ここまでならいい。そしてさらに、それがずっと続くというんだ! 死んでもまた生まれ変わり、またその苦しみの世界が続くんだ、ずっと!--解脱しない限りね。
 だからまずこの認識をしっかりと行ない、今、この生において、仏教とかヨーガとか、そういう解脱可能な道に足を踏み入れていることを最大のチャンスと考え、修行に向かわなければならないわけだね。


②断

 さて苦しみの真理を理解したら、今度はその苦しみの原因を断たなければならない。 
 お釈迦様の定義によると、苦しみの原因は「無明」と「渇愛」である。
 無明とは文字通り光が無い、智慧の光がないということだね。智慧が無いから真実がわからない。逆に言うと、智慧ではなくて、間違った観念に覆われているから、苦しみを作り出すような精神状態に置かれる。だからこの間違った観念(無明)を断てということだね。
 もう一つは渇愛。智慧云々とは別に、もう習性として我々の心は、あらゆるものに縛り付けられてしまっている。ドラッグ中毒のようなものだ。本当は苦しみをもたらす類のさまざまなものに、縛り付けられている。その心の鎖を断てということだね。


③修

 苦しみを理解し、その原因を断つ方向に向かったなら、今度はその具体的方法が提示される。ここで出てくるのが「八正道」だね。すなわち、

正見・・・四諦によって、世の中を正しく見る。つまり、この世が苦しみに満ちており、悟りと解脱によってのみ苦しみを破壊できるんだということをしっかりと認識する。
正思・・・日々、正しい思いを持つ。
正語・・・日々、正しい言葉を語る。
正業・・・日々、正しい行ないをする。
正命・・・人生全体を全力で正しく生きる。
正進・・・上記のことを全力で努力する。
正念・・・日々、正しい念を持つ。
正定・・・正しいサマーディ(瞑想の究極状態)に入る。

 八正道のうち最初の七つは、この現世の中で正しく生きることによって、カルマを浄化するプロセスといっていいでしょう。そしてカルマが浄化され、準備オッケーとなった段階で、正しいサマーディに入り、解脱と悟りを得るわけですね。

 さて、今度はもうちょっと具体的に、八正道でやるべきことを並べてみましょうか。

正見・・・四諦によってこの世を見る。
正思・・・貪りの思いを持たず、人に与える思いを持つ。
     怒りの思いを持たず、人に慈愛を持つ。
     邪見解(カルマの法則はないとか、輪廻はない、死んだら終わりだなどという見解)を持たず、正確に自己と世界を見る。正確に自己と世界を見る能力が無いのなら、仏陀や聖者のおっしゃったことを信じる。
正語・・・うそをつかず、真理を語る。
     意味の無い冗談などを言わず、意味のある真理を語る。
     悪口を言わず、優しい言葉を語る。
     両舌で人に不和をもたらす言葉を語らず、人々に親愛をもたらす言葉を語る。 
正業・・・殺生・暴力などで他者を傷つけることなく、慈愛を持って他者に接する。
     ものを盗むことなく、逆に他者に与える。
     邪な性的行為にふけらず、性欲を超えた真愛によって他者と接する。
正命・・・一生を通じて、すべてを捨て、仏陀への道を歩む。
正進・・・現在、自分の中で断てる悪は、妥協せずに徹底的に今この瞬間にすべて断つ。
     現在、自分が少しでもできる修行や善は、妥協せずにすべて徹底的に行なう。
     現在なかなか達成できないことに対しても、全力で努力し続ける。
正念・・・日々、肉体・感覚・心といった自分自身の真相、そして世界の真相を学び、観察し、理解し、繰り返し心に刻み続ける。
正定・・・上記の準備が整った段階で、サマーディに入る。上記のプロセスが正しくできていれば、瞑想者はいきなり色界の喜楽という高度なすばらしい歓喜の瞑想に入る。さらにそこから瞑想を深めていき、最後には解脱・悟りを得る。



④証

 さて、最後の証とは何でしょうか。
 八正道を私は行なっていますよ、という人がいたとしても、実際にそれによって何かが現されなければ意味がありません。
 たとえばプロ野球選手になりたくて、毎日6時間練習していますよ、という人がいたとしても、それが自己満足の練習で、何の効果も無かったら、その人は野球はうまくならないし、プロ野球選手にもなれない。その練習が実質があるものであることの証明として、その人は実際に野球がうまくならなければならないし、あるいは甲子園に行くとか、ドラフト指名されるとかの結果が生じなければならない。

 まあ野球とか受験とかの場合は競争の世界なのでちょっと違いますが、解脱や悟りには競争相手はいません(笑)。いるとしたら自分の中の魔だね、戦う相手というのは。勘違いしちゃだめだよ。会社の嫌な上司や、小言を言ってくる家族や、うるさい先輩や友人が戦う相手じゃないよ(笑)。

 さて、八正道という、この現世におけるトレーニング、そしてその集大成としての正定によって、何があらわれなければならないのか? それが悟りと解脱なわけですね。
 もっと正確に言うと、ヴィディヤー(明)とヴィムッティ(解脱)であると、経典には記されています。
 つまり観念を超え、すべてを正確に見る明という悟り。
 そしてすべての渇愛の習性から解き放たれ、解脱し、自由になった状態。
 これが修行の目指すところです。
 この状態で生きるなら、話が戻りますが、初めて、この世は肯定すべきものと変わるでしょう。

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4 ブラフマ・ウジャーイー・プラーナーヤーマ

2009-05-29 07:45:31 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

4 ブラフマ・ウジャーイー・プラーナーヤーマ


①首を少し曲げて、両鼻から息を吸う。このとき、尾てい骨から頭頂まで、全身にプラーナが満ちるようにイメージして息を吸う。

②首を完全に曲げ、喉のバンダをし、肛門も引き締めて、息を止める。止める時間は、息を吸った時間の4倍とする。

③首を少しだけ曲げた状態に戻し、息を吐く。このとき、わざと息をひっかけるようにして、わずかに呼吸音を出して息を吐く。
 息をひっかける場所は、鼻や喉ではない。鼻の穴の奥の方、喉の上方である。そして意識もこのあたりの空間に集中する。
 息を吐く時間は、息を吸った時間の2倍とする。

④このプロセスを何度も繰り返す。




☆ブラフマ・ウジャーイー・プラーナーヤーマの効果

①自分の深い意識を知ることができる。
②粘液(カパ)の過剰から来る病の予防になる。
③痰を少なくする。
④咳をしずめる。
⑤老化防止になる。
⑥生命力を体の隅々にまで行きわたらせ、エネルギッシュになる。
⑦深い瞑想に入ることができる。
⑧血圧を正常にする。
⑨自信がつき、堂々としてくる。
⑩腹部器官を浄化し、その位置を正常にする。
⑪神経性疾患、消化不良、赤痢、結核、脾臓肥大等の予防になる。
⑫むくみ、胸の病気、ぜんそく、うつ病、心臓疾患など多くの病を消しさる。
⑬神経の働きを整える。
⑭忍耐強くなる。
⑮内分泌線の働きを活発にする。
⑯神経が静まり、頭脳が明晰になる。
⑰声がきれいになる。
⑱肯定的になる。
⑲肺の緊張を取り、深呼吸がしやすくなる。
⑳熱エネルギーを強め、体をあたためる。




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6~8月のヨーガ講習会

2009-05-28 22:37:47 | お知らせ


 以下の日程で、出張ヨーガ講習会を開催いたします。


 参加希望の方は、お早めにメールでご連絡ください。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。





6月7日(日)15:00~18:00
☆場所:名古屋・亜細亜大陸アカデミー
地下鉄矢場町駅から徒歩3分
http://ajiatairiku-academy.com/asia/access.html


6月14日(日)13:30~16:30
☆場所:京の山杣人工房「空」
JR京都駅から徒歩5分 下京区総合庁舎となり
http://somabitoqo.exblog.jp/i11


6月21日(日)12:30~15:30
☆場所:札幌・スタジオオンズ(スタジオB)
JR札幌駅から徒歩5分
http://www.studio-ons.com/contactus/index.html


6月28日(日)10:30~13:30
☆場所:仙台・スタジオカラコル
JR仙台駅から徒歩10分
http://www.chiaki-walk.com/caracol.html


7月5日(日)15:00~18:00
☆場所:名古屋・亜細亜大陸アカデミー
地下鉄矢場町駅から徒歩3分
http://ajiatairiku-academy.com/asia/access.html


7月26日(日)12:30~15:30
☆場所:札幌・スタジオオンズ(スタジオB)
JR札幌駅から徒歩5分
http://www.studio-ons.com/contactus/index.html


8月9日(日)13:30~16:30
☆場所:京の山杣人工房「空」
JR京都駅から徒歩5分 下京区総合庁舎となり
http://somabitoqo.exblog.jp/i11






☆詳細-----------------------------------------------------------------------------------



☆参加費:3000円

☆内容:クンダリニー・ヨーガ、ハタ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガなどの各種行法実践と講義。
    初心者の方でも問題ありません。お気軽にご参加ください。

☆定員:3名~20名
    ※参加希望者が定員に達しなかった場合、中止になる場合もありますので、ご了承ください。

☆予定しているメニュー:アーサナ(気を調える体操)
            気功(気を充実させる内気功)
            プラーナ―ヤーマ(各種の呼吸法)
            ムドラー(覚醒の技法)
            マントラ
            瞑想
            講義
 
☆持ち物:動きやすい服装
     ヨガマット、または大きめのバスタオルなど(床に横になるときに下に敷けるもの)。

☆申込先:私宛に直接、メールでお申し込みください。



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スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ

2009-05-27 17:05:14 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

3-1 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ ステップ1




①好きな座法を組み、腰を入れ、背筋を伸ばして座る。

②「腹胸式呼吸」で、鼻から息をゆっくりと吸う。

③吸った時間と同じ時間だけ、息を止める。

④吸った時間と同じ時間をかけて、ゆっくりと息を吐く。

⑤1:1:1のゆったりとした入息と保息と出息を、何度も繰り返す。

⑥比率はそのままで、徐々に時間を延ばしていくようにする。しかし苦しくない程度で、長時間続けられなければならない。





3-2 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ ステップ2


①入息・保息・出息の比率を、1:2:2にする。

②比率はそのままで、徐々に時間を延ばしていくようにする。しかし苦しくない程度で、長時間続けられなければならない。




3-3 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ ステップ3


①蓮華座を組んで座る(できなければ他の座法でもよい)。

②右手を使って左鼻を閉じ、右鼻だけで息を吸う。

③息を止める。

④左鼻から息を吐く。

⑤同様のプロセスで、左鼻から吸い、止め、右鼻から吐く。

※吸う・止める・吐く時間の割合は、1:2:2から始め、慣れてきたら1:4:2に持っていく。
 楽にできるのであれば、最初から1:4:2でやってもいい。
 吸う・止める・吐く時間を、4秒・16秒・8秒でできれば望ましい。
 可能ならばもっと時間を延ばしていく。しかし無理をしてはならない。
 

 これは、すべてのヨーガの呼吸法の基礎となるものなので、しっかりマスターしてほしいと思います。
 この呼吸法だけでも、一回10分程度を1日4回、半年間欠かさず続ければ、身体中の気道が浄化されるといわれています。
 一日四回というのは、日の出、真昼、日の入り、真夜中の四つの時間帯に行なうのが理想です。



☆スカプールヴァカ・プラーナーヤーマの効果

①心が穏やかになる。欲望が静まる。
②呼吸器が発達し、胸囲も大きくなり、肺活量も増える。
③若返る。
④意識が鮮明になる。
⑤健康になる。強靭で柔軟で輝く身体になる。
⑥気が強化される。
⑦神経の働きが正常化され、活発になる。
⑧血液が浄化され、血液循環が活発になる。血色がよくなる。
⑨全身の気道を浄化する。
⑩鼻と肺が浄化される。
⑪精神集中力が増す。
⑫体がスマートになる。
⑬消化力が強まる。
⑭ナーダ音が聞こえるようになる。
⑮心が透明になる。
⑯敏捷性を得る。




3-4 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ ステップ4

 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマを行ないながら、次の観想を行なう。

・息を吸うときに、空気中の奇麗なプラーナが、白い光となって、身体に入ってきて、身体中を満たす。

・息を吐くときには、身体内の汚れたプラーナが、黒いエネルギーとなって、鼻から出ていく。




3-5 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマ ステップ5

 スカプールヴァカ・プラーナーヤーマを行ないながら、息を止めるときに、三つのバンダ(喉・肛門・お腹の引き締め)を入れるようにする。

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2 基本呼吸法

2009-05-26 15:53:29 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編


2 基本呼吸法


①好きな座法を組み、腰を入れ、背筋を伸ばして座る。

②「腹胸式呼吸」で、鼻から息をゆっくりと吸う。
 腹胸式呼吸とは、前半でおなかをふくらませながら息を吸い、後半で胸をふくらませながら吸う方法です。

③息を吸うのにかけた時間と同じ時間をかけて、鼻からゆっくりと息を吐く。
 なれてきたら、息を吸うのにかけた時間の2倍の時間をかけて息を吐くようにする。

④これを数回、繰り返す。



☆基本呼吸法の効果

①胸郭が広がる。
②頭の働きがリフレッシュする。
③気分が明るくなり、活気が出る。
④肺と横隔膜の機能が高まる。
⑤心臓の動きを整える。
⑥心身をリラックスさせ、ストレスから解放される。
⑦精神集中力が高まる。
⑧新陳代謝を促す。

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シャーンカ・プラクシャーラナ・クリヤー

2009-05-26 08:58:46 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

1-6 シャーンカ・プラクシャーラナ・クリヤー


 空腹時に行なう。食後15時間以上たってから行なうと、さらに効果的である。

 この身体浄化法を行なうのは、月に一度程度、または多くても週に一度程度でよい。ただし重病の場合などは、毎日行なってもよい。


 1.5~2リットルのぬるま湯に、30~40グラムほどの塩と、レモン二個分のしぼり汁を入れ、混ぜ合わせ、それを飲み干す。

 飲み終わったらすぐに、次の五つのアーサナを行なう。

1.コブラのアーサナ
2.弓のアーサナの姿勢で、左右に何度も転がるアーサナ
3.息を吸って止めたままで行なうガス抜きのアーサナ
4.肩で立つアーサナ
5.シャヴァ・アーサナ

 これらのアーサナを数回繰り返していると、腸が動き出す。便意を感じたらトイレに行き、排泄する。

 次に、すぐに今度は750ミリリットルほどのぬるま湯に、塩大さじ一杯程度を溶かしたものを飲む。そして再び5種のアーサナを繰り返し、便意を感じたらトイレに行く。

 ぬるま湯を飲み、アーサナをし、排泄するというプロセスを5~6回繰り返すと、しまいには飲んだ水がそのまま透明なまま排泄されるようになる。そうしたら最後に1リットルのぬるま湯を飲んでガジャ・カラニーを行ない、終了する。

 
 
☆シャーンカプラクシャーラナ・クリヤーの効果

①腸内の細菌や老廃物などを強力に除去する。
 

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ダウティ

2009-05-26 07:35:13 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

1-5 ダウティ


 食後5時間以上たってから行なう。

 幅七センチ、長さ五メートルほどの柔らかい布を用意する。
 ガーゼのような、非常に薄くて柔らかい布がよい。

 そのうち3.5メートルほどを、少しずつ飲み込む。

 最初はまず飲み込めないだろう。異物を吐きだそうとする拒絶反応が生じるためである。初日は少ししか飲み込めなくてもよい。毎日、3.5メートルを目指して徐々に飲み込む長さを伸ばしていくことそのものが、この身体浄化法の効果をもたらす。

 布は飲みやすいように、ぬるま湯に浸すとよい。一番最初は、飲みやすいように、砂糖水や、砂糖入りのミルクに浸してもよい。

 布を飲んでいる最中に、どうしても詰まって飲み込めなくなったら、コップ一杯の水やぬるま湯を飲み込めばよい。

 また、布を引き出している最中に、喉などに引っかかって動かなくなった場合、あわてずに、コップ一杯の水やぬるま湯を飲み、喉に指を差し込めば、水と一緒に布が吐き出される。

 3.5メートル布を飲み込むことに成功したら、ムドラーの章で後述するナウリを行なう。ナウリができない場合は、お腹を動かすだけでもよい。そしてゆっくりと引きだす。

 引き出した布は、洗ってよくぬめりを取った後、煮沸消毒する。

 初心者は、ダウティを行なった後は、食事をとった方がよい。
 ヨーガにある程度熟練している者は、特に食事をとらなくてもよい。



☆ダウティの効果

①各種のアレルギー性疾患を癒す。
②風邪、咳、ぜんそく、脾臓の病、胃の病、肝臓の病、肺の病、胆のうの病、喉の病など、粘液(カパ)の分泌過剰からくる多くの病を癒す。
③胸部を浄化する。
④無病・強健となり、身体が軽快になる。


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6~7月の出張ヨーガ講習会

2009-05-25 18:10:56 | お知らせ


 以下の日程で、出張ヨーガ講習会を開催いたします。


 参加希望の方は、お早めにメールでご連絡ください。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。





6月7日(日)15:00~18:00
☆場所:名古屋・亜細亜大陸アカデミー
地下鉄矢場町駅から徒歩3分
http://ajiatairiku-academy.com/asia/access.html


6月14日(日)13:30~16:30
☆場所:京の山杣人工房「空」
JR京都駅から徒歩5分 下京区総合庁舎となり
http://somabitoqo.exblog.jp/i11


6月21日(日)12:30~15:30
☆場所:札幌・スタジオオンズ(スタジオB)
JR札幌駅から徒歩5分
http://www.studio-ons.com/contactus/index.html


6月28日(日)10:30~13:30
☆場所:仙台・スタジオカラコル
JR仙台駅から徒歩10分
http://www.chiaki-walk.com/caracol.html


7月5日(日)15:00~18:00
☆場所:名古屋・亜細亜大陸アカデミー
地下鉄矢場町駅から徒歩3分
http://ajiatairiku-academy.com/asia/access.html


7月26日(日)12:30~15:30
☆場所:札幌・スタジオオンズ(スタジオB)
JR札幌駅から徒歩5分
http://www.studio-ons.com/contactus/index.html







☆詳細-----------------------------------------------------------------------------------



☆参加費:3000円

☆内容:クンダリニー・ヨーガ、ハタ・ヨーガ、ラージャ・ヨーガなどの各種行法実践と講義。
    初心者の方でも問題ありません。お気軽にご参加ください。

☆定員:3名~20名
    ※参加希望者が定員に達しなかった場合、中止になる場合もありますので、ご了承ください。

☆予定しているメニュー:アーサナ(気を調える体操)
            気功(気を充実させる内気功)
            プラーナ―ヤーマ(各種の呼吸法)
            ムドラー(覚醒の技法)
            マントラ
            瞑想
            講義
 
☆持ち物:動きやすい服装
     ヨガマット、または大きめのバスタオルなど(床に横になるときに下に敷けるもの)。

☆申込先:私宛に直接、メールでお申し込みください。



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1-4 ガジャ・カラニー

2009-05-23 15:15:49 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

1-4 ガジャ・カラニー





 この身体浄化法は、空腹時に行なう(食後5時間以上経ってから)。

 少量の塩(汗などと同じ程度の濃さ)を入れたぬるま湯を、飲めるだけ飲む。
 立ったまま膝を少し曲げて前かがみになり、お腹をへこませて素早く鼻から息を吐き、お腹をふくらませて素早く吸う、ということを繰り返す。
 熟達してくると、これだけでも吐けるようになるが、吐けない場合は、指を喉の奥に突っ込んで、嘔吐感を引き起こし、塩水を吐き出す。

 全部吐き出したら、再び塩水を飲み、吐く。

 これは何度繰り返してもよい。回数が少なくても問題はないが、もし病気などを治したい場合は、一日合計6リットル以上は行なうとよい。

 また、全体の中で後半の半分は、塩を入れないぬるま湯を使って行なうようにする。
 
 また、もし指を入れても水を吐けなかった場合、身体浄化法自体は失敗となるが、健康上は特に問題はないので、気にしなくてもよい。また次の日にでもチャレンジすればよい。

 吐き出した水に泡が多く混じる場合、粘液(カパ)体質の証拠である。

 吐き出した水が黄色い場合は、胆汁(ピッタ)体質の証拠である。

 吐き出した水に血が混じる場合は、胃が荒れている可能性がある。1、2回なら問題はないが、何度も続く場合は、中止し、指導者に相談すること。



☆ガジャ・カラニーの効果

①肥満を解消する。
②全身を浄化する。
③火元素が強まり、食欲を増進させ、エネルギッシュになる。
④火元素が強まるので、火元素と関係のある目にもよい。
⑤喉の病気を治す。
⑥胃炎・胃酸過多・腹痛・鼓脹・胸やけ・消化不良などの、腹部の病気を治す。
⑦エネルギーを上昇させる。
⑧怠惰な気持ちが一掃される。
⑨大量に行なうと、神秘体験をしやすくなる。


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1-3 ネーティ

2009-05-22 17:23:08 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

1-3 ネーティ




 30センチほどの細長い紐を用意し、先っぽを数センチ、加工して固くする。
 その紐の先を鼻の穴から差し込み、喉にまで出てきたところを、指を口の中に入れて引っぱり出す。
 そうして鼻の穴から出ている紐の端と、口から出ている紐の端をそれぞれつかみ、何度もしごく。
 片鼻でしばらく行なったら、新しい紐で、もう一方の鼻でも行なう。


☆ネーティの効果

①粘液(カパ)の過剰からくる疾患を癒す。
②頭痛を治す。
③天眼を得る。
④眼病を癒す。
⑤視力を高める。
⑥鼻・眉間・喉を浄化する。
⑦頭の中を清める。
⑧霊的な直観を与える。
⑨風邪を予防する。
⑩肩から上の様々な疾患を速やかに除去する。


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懺悔と回向の勧め

2009-05-22 07:08:34 | 松川先生のお話


 ほんの小さな苦しみから、きわめて大きな苦しみに至るまで、すべての苦しみは、過去になした悪しき行為によって生じます。

 ほんの小さな幸福から、きわめて大きな幸福に至るまで、すべての幸福は、過去になした善き行為によって生じます。

 このように、すべては自己の身体と言葉と心の行ないの果報であり、それ以外の現象というのは生じえません。これはインドに端を発する東洋の多くの宗教に共通のベースとなる概念です。ヒンドゥー教の一部にはこういった因果の法則を認めない派もありますが、少なくとも仏教の派はすべて、この基本法則を認めています。


 しかも、ほんの小さな悪しき行為から、大きな苦しみの果報が生じることもありますし、また、ほんの小さな善の行為から、大きな幸福の果報が生じることもあります。
 それはなぜでしょうか? カルマの法則は本来、数学的な法則なので、因と果は等価ではないかと考えるかもしれません。
 しかし実際は、ある行為をなしたとき、その経験は心の奥へと刻まれるわけですが、これがたとえば悪業をなした場合、心の屈折や傷、汚れ、後悔として、本人が気づこうと気づくまいと、心の奥で成長していきます。 
 つまりある悪しき行為をなしたとき、そのときだけで悪業が終わるわけではなく、その後もある意味、心のカルマを積み続けることになるのです。それは気づかぬうちに膨大に成長し、それが果報として現象化するときには、膨大な苦しみとしてかえってくることになります。
 さらに、その心の屈折や汚れによって、苦しみに弱い心の状態になってしまっていますから、実際に感じる苦悩はさらに激しいものとなるでしょう。

 これに対抗するのは、懺悔の修行が一番です。できれば毎日、懺悔をするといいです。夜寝る前に。あるいは昼間も、何か自分の悪しき心・言葉・行ないに気づくたびに、懺悔をしてください。
 懺悔の仕方は簡単でもかまいません。心に神や仏陀や聖者などを思い描き、その対象に対して、

①悪業の告白と謝罪
②もう二度とそれをしないという決意
③浄化をしてほしいという祈り
④浄化されたという確信

この四つを繰り返します。
 懺悔は、後悔ではありません。心を浄化し、明るくするためのプロセスです。
 懺悔は、早いほど効果があります。まだ悪業が心に染み渡っていないからです。しかし昔なした悪業なども、繰り返し根気強く懺悔し続ければ、必ず浄化されます。
 もちろん、懺悔をしたからといって、悪因が悪果として返らないというわけではありません。逆に、心の浄化によって、カルマの返りは早くなるでしょう。
 しかし心の整理が懺悔によって行なわれるので、悪因より増大された悪果が生じる確率は減ります。また、懺悔とともにさまざまな修行を行なうことにより、心の許容量は増え、苦しみに強い状態になるので、実質的に感じる苦悩は少ないものとなるでしょう。
 

 ところで、では逆に、何か良い思い・良い言葉・良い行いをなしたときに、その果報をさらに増大させるにはどうしたらいいと思いますか?
 その善の因から生じる果報を、放棄してください。
 カルマの法則から言えば、善の行為によって幸福がやってくるはずだけど、それは私は他の魂に譲り渡そう。私の善き行ないの果報が、私に生じませんように。すべての魂の幸福として生じますように。私が修行したり善を行なって積まれた善いカルマによって、すべての魂が幸福になりますように。 
 このように考えてください。これが、皆さんが積んだ徳をさらに増大させる方法です。自分が積んだ徳の果報を放棄し、他にささげようとする者は、結果的に増大された幸福の果報を得るでしょう。

 なぜでしょうか? それはいろいろな深い意味があるんですが、二つだけ理由を挙げましょう。

 一つ目は、まずこのような心の訓練がなされれば、すでにその人は何もしないでも幸福になるでしょう(笑)。そういう豊かな心がはぐくまれれば、それだけでも相当、幸福な人になります。そして人生のあらゆることに、幸福を感じられるようになるでしょう。
 結局、幸福というのは形で生じるものではないんですね。たとえば「結婚」という形に入れば誰もが幸福になるわけではないし、「お金持ち」という状態になれば幸福になるというわけでもない。それはすべて形に過ぎない。すべてはカルマと、その中で幸不幸を感じる心の成熟度の問題なんだね。
 だから条件を整えるよりも、心の成熟の訓練をすべきなんだね。幸福になりたかったら。

 もう一つは、幸福を他に与えようとする意志を持つ者は、カルマの法則からいって、他の者から幸福を与えられる人になるでしょう。また、自分よりも不幸な者に自分の幸福を差し出そうとするなら、逆に自分よりさらに幸福な神々などから、幸福の祝福を与えられるようになるでしょう。

 
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1-2 カパーラバーティ

2009-05-17 12:08:15 | シャンバラ・ヨーガ 修行体系奥儀 入門編

1-2 カパーラバーティ




 カパーラバーティとは、「頭蓋骨の光」を意味する。
 このカパーラバーティは、頭で呼吸するような気持で行なう。つまり、鼻先と頭蓋骨の間を息を往復させるような感じで、すばやく息を吸い、吐くことを繰り返すのである。

やりかた1 両鼻で息を素早く吸い、素早く吐くことを繰り返す。

やりかた2 指で片鼻を閉じ、片鼻で素早く息を吸い、同じ鼻で素早く吐くことを繰り返す。ある程度やったら、鼻を変えて同様に行なう。

やりかた3 指をうまく使って、片鼻で素早く息を吸い、逆の鼻で素早く息を吐く。すぐにその吐いたほうの鼻で素早く息を吸い、逆の鼻で素早く息を吐く。これをリズミカルに何度も繰り返す。


☆カパーラバーティの効果

①身体に活力がみなぎる。精力をつける。
②気の流れを上昇させ、クンダリニーの覚醒を促す。
③呼吸器官を整える。
④鼻づまりを軽減させる。
⑤消化吸収力を増し、身体を健康にする。
⑥血液を浄化し、全身の細胞を若返らせる。
⑦瞑想に入りやすくなる。
⑧肺を浄化し、痰を取り除く。
⑨精神集中力をつける。
⑩粘液(カパ)の過剰からくる疾患を癒す。
⑪余分な脂肪を取り除く。
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◎輪廻がもたらす不利益

2009-05-15 05:42:26 | 解説・心の訓練

◎輪廻がもたらす不利益

 はい、そして四番目が、「輪廻がもたらす不利益」。

 つまりこれは、解脱しなきゃ結局だめなんだよと。輪廻といわれる世界――つまりわれわれが生きているこの幻影の六道輪廻。これは大変な苦しい世界だと。

 しかもこの六道輪廻の苦しみの最たるものは、終われないっていう恐怖です。終われない。つまりわれわれが心を入れ替えて、「さあ、悟ろう」と。「解脱しよう」と。そういうふうに心が向かわない限りは、終われないんです。終われないっていうのは、延々と続く。
 
 みんなはどうか分からないけど、わたしはやっぱり小さい頃から、あまり人生に執着がなかった。だから逆に長生きはしたくないって思ってた。ここでいう長生きっていうのは、よく漫画とかでさ、不老不死の薬とかね(笑)、あるいは何千年生きることができるとかね、そういうのが出てくる。で、それを求めて悪の組織が争うとかあるんだけど、そういうの見てると、「え!? 何千年も生きるなんて、ちょっと退屈だ」と(笑)。「おれはそんなのは嫌だ!」と思ってた。

 つまり、さっきも言ったように、わたしの場合、小さいころ現実的に世の中を観てたところがあったから、「この世の中ってそんないいもんじゃないな」って思ってた。もちろん修行とかするんだったら別なんだけど、そうじゃなくて普通に生きるんだったら、あまり価値がない。苦悩が多いし、それから存在の意義が見出せない。

 さっきも言ったように、修行とか菩薩道っていう意味では見出せるんだけど、もしそういうのがなかったとしたら――だって無常でしょ? これみんなはよく考えなかった? わたしはよく考えました。「無常なのに、何求めてるの?」と(笑)。「さあ、金持ちになるぞ!」「さあ、野球選手になるぞ!」――でも最後は終わるんだよ。「終わるものを求めて、おれ、何やってるんだろう?」って(笑)――でも生きなきゃいけない。これが怖いところなんです。

 それもだからわたしが小さい頃ぶつかった恐怖で、「え? ちょっとこの世ってさ、全部終わるし、たいしたことないし、わけ分かんない」――でも現前たる人生が目の前にあるんです。生きなきゃいけないんです。終われないんだね。

 で、ヨーガや仏教の思想だと、「でも六十年、七十年、死んだら終わりじゃないですか」と――じゃない。また生まれ変わってしまいますと。生まれ変われるじゃなくて、生まれ変わってしまうんです。つまり、われわれが解脱っていう境地に行かない限りは、生まれ変わっちゃう。

 つまり肉体は無常だから、肉体の寿命があるからそれで終わっちゃうんだけど、われわれの心が輪廻に結びつけられてる。輪廻に結びつけられてる状態から離れない限り、ただボディが入れ替わるだけであって、輪廻からはずーっと逃れられないんだね。

 で、このまったく意味の見出せない無常な人生の繰り返しが、延々延々と続く。五万年で終わりですよとか、そんな甘い話ではない。あなたが気付かない限りは、ずっと続きますと。

 で、それはさっきも言ったように、三角形の世界だから、ほとんど下なんです。つまりほとんど苦悩の世界なんです。で、たまーに天とか神とか人間に来ますと。でもそこで心を入れ替えなかったら、また堕ちます。この繰り返し。

 これはお釈迦様ももちろん説いてるし、いろんな聖者が説いてきた輪廻の話です。これを徹底的に学ぶ。

 で、もちろんわれわれはまだ――仏教では宿明通とかで実際に自分の前生とかを思い出すわけだけど、まだ思い出してなかったとしても、まずお釈迦様やその聖者の言ったことに信を持つ。わたしは無智でまだその輪廻転生の秘密が分からないが、わたしはお釈迦様のことを信じますと。お釈迦様のことを信じるとしたら、輪廻があるようだと。あるいは、いろんな聖者も同じように輪廻があると言ってると。しかもその輪廻というのは、われわれが解脱しない限り終われないんだと。そこら辺の精神世界の適当な人が言うみたいに、三回生まれ変わったら目的を果たして高い世界へ行くとか(笑)、そんな話じゃないんだと。われわれが自分の錯覚っていうもの――つまり輪廻っていうのは錯覚だから。この錯覚っていうものを、無智っていうものを取り除かない限りは、この膨大な夢っていうのは終われない。この終われないっていう恐怖があるんだね。

 そして一個一個見ていくと、地獄っていうのはいかに苦しいか――これは前『覚醒の虹の宝飾』の勉強会とかでね、散々やったと思うけども――地獄の苦しみ、あるいは餓鬼の苦しみ、動物の苦しみ。これをリアルに考えるんだね。つまり何となく、「地獄、餓鬼、動物。三悪趣、苦しいですね」――そんな曖昧な話じゃなくて(笑)、いかに地獄が苦しいか、いかに動物が苦しいか、いかに餓鬼が苦しいかっていうのを、真剣に考えて納得する。

 だからね、それだけを集中的にやる瞑想ってあるんですよ。「はい。じゃあ今日は地獄をテーマにしましょう」と。で、一時間、二時間くらい地獄について考えるんです。いかに苦しいか。自分がそこに落ちたらどうだろうかと。あるいは自分以外の友達とかがそこに落ちたら、もう哀れでしょうがないと。でもその地獄に落ちる可能性っていうのは、ものすごく高いと。われわれがね。われわれが修行しなかったら地獄に落ちる可能性は非常に高いと。それを真剣に何度も何度も考えるんだね。そうすると自分自身も修行せずにはおれないし、あるいは周りの人々も修行に向かわせずにはおれない。

 例えば現代においては、怒りっぽい人がいたとしても、あまり問題にはされない。「怒りっぽいね」ぐらいだね。あるいは例えば虫を殺してたとしても、別にそんなに問題ではない。でも彼の行きつく先は地獄かもしれない。それを考えるわけだね。そうすると放っといてはおられない。でも、自分にはまだ彼らを地獄から救う力はないから、早く自分が修行を達成して、自分と縁のある人々をそういった世界から救える存在になりたいと――これを菩提心というんだね。

 だからそういう菩提心をつくるためにも、この六道の苦しみ、輪廻の苦しみをひたすら考える。

 もちろん人間界については、さっきも言ったように、自分の人生とかあるいは周りの人生を観察してね、いかに人間の世界が苦しいかということを、リアリティをもって観察しなきゃいけない。

 お釈迦様の時代はよくそういうことをやったっていいます。例えば病気とか、もちろん死とかもそうだけど、あと喧嘩とかね。醜い親族間の争いとかやってるのを聞くと、弟子たちは見に行ったっていうんだね(笑)。みんなで観察に行くんだって(笑)、人間界の苦しみっていうのを(笑)。「ああ、楽しそうにやってる親族達もこんなに醜い争いをして、本当にかわいそうだ」と(笑)。だからそういうのをリアリティをもって考えるんだね。われわれが悟らない限り、この六道は苦しいよと。

 もちろんいつも言うように、菩薩道っていうのは、その苦しみの輪廻にあえて突っ込むんだけどね。でもそれは、あくまでも自分の悟りっていうのは前提になってる。つまり自分が悟りをしっかりと得て、その悟りをもって、その苦しみの世界で、苦しみ悩む魂を救うわけだね。だからよく言うように、ただ情熱だけじゃだめなわけです。

 例えば泳げない人がね――よくそういう事故ってあるけど――泳げないんだけど、溺れる人が見てられなくて飛び込むと。で、結局二人で溺れてしまう。もしその人が泳げたら、当然その素晴らしい「救いたい!」っていう気持ちによって救うことができる。よって、「おれは泳ぎを身につけよう」と――これが菩提心なんだね。つまり、単純に自分の修行をせずに、単純にただ強烈な愛情だけで、「みんなを救いたいんです!」ってやってても、別にあんまりみんなのためになってないかもしれない。本気で相手を救いたいと思ったら、まず自分がその力を身につけなきゃいけない。

 だからリアリティをもっていうと、菩提心ってそういうことなんだね。単純に「みんなを愛してますよ」とか、「みんな幸せになってくださいね。そのためのお手伝いは何でもしますよ」――これはもちろん素晴らしいことだけど、そのためにはわたし自身が変わらなきゃいけないっていう――よくね、チベットでは菩提心のことを「勇猛な決意」っていうんだけど、まさに勇猛な決意なんです。

 つまり、みんなどうせやらないでしょと。だったらわたしがやりましょうと。まだみなさんは真理に巡り合ってないと。あるいは、巡り合ってるけども、まだそんなに目覚めていないと。でもわたしには、できるだけの条件はあると。よって、わたしがみんなの分、一生懸命修行して、偉大な悟りを得て、みんなのお手伝いをしたいと。こういう勇猛な心なんだね。

 でもそこに至るまでもこの六道の苦しみ――いかにわれわれが今住んでるこの六道輪廻――人間界だけじゃなくて、輪廻という世界がいかに悲惨で、本当にもう過ちに満ちた、詐欺に満ちた魔の巣窟であるか。それを心に何度も何度も覚えこませなきゃいけないんだね。



◎学び続けるべき教え

 はい。今言った四つのこと。まあだからそうだな、これは全体がこう補い合ってるわけだね。

 この世は苦しいよと。本当に苦しいよと。

 それはカルマの法則によって、その苦と楽っていうのは決定されてますよと。だから正しく生きなきゃいけないんだなと。

 しかし正しく生きてたとしても、この六道輪廻から逃れない限りは、われわれは本当の意味では救われない。

 そしてそのチャンスが今、あなたの目の前にありますよと。これは本当に稀なチャンスだと。人間として生まれて、教えと出合って、その教えを実践できるような環境が整ってるなんてことは、もう宝くじが当たるなんてもんじゃない(笑)。

 よくいわれる例えとしては、砂漠の中で――いいですか? 砂漠。サハラ砂漠みたいな砂漠の中で、たった一個のダイアモンドの粒を探すようなものです。つまり砂漠の中にヘリコプターからMさんが放り出されて、「はい、ゲームです」と(笑)。「今から一週間以内に、砂漠の全砂粒のどこかにダイアモンドの粒が一個だけありますので、探してください」と。「サハラ砂漠です」と(笑)――こんなもんだね。

 これでMさんが、「え!? そんなのあるわけないじゃん!」って言って、ワーッて探して、「あ、あった!」と――これが今のわれわれです(笑)。こんだけの奇跡なんだね。

 「あった!?」「ちょっと待ってくれ」と(笑)。あまりの奇跡にわれわれは気が動転してるのかもしれない(笑)。気が動転してその価値がよく分かっていない。でもこれが過ぎ去ってしまったら、つまりわれわれが修行をあまり達成せずに死んでしまったら、そのときわれわれは後悔します。「あんなに素晴らしい環境がすべて揃ってたのに、何でおれはやらなかったのか」と。後悔しながら、また何億回も生まれ変わりを続けるかもしない。だからそういうイメージだね。

 で、繰り返すけども、本当にわれわれはそうじゃない、この中にいる人は前生から修行者とか菩薩の道を何生も歩いてる人も多分いると思うよ、もちろん。もしかするとみんなそうかもしれない。しかし考え方としては、今言ったような考え方をまず土台として身につけるんです。それはわれわれの心を奮い立たせてくれるから。だからそれを徹底的に学ぶんだね。

 で、いつも言うように、この教えっていうのは、われわれがいくら修行を進めても忘れてはいけないといわれている。つまり土台から、それから偉大ないろんな達成をしても、この四つの教えは常に学び続けろっていわれるんだね。チベット仏教ではね。

 はい、これが前行ですね。この後から本格的な教えに入るんですが、今日はちょっとここまでにしておいて、これで終わりにしましょう。お疲れ様でした。


(一同)ありがとうございました。
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