GW連休最終日は、地元でまったりと。
サントリー美術館の「ガレとジャポニスム」展に行きました。
19世紀末期から20世紀初頭の、フランスを中心としたヨーロッパにおける日本ブームの火付け役となった芸術家エミール・ガレの作品とそれを取り巻く人々の数々。
この時代に遠い極東の地であった日本の美術に興味を持ち、それを広めた功績は讃えたい。
しかしながら、特に晩年の作品は日本人としてはどうも共感がもてませんでした。
ジャポニスムを追求するあまり、自然を大事にする日本人の心にどこまでも近づきたいと思ったのか、自然のリアルな姿をガラス工芸などに投影し始めます。これが何ともリアルすぎてグロい。
日本人の文化は、侘び寂びというか、控えめにさりげなく添える、というものなので、あまりにもリアルに迫ってはいけませんね。
たとえば、和菓子に一輪の花や一枚の葉をそっと添えることで、季節と自然を身近に感じる、ということは茶屋でよくやることですが、だからといってその花や葉をリアルに真似たガラスの器に菓子を盛ったりはしないのです。
その辺がやっぱり分かんないかなあ。
GWの大半を大自然の中で過ごしてきたので、特にそう感じました。
自然は自然のままを愛でるのが一番です。
