ヨダログ

囲碁棋士 依田紀基のブログ

観音菩薩

2016-03-31 | 日記

今日は桜が満開に近かったみたいで、本当にきれいでした。

近所の公園の桜の木の花にさわりながら、「可愛いね、可憐だね」と声をかけながら歩きました。

前回のブログで書きましたが、僕の人生で出会った中で一番立派だと思う人、観音菩薩はこの桜の咲く季節に亡くなりました。

その人の何が立派だと思うか?と言えば、仏教の言葉で言う利他に生きているんです。圧倒的に。

僕には2回や3回生まれ変わっても真似ができそうもない。

その菩薩は自分のことは後回しにして回りの人の幸せを自分の幸せの第一として生きたんです。

それを何十年も自分が死ぬまで、講釈などほとんど言わずに、ただ自分の生き方と行動のみでそれを示したのです。

それは僕のような俗物の価値観からの見方であって、

菩薩にとってはそれが本当に自分の幸せを追求した生き方だったのだろうけど。

僕はこの菩薩の薫陶を受けたことは本当に幸運だったと思います。

 


やっぱり変じゃないかなあ

2016-03-29 | 日記

全校集会で「女性が子供を2人以上産むことはキャリアを積むこと以上に価値がある」と発言した大阪の中学校の校長先生が辞職したそうです。

このことについて、以前のブログで国の存続、少子高齢化、つまりは国の形という観点から論ずれば正しいと思うと、僕の意見を書きました。

 

生き方の自由や価値観など全然違う土俵の話です。

 

僕の人生で今まで出会った中で一番立派な人だと思うその女性は出産はしていなかったけれども、観音菩薩のような人だったと思う。

 

出産しようがしまいが菩薩は菩薩だし、立派な人は立派な人。そんなことは敢えて言うまでもなく当たり前のことですよね。

 

今回、僕がどう考えても、変だと思うことは、辞職勧告をした大阪市教育委員会の対応なんです。

 

教師に対して辞職勧告をするというのは、棋士に対して引退勧告をするのと同じこと。その人の存在を否定する事と同じだと思います。

 

教師の存在を否定する辞職勧告をするということは、揺るぎのない判断基準と信念がなければできないはずだと僕は思う。

 

大阪市教育委員会は、どういう判断基準で、どういう考えと信念で辞職勧告をしているのか?僕が調べた限りではさっぱりわかりません。

トップが出てきてそれを述べてもらいたいですね。

 

こんなことで辞職勧告されるなら誰だって起こりうることではないか?と思う。

 

こういう重大なことは全国で基準を統一してもらいたいです。

 

大阪市で辞職勧告されるなら他の地域でもされないとおかしいでしょ。逆説的に言えば。地域によってまちまちというのではね。

でもそういう日本にはあまりなってほしくないかなあ。

僕が校長になったら即アウトになりそう。それどころか教師1年目で辞職勧告されるか。

やっぱりオール1で棋士になるしかなくて幸運だったと思う。

 


安田靫彦展

2016-03-25 | 日記

今日は皇居の正面にある東京国立近代美術館に安田靫彦展を見に行きました。

この人が描いた絵は本当に美しい。完璧な美という感じです。

100点以上展示されているのですがとても贅沢な空間にいるのを感じました。

僕は特に女性画が好きでした。内面からの凛とした美しさを感じました。

他にも聖徳太子像、宮本武蔵、観世音菩薩、源頼朝、織田信長、森蘭丸、秀吉、言い切れないくらい見どころ満載です。

帰りにビデオ見ました。ここには展示してなかったのですが、良寛和尚に村の子供2人が一緒に遊ぼうと五合庵を訪ねてくる絵を見ました。

神々しいというか、この絵を実物で見たいものだと思いました。

僕もこれから子供が遊ぼうと訪ねてくれるような歳の取り方をしたいと思いますが、東京では厳しいかな。

僕が23歳のころだからもう27年前ですが当時同じマンションに住んでいた5歳くらいの子供達が背伸びしてインターホン押して僕をよく遊びに誘ってくれてました。

鬼ごっことかしてね。楽しいし、とても運動になるんです。

お母さん達は僕が会社に行かず毎日家にいるものだから、最初は怪しんでいたけど、

そのうちお菓子を差し入れてくれるようになりました。

あの子たちももう33歳くらいになっているはずだから、お父さん、お母さんになっているのかなと想像してます。


原田直次郎展

2016-03-23 | 日記

今日は埼玉県立近代美術館に行って原田直次郎展を見てきました。

北浦和駅から歩いてすぐの公園の中にあり、中々しゃれたレストランがあったので、ぶどうジュースを注文してまず一服。

1100円払って展示室に行きました。

この画家が描いた「騎龍観音」という迫力のある絵を知っていたので興味を持っていました。

原田はドイツのミュンヘンに3年間留学したのですが留学した3年目に描いた「靴屋の親父」は原田生涯の傑作だそうです。

留学してたった3年間で一流の技量を身につけるとは驚きです。

他にもやはりミュンヘンで最後の年に描いた「風景」も素晴らしいと思いました。原田23歳の時です。

原田はその後、日本に帰ってきて肺結核で1899年、36歳の若さで亡くなるのですが、

僕が一番興味を持った絵は展覧会場の一番最後に飾ってある絵で、亡くなる2年前の1897年に描いた絵です。

日本の海岸を描いています。病が進行した身体で命を削り、渾身の力を振り絞って描いたのでしょう。僕はこの絵が一番好きです。

原田の生きた証である絵の前に立ちながら、今、自分がこの瞬間に生きている奇跡と尊さを感じずにはいられませんでした。

 


納得できません

2016-03-22 | 日記

最近、どうしても納得できないことがあります。このことを考えると、はらわたが煮えてくるのを覚えます。

大阪の中学校の校長先生が全校集会で「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むことでキャリアを積むこと以上に価値がある」

と発言したことを問題視して市の教育委員会が懲戒処分を検討しているとのニュースを見ました。

なんで?僕はこの校長先生が言っていることは極めて正しいと思う。国の存続、少子高齢化の深刻さという観点から考えれば。

校長先生の発言を問題視するのなら、この観点から論ずるべきだと思う。この観点で校長先生は言っているのだから。

それを生き方の自由だの、全然違う土俵の話を持ってくるから訳がわからなくなる。

人それぞれ事情が違うし、非常にデリケートな話だということは僕もわかりますが、

校長先生が生徒に伝えたいことは、国家の存続のためにはそういう意識を社会全体が持つことが大事だということのはずで、

なんで正しいことを伝えようとしている校長先生が懲戒処分という話になってくるんだい?勘弁して下さいよ。

国づくりの最も重要な柱が教育のはずです。この校長先生を懲戒処分するなんて国家の損失になるから絶対にやめてほしいと思います。