松江市玉造温泉の街の背後に連なる 「幡屋三山」の縦走をした帰りに
玉造温泉の足湯に入りに寄った。賑やかな温泉街の中に「玉作湯神社」が
あったので、覗いてみると なんと大国主と言代主が祀ってあった。
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温泉街の真ん中を流れる「玉湯川」
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川沿いの散策路を ホテルの浴衣を着た観光客がそぞろ歩きする。
川には大きな緋鯉が泳いでいる。
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この赤い橋を渡ると「玉作湯神社」の参道だ。
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神社の鳥居を観光客が潜って 神社へ登る。
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これは拝殿で、奥が本殿だ。
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本殿は 当然ながら 妻入りの「大社造」である。
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神社の由来を説明した看板。
これを読むと 「櫛明玉命(くしあかりたまのみこと)」、大国主命、
言代主の命の三柱が祀ってある。
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櫛明玉命は「玉造部」の祖とされている神で素性は不明だ。
もう少し勉強してみよう。
大国主命はもちろん古代出雲王朝第八代主王「八千矛」であるが、
「国造りと温泉療法の神」と説明してある。国造りは分かるが大国主が
何故温泉療法なのか理解できないので、勉強してみよう。
もう一方の「少彦(すくなひこ)」は出雲王朝の副王の役職名だが
記紀に「言代主」と書かれた、第八代副王の八重波津身のことだ。
温泉の守り神と書いてある。
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境内のこの石段を登ると、末社がいくつかある。
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古代出雲で信仰されていた、道祖神の「猿田彦」も祭ってある。
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なんと境内には素戔嗚(すさのお)が祀ってあるのでびっくり。
この神社の主祭神の大国主と言代主の二人をあいついで
殺害した張本人の徐福(記紀では素戔嗚と書かれた)が何で祀ってあるのか
不明だが、徐福の家来の穂日の子孫が後年 大和朝廷(徐福の子孫)
から「出雲国造」にしてもらったので、権力に物を言わせ 後から素戔嗚を
ねじ込んだと思える。穂日の子孫が今の出雲大社宮司の家系だ。
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「湯山遥拝殿」なる建物があった。
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湯山とは背後の山で、湯山命つまり大名持の命(大国主)が祀られて
いるので、ここから遥拝したという。
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境内には圧倒的に女性観光客が多い。よく見ると皆さんなにかお願い事を
紙に書いて神社に納めて、「願い石」にお願い事をしているようだ。
沢山の若い女性に囲まれて、大国主さんも言代主さんも御満悦では
無いだろうか。
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女性観光客で賑わう境内を後にして帰宅した。
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