「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

ヒルサイドテラス40周年

2009年07月01日 10時54分19秒 | 建築
代官山、ヒルサイドテラス


入り口前、案内板と寄せ植え。季節の草の植え込みに気配りが。

東急東横線代官山駅から徒歩五分、ヒルサイドテラスが40年前に誕生した。
ヒルサイドテラスは旧山手通り沿いで数次にかけて実施したプロジェクトで、ヒューマンスケールな空間構成、成長する都市建築として高く評価されている。10m軒線を守り、用途地域が変わった第六期では、10m以上の部分をセットバックさせている。
設計は槙文彦(1928~)。
地元の土地所有者と協同組合形式の再開発のモデルだろう。この開発以後、代官山エリアは大きく変貌した。

旧山手通りのカフェ。

1969年A棟、B棟ができてから40年を迎えるとのこと。
恥ずかしながら名前は知っていたが訪ねるのは初めて、設計者や住人に関しても何も知らなかった。
この40年間に、緩やかに棟を増やし現在は旧山手通り沿いに12棟があり、これからも徐々に増殖するのだろう。
店舗、事務所、住宅、パブリックスペースからなる複合施設の開発は難しい。
更に、継続発展させるのは、いかに東京都はいえ、至難のわざと思う。

最近の大型開発(例えば、六本木ヒルズ・ミッドタウン)のように広域・高層化した方が効率よく集客度も高い。
片や大量生産、片や手造りの差だ。
姿勢は大幅に異なる。10メートル軒線を守り、人間的な目線を大事にするのは素晴らしいことだ。

住宅として事務所として使用している人たちはの多くは、各界で活躍している人が多いらしい。
その人達の協力もあって、当初からの方針が貫かれているのだろう。
当初からの参加者ではないがヒルサイドプラザ、ヒルサイドテラスの運営者、北川フラムの企画力、実行力は目を見張る。

*『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、
北川 フラム(きたがわ ふらむ、1946年10月5日 - ) は、新潟県高田市(現上越市)出身のアートディレクター。株式会社アートフロントギャラリー代表。女子美術大学芸術学部芸術学科教授。京都精華大学客員教授。父は良寛研究家の北川省一。「フラム」は本名であり、ノルウェー語で「前進」を意味する。を経て東京芸術大学美術学部卒業。国内外の美術展、企画展、芸術祭を多数プロデュースする。1997年より越後妻有アートネックレス整備構想に総合ディレクターとして携わる。国内外で展覧会・企画展を多数開催。
2000年から開催されている「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」では総合ディレクターを務める。また、2007年には新潟市美術館館長に就任する。


ギャラリースペースと奥のライブラリー。



F棟エントランスとカフェ。

ヒルサイド内に事務所、カフェ、ギャラリー、等いくつか運営しているらしい。
昨年からはヒルサイド・ライブラリーも開設した。
会員制の図書室という感じである。このことに関してはまたの機会にふれたい。

とにかく、世の中に素晴らしい人が沢山いるものだと感心した。



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