「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

茨城ゆかりの金工展@茨城県陶芸美術館

2016年01月30日 17時27分46秒 | 美術展
茨城ゆかりの金工展@茨城県陶芸美術館3月6日(日曜日)まで




茨城県陶芸美術館は平成12年に開館した全国で数少ない陶芸専門の美術館だ。
美術館の周辺は広大な公園で「陶炎祭」などの催事も開催される。
公園を囲む道路にはギャラリーや窯元の直売所等が軒を並べる。
更には、蕎麦屋やレストランなども多くなり、旧市内の笠間稲荷の門前町をしのぐ勢いだ。
水戸から20㌔、40分位の距離だから、好都合の立地ゆえに月に1度以上は訪れる。

陶芸の里・笠間にふさわしい陶芸美術館だが、陶器に限らず「工芸品全般」に渡る展示を考えているようで平成26年1月は「いばらき工芸大全 I ガラスの巻」が開催され、好評を博した。



いばらき工芸大全II 金工の巻
鏡や馬具など古墳からの出土品にはじまり、寺社に伝わる遺宝、一橋徳川家の伝来品、そして明治から現代までの作家の作品が紹介されている。



萩谷勝平「龍図鐔」

私の興味は江戸時代半ばに興隆した「水戸彫り」と呼ばれる刀装具の技。
西の長州と並び賞される鍔の一大生産地として著名だ。

今回出品されている「一橋徳川家伝来品」はさすがに大名家の伝来品ゆえ名品が並んでいる。
茨城県立歴史館の「一橋記念室」で2月12日(金)まで開催されている「一橋徳川家伝来品と水戸金工」にも展示されているから、合わせて鑑賞するのがベストだ。

両方を見たが、興味はあるが知識がないのと、小さなところに細密な彫刻施されているので、手持ちでルーペを使用して見ないと良く分からない。

美術的・技術的にも素晴らしい水戸金工。
廃刀令により需要を失った明治以降も、海野勝(1844-1915)らの活躍により近代の金工作品の制作に継承された。

コメント
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