IT産業は人材を常に募集している感があります。
十数年前には、IT産業人口需要が日本国民数を上回ってしまうというよな噂が
面白おかしく話題になっていたそうです。
日本ではかつては終身雇用制度があり、一旦就職したら、定年まで勤めあげるという慣習がありました。
いまでは、成果主義、業務評価、年俸制など欧米の労務管理指標や制度が多くの企業で、採用されています。
さて、今日のお題は、IT企業の平均勤続年数です。
IT業界も、ビジネス系(企業の業務システム)とベンチャー系(ゲーム、sns、ネット通販等)に大別されます。
例えば、NTTデータや野村総研などはビジネス系、グリーや、DeNA、楽天などはベンチャー系と言われています。
まず、ベンチャー系のデータがまとめられていましたのでご紹介しますと、
平均勤続年数は、以下のように5年以下となっています。
ミクシィ 2.7
グリー 1.0
DeNA 2.5
楽天 3.7
ヤフー 4.7
[データ元]
http://www.part-arbeit.jp/info/useful/it_company_average_years_of_service/
それに比べて、ビジネス系の平均勤続年数は、Top50位はいずれも10年以上となっています。
最長の企業では23.1年です。
NTTデータ 12.4
野村総合研究所 12
三菱総合研究所 14.8
[データ元]
http://gyokai-search.com/4-jyoho-kinzoku.htm
この違いは、なぜでしょうか?
一般に言われているのは、技術の陳腐化です。同じ技術でも5-6年も経てば陳腐化してしまい、常に若い技術者が次の技術をカバーするようなスキーム(構造)担っていると言われています。
これは本当なのでしょうか?ビジネス系は、新しい技術を使っていないのでしょうか?
実はこれらIT企業により提供されているアプリケーションシステムの特色が異なることが大きな原因だと思われます。
ビジネス系で言えば、代表格は銀行のオンラインシステムです。
いままで第一次からはじまり、第三次オンラインまで進んできています。
いわゆる銀行オンラインシステムとは、勘定系、情報系、国際系の3つを柱とする基幹システムなのです。
第一次オンライン 1960年半ばに構築
第二次オンライン 1970年半ばに構築
第三次オンライン 1980年半ばに構築
という具合に10年は使い続けられてきました。
それに比べここ10年で登場してきたゲーム、sns、ネット通販等のシステムは、歴史も新しい上に、常に新しいコンテンツが要求され、古いコンテンツは陳腐化のために、捨てられてしまいます。
従って、常に新しいシステム構築が必要となります。
その結果、その時点で最新もしくは準最新の技術が使用されてきました。
この特性の差が、平均勤続年数の差にも影響しているのではないでしょうか?
[記事]
IT業界での平均勤続年数は少ない?その真相は?
http://www.it-career-path.com/article/194959562.html
IT離職率ランキングの本当の意味
http://www.it-career-path.com/article/195250722.html
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1 コメント
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- Unknown (吉田和美)
- 2013-06-03 21:35:21
- IT業界で勤務とか言われると、昔はコンピューターに詳しくてかっこいい人というイメージがありましたが今はそんなにかっこいいと思わなくなりました。全然関係ないですが、ゲームのグランツーリモ4を作った人たちは大もうけして2年ぐらい世界旅行していたそうですが、逆にグランツーリスも5を作った人たちはゲームが売れなくて評判が悪すぎて貧乏だそうです。人から聞いた話ですから真偽のほどはわかりませんが。。。サラリーマンで一生働ける仕事についていたほうが楽なような気がします。
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