緊急時には、使えるものは何でも使うことになります。
カナダの19歳の女性が身に着けていたブラジャーを外し、怪我を負った男性の止血をしました。
カナダ西部の都市カルガリーで、看護師アシスタントのニッキー・アースナルトさん19歳と、ポール・フィッツジェラルドさん24歳が友人と一緒にナイトクラブから出てくると、2人の男性が意識を失って倒れていたそうです。
そのうち一人はひどい出血をしていました。
ニッキーさんによると頭の左側に深い傷を負っており、傷側を下にして吹き出るように血を流して倒れていたそうです。
周りには2~30人くらいいたそうですが、誰も何もしておらず、他の2人の助けを借りて男性が出血死しないように体の向きを変えました。
ところが血液を止めるものが何も見当たりません。
そこで彼女はブラジャーを外すと、それを使って止血をしたのです。
ニッキーさんが出血を止めている間、ポールさんはもう一人の右手を骨折している男性の手当てにあたりました。
ニッキーさんが応急処置をしているうちに男性は呼吸が一時停止してしまい、彼女は鼻で呼吸していた男性の口を開き、血液をできるだけ取り除きました。
脈拍も落ちて一時は危ない状態でしたが、彼女たちの懸命な手当てによって一命は取り留めたそうです。
その後到着した救急隊員は、その処置を見て賞賛と感謝の気持ちを述べたそうです。
緊急時だと、止血に適したヒモが簡単に見つからないことは想定されますが、とっさにブラジャーを使う機転は見事ですね。
http://cnews.canoe.ca/CNEWS/Canada/2008/11/17/7443051-sun.html