コップに水を満たす
ごくり
乾いた血管にひろがっていく
潮騒のうみ
つぎつぎに波を
飲みこんでは吐きだし
なぜか背泳ぎをする
水と空気を分けて浮かんでいる
ぼくの半分は嘘みたいに軽い
あとの半分は真実かもしれない
あるいは泡ぶくだったり
星くずや貝がらだったり
コップのうみを飲み干したら
たちまちぼくも
空っぽになる
コップに水を満たす
ごくり
乾いた血管にひろがっていく
潮騒のうみ
つぎつぎに波を
飲みこんでは吐きだし
なぜか背泳ぎをする
水と空気を分けて浮かんでいる
ぼくの半分は嘘みたいに軽い
あとの半分は真実かもしれない
あるいは泡ぶくだったり
星くずや貝がらだったり
コップのうみを飲み干したら
たちまちぼくも
空っぽになる