『 いのちの輝き 』
ロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーン著
上野圭一訳
<著者紹介>フルフォード〉医師。1941年より生命力を根幹に置いたオステオパシーと呼ばれる独自の治療法を行い始める。
進化についてです。
進化
世の中の問題はすべて人々の想念パターンから生まれている。自分の過去の行動や経験をふり返ろうとしない人たちがいる。人生はいましかないと教えられ、いまからの努力しだいで将来の成功がきまると信じこんでいる人たちがいる。過去の行動が現在の問題をもたらし、将来の問題にまでつながっていることを立ち止まって考えようともしない。 それらはすべて、その人たちの固定した想念パターンの産物である。
物理的・心理的とを問わず、トラウマが神経系に刷りこまれるものであることを知っている人はひじょうに少ない。だが、過去の経験からくる否定的な影響をとり除くことができれば、からだの生理的作用が変わり、進化にたいしてももっとオープンになることができるのだ。そうなれば世界にたいする態度が変わり、生命エネルギーの輝きや、からだのなかで共鳴しているより微細なエネルギーの放射が感じられるようになる。自分が大いなる進化のなかにいると気づいたとき、人はどう変わるだろうか?
たとえば、その人は弾むように軽やかに歩くようになる。たえず自然の美のエネルギーを吸収しているからだ。たとえまわりが自然に無関心な人たちばかりという環境にいても、ささやかな自然にひそむ細部の美の多様性に感動し、こころを打たれるようになる。そして、自然とのつながりはますます強く、豊かなものになっていく。
その人はまた、自己を表現することによって進化をかたちにあらわすようになる。自己の内なる健康を外部の世界と交流させるようになる。人を助けることに喜びを見いだすようになる。もとめられる前に、進んで手をさしのべるようになる。
健康であることの大切さは、ただ自分のためだけではない。自分の健康はある意味で、すべての生き物の健康と進化につながっているのだ。われわれはともに、この世界をわかち合って生きている。あらゆる生き物が平等に、宇宙の力に頼って生きている。だから、地上に生きる目的のひとつは、われわれすべてがひとつの存在であるという事実に気づくことにある。世界から孤立し、かつ健康であることはできない。進化した社会では、人は自分を愛するように敬意と関心と配慮をもって他人を愛する。自己の想念パターンにたいする高い制御力をはっきりと外にあらわす。他人が自分を思いやってくれる以上に他人に思いやりを示す。というのも、人が他者のなかにつくる否定的な想念は、その当事者だけではなく、社会全体にとって有害なものだからである。
進化した社会では、人は地球にもっと敬意を払うようになる。人間の健康が地球の健康に支えられ、自然のなかにあるエネルギーが人間のなかにあるエネルギーであることを知っているからだ。
この本の8章に、神経系、筋肉系に即効性のある簡単なストレッチが紹介されています。え~こんな簡単な方法で~と最初思ったのですが、やはり続けることで、生命力を高めてくれるらしい。
今日も最後までお読みくださいましてありがとう
つながっているすべての人にありがとう