じゃっくり

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見てはいけないもの ~2つの事例を元に

2004年05月17日 | 雑記
 見てはいけないものを見てしまった気がする。
 1つは、死体画像。「パリ人肉事件」というのをご存知だろうか。犯人、佐川一政は人肉愛好家だった。彼は自宅に思いを寄せているオランダ女子留学生を呼び、彼女を背後から射殺した。殺した後、各部分を分離、切り取り、尻、大腿の一部をフライパンで焼いて食べたりした。
 まったくもって異常な犯行だが、しかし、彼は裁判の結果、無罪になった。理由は犯行当時、彼は精神喪失者だったというのが理由だった。この経緯も面白い。
 この情報をネット調べていくうちに、1つの写真に出くわした。死体画像。なにかの人形かな、と思案していたが、どうも生身の人間らしい。しかも、なんと写真の人物は殺されたオランダ留学生本人ではないか。顔もはっきりと見て取れる。下半身が分離され、各部分がナイフで切り取られたのか、破損している。
 もう1つの事例をだそう。イラク関連のことだ。このごろ、イラク人虐待の映像が公開され、波紋を呼んでいる。自慰を強要したり、箱の上に捕虜を乗せ、そこから落ちたら電流が流れて死ぬと脅したり、非人道的な虐待が明らかになった。
 それの報復か、アルカイダ系のイラク人過激派と思われるマスクを被ったイラク兵数人が、アメリカ人捕虜を殺害した。そして、その映像がイスラム系webサイトで公開された。映像は生々しく残酷なもので、過激派の1人がアメリカ人を地面に横たわらせ、持っていたナイフでぎこぎこと首を切り始める。一気に切り落とさず、アメリカ人の苦痛を増幅させるようにゆっくりと。それがかえって、残酷だった。
 上の文章でかいているように、僕はそれを見てしまった。見たい欲望と、それを抑制する力が衝突しあったが、最後は負けた。でも、やはり恐ろしかったので最小限の音声と最小限の枠に映像を収め、眉間にしわを寄せておそるおそるみた。しかし、やはり途中で気持ちが悪くなり、最後までは見れなかった。
 2つの事例をみてもわかるように、ネットではこういった残虐映像を簡単に視聴できる。日本では比較的規制が厳しいのでなかなか公開されないが、海外では規制が緩く、それを取り込み、日本のwebサイトで紹介する人がいるので、アンダーグラウンドサイトではそういう画像を簡単に見ることができる。
 これはいうまでもなく問題だ。とくに、このごろは小学生でもネットに触れやすい環境になってきている。例えば、小学生がネットで死体写真をみたい場合も簡単に見ることができるし、上記にあげた2つの映像もみることができる。感受性が高い多感期にこれらを見ることが、精神にどういう影響を与えるか、想像に難くないだろう。
 ネットは人の欲望を満たしてくれる。「見たい」ものをすぐに見ることができる。でも、自分に抑制をかけて、見るもの、見ないものを区別することが重要だ。それは、任意の努力に委ねられている。

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