じゃっくり

日常をひたすら記すブログ

手書きとタイピングの文章力の違い

2005年03月24日 | 雑記
手書きよりもタイピングで文字を打ち込む方が絶対に文章力が上がると思う。僕は手書きの字が汚いということもあり、また、タイピングをすることはゲーム感覚なので、楽しみながら文章を書けるので、絶対に。みなさんはどうなのだろうか。ネットを常日頃されている人ならば、たぶん、僕と同じなのだろう。

小説家などもほとんどの方がタイピングで文章を書き連ねていると思う。新聞記者などは原稿をタイピングでがんがん打ち込むし、ライターなどはタイピングができないとやっていけない。消しゴムを使う手書き、細かい修正に苦労する手書きは非効率に思える。

人はより便利な方に傾くのは当然であって、僕はある程度のタイピングスピードを携えてからはもっぱらパソコンの前に座り、勢いにまかせて文章を書き募らせてきた。これが手書きだと絶対にここまでは続かなかったはずだ。

今の仕事でパソコンを使うことがほとんどないのが悔やまれる。ボールペンをポケットの中に入れ、何かあってはメモ帳を取り出し、ミミズの這ったような汚い字を紙面上に記入している。後から見直すことはほとんどない。仕事中に度々僕はパソコンを想像し、空想の中でキーを叩いている。あの感触は僕にとって、もはや快感といってもよいだろう。早く事務に配属されてパソコンをつつきたいなあ。

映画の感想:キャスト アウェイ

2005年03月24日 | 映画
無人島が舞台の映画です。

キャスト アウェイ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


個人的満足度 7

トムハンクスが嫌いな母が買ってきたので、よっぽど面白い作品なんだなと思いつつ観たのだけど、それなりに面白かった。どうも母は太った俳優が嫌いなようで、大好きなレオナルド・ディカプリオなども太っている時期があると、「もっと痩せないとだめなんだよ」とTVに向かって言ったりする。いいお世話だ。「キャストアウェイ」では痩せたトムハンクスが見られるから母は好んだのかもしれない。

ストーリーの半分くらいをトムハンクス(チャーリー)の1人芝居で進めるので、彼のことが大嫌いの人は観るのがつらいかもしれない。あいにく僕は「グリーンマイル」なども観ているし、その他の作品でも少しお世話になったので、大丈夫だった。演技もうまい(と思う)ので、安心してみられた。

気がついたら無人島にいて、あれやこれやしながら生き延びる術を探すっていう、なんだかTVゲームや漫画でありがちな展開なので、新鮮さに欠けると思われたが、そこはトムハンクス、演技力でカバー(していると思う)。これこれができないから、こうしたらできたっていう分かりやすい描写で伝えているのでグッド。人間は極度の状況においても、危機回避能力が働き、ある程度は対応できるんだな。無人島なので、もちろん人はいない。だけれど、声を出さないと映画的には盛り上がらない。そこで考えたのが「ウィルソン」なのだろう。彼のおかげで声を出すことが出来た。僕などは声をほとんど出さない演技を観たかったのだが、ウィルソンがいることでまた別のストーリーが出来上がり、楽しめた。

僕はこの映画をみながら孤独について考えた。人はずっと1人でいると一体どうなってしまうんだろうと。きっと言葉数は少ないんだろう。1人ごとも次第に言わなくなり、無音状態になる。その状態が続くと、たぶん気が狂ったり、自殺したりするんだろうな。チャーリーの心情を察しながら物語を追っていったけど、自然な演技で感情移入もできた。僕でもああするだろうなと頬を緩ませたりした。自分以外の何か、誰かを自分で創造することから始まるのかもしれない。壁に絵を書いたり、砂を堀り文字を書いたり、人は1人でも、いや、1人だからこそ表現するのかもしれない。自分がここにいるという証をその物に込めながら。チャーリーもいろいろな物をつくり、表現しようとする。僕にはそれがすごく美しく見えた。原始時代などは、言葉がなかった分、想像力がかきたてられ、目に見える創作物をたくさんつくりだしたんだろう。

後半30分あたりは、やはりというか、あまり必要性を感じなかった。もうやることがないのだ。見せ場が終わったらあとはすっきり、静かに長引かせず終わってほしい。視聴率をとるために、下手に恋愛を絡ませなくてもいい。ラストもいまいち。

(トラックバック)
表まさひろ日記:キャストアウェイを見ました
注:ネタばれあり
・ウィルソンとの友情に感銘を受けた人も多いみたいですね。僕などは「そんなことないでしょ」と少し冷めてみていましたけども。戦争が終わったのにまだ穴の中にいた横井さんを思い出しました。彼には戦争が終わって復興した日本がどう映ったのか。本当に豊かになったなあとは思わなかったのでは。