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養豚と抗生物質やホルモン剤のありよう。

2013-08-20 17:40:42 | 個人メディア
養豚と抗生物質
病気を予防し治療する目的で飼料添加物を餌に混ぜて与えます。
飼料添加物には抗生物質とホルモン剤があります。
栄養成分の有効利用と生産性の低下を防止するために抗生物質が用いられます。
養豚においては注射、飲水、飼料混入の方法があります。
病気の予防、治療と成長促進が目的です。
抗生物質には5成分があります。
1 ペニシリン系 ペニシリン1928年イギリス、フレミングが発見
2 テトラサイクリン系
3 アミノグリコシド系
4 マクロライド系
5 クロラムフェニコール系(セフェム系)
6 その他

休薬期間を設けて抗生物質の残留を避けています。そうすることで分解し減少する性質が抗生物質にあります。
抗ガン剤も休薬期間を設けているのもそうしたことでしょうか。
経済動物(鶏肉、豚肉、牛肉)の出荷にあわせて抗生物質の使用制限を決めています。使用には当然、獣医の処方箋が必要です。
鶏肉は出荷7日前まで コリスチン23種
鶏卵は出荷10週前 産卵中は使用禁止 モネシジン22種
豚肉は出荷7日前まで タイロシン17種
牛肉は出荷6ヶ月前までバントラシン6種
乳牛は使用禁止

なお、東京都健康安全研究センターが平成21年316検体(食肉、魚類、鶏卵、蜂蜜、牛乳)について残留する抗生物質の検査から食肉4検体、テトラサイクリン系 1検体からペニシリン系の抗生物質を検出したが含有量は残留基準よりも低く食品衛生法に違反するものではなかった。

検査は二種類微生物学的方法(対象となる試験物に感受性の高い3種類の試験細菌を混入して検査、ろ紙に現れる阻止円を分析評価、培養後の阻止円が12mm未満は陰性同じかそれ以上は陽性)と理化学的方法(高速液体クロマトグラフHPLC=島津製作所製有害成分の分析器、ゼラノールやトレボロンを素早く測定する。質量分析計)による。

島津製作所の分析器により残留農薬、抗菌剤の残留、重金属の残留、抗生物質の残留、食品添加物の成分分析、食品の産地や表示の偽装を見届けることが出来ます。
人、動物、環境に対する安全安心のための分析器が活躍しています。
製薬メーカーは順次これらの分析に基づいて情報開示の努力が求められます。
公共機関にこれらの分析器を導入配置する先進性を求めます。

ホルモン剤
去勢牛にホルモン剤を使用する。去勢された牛は肉質が良くなるが体勢は低下する。牛肉の生産量を上げるためにホルモン剤を使用する。
天然系と合成系がある。発ガン性に問題があるとの指摘が。

合成ホルモン剤
ゼラノール エストラジオールの合成型
メレンゲステロール プロゲステロンの合成型
トレンボロン テストステロンの合成型
ジェチルスチルベストロールDES 合成女性ホルモン剤
流産防止剤として使用され、家畜の肥育促進として飼料添加剤で流用された。
1969年EUが1981年米国がDESの使用を禁止した。
1971年日本では妊娠中の使用を忌避(避けなさい)する通達が出された。
理由は人体に蓄積されると女子は初潮期や最高伸長期が若齢に現れる。
男性においても精子量の低下による不妊が表れる。
日本は1997年エストラジオール、プロゲステロンの使用が許可されている。
TPPの反対理由(食品の安全性が保つことが出来ない)がこうした点の存在によって起きています。
ゼラノールとトレンボロンについては国連食糧農業機構FAOや国連保健機構WHOが残塁基準、ADI一日摂取許容量を定めています。

天然ホルモン剤
エストラジオール(卵胞ホルモン)女性の性周期に関与
プロゲステロン(黄体ホルモン)受精卵の着床、妊娠維持、排卵抑制
テストステロン(男性ホルモン)筋肉増大、タンパク質促進作用

米国・カナダ・オーストラリアでは合成ホルモン剤が経済動物に使用認可されている。
2003年欧州共同体EUはエストラジオールは使用禁止にし、その他のホルモン剤については暫定的(科学的情報が提供されるまで)に使用禁止の指令を出しました。ホルモン剤使用で肉牛一頭で80ドルの利益が上がる。
米国では耳たぶ埋め込み式カプセル型ホルモン剤注入がある。
肥育100日の中間の次期とと殺前にホルモン剤を投入する。
脂肪を赤身肉に変換するために。積極的に米国産牛肉赤身肉を牛丼として販売する社長が居ましたが今度はピザ販売に力を入れるそうです。
ラブ注入も度が過ぎると困る。
ホルモンマフィアがいて薬品が不正な取引に使われて闇ルート販売で暗躍、ダイハードの登場をお願いしたい。
日本の医者も医薬品の闇ルート販売で得た利益を英国領の租税回避地に貯金するのでしょうか。半沢さんの登場でしょうか。
こうした不安物質は肝臓とか脂身に残りやすいという指摘があるがはっきりとしていない。予防処置としてモツや脂身は食さないようにした方がよいと思う。

自然ホルモン値の低い幼児は食肉のホルモン剤が蓄積すると影響を受けやすい。
性ホルモン上昇による発病率が乳ガン患者の37%が、睾丸ガン患者は47%、前立腺がん患者は88%と1975年以来米国ではとらえられている。


ホルモン剤は賢く使おうと「養豚界」が推奨記事を載せています。
あすか製薬(株価689円 年収平均786万円 売上406億3千万円社員832人 株主武田薬品、三菱東U)が動物用(牛、豚、鶏、犬、猫、魚)の混合飼料、飼料添加物、抗生物質、ホルモン剤を販売しています。もちろん医療、一般医薬品も扱います。早い話が武田薬品工業の製品を販売する会社です。
北海道の日高地方にある養豚生産者はホルモン剤の使用上の注意点を紹介しています。
エコな養豚生産者もいます。オリゴ糖や米白飯(飼料米を養豚に農林水産省は推進しています)を飼料に混入させる養豚生産者もいます。

肉牛においても肥育ホルモン剤が成長目的で広く使われています。
米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、牛肉輸出国で利用されています。
 
抗ガン剤としてのホルモン剤の役割があります。乳ガン治療に男性ホルモン剤が用いられます。
男性の前立腺ガンには女性ホルモン剤が使用されます。