眠くもなるわな

　生徒たちは自分で問題集を進めていて質問が出ない。生徒たちに目を配りながら、ぼくは木幡中の生徒に借りた学校の漢字プリントをもう１度勉強できるように加工している。木幡中の漢字の範囲は毎回広い。学校では学習しているが、塾でも早めに取り組めるように用意をしておきたい。他の中学の漢字プリントは既に作り終えてある。木幡だけはテスト範囲がぼくに分からない形で書かれていたので、今、急いで作っている。漢字は覚えるだけで得点できるし、範囲も決められているため勉強しやすく、テストでも得点しやすい部類に入る。漢字で確実に点をとってほしい。



　昔、竹野内豊が主演していた「世紀末の詩」というドラマがあった。愛について描かれた１話完結のドラマだ。毎回、「真実の愛とは何なのか」を探す話だった。
　山崎努が演じる百瀬（ももせ）が、確か最終回でノストラダムスに「お願いだ。宇宙誕生の秘密をすべて教えてくれ。そして、すぐにそれに関する俺の記憶を消してくれ。」と頼むシーンがある。（ここだけピックアップすると、ノストラダムス？　宇宙誕生？　はぁ！？　ってなるね(^-^)）　知りたい。でも知ってしまいたくない。その気持ちは分かる気がする。でも、もし、今ぼくが同じことを頼めるのなら、教えてほしいが記憶は消さないでほしいと言うだろう。
　愛とは何か、宇宙とは何か、そして、自分とは何か。おそらくすべて〇〇〇〇〇なんだろうと今は思っている。果たしてどうだろうか。



　眠そうな生徒がいる。夕べ、遅くまで勉強していたのかもしれない。今朝も早起きをして模試に臨んだはずだ。塾の暖かい室温と静かさが眠気を誘うのもわかる。でも声をかけて眠気を散らす。定期テストまであと１２日だ。のんびりしてはいられへんで～。

冬期特訓後半５日目

　午後３時になり生徒が塾に来る。今日は午前中に五ツ木京都模試を橘高校まで受けに行っていた。

「どうやった、模試？　できた？」
「まあまあです。国語は難しかったです。自己採点したら１８点でした。でも数学の最初の計算問題の配点が２点だったので（多く）得点できました。」
　うん。受け答えがしっかりできている。親御さんの教育のたまものだろう。京都学園の特進アドバンスコースを目指している。受験は３３日後だ。それまで力の限り頑張ってほしい。塾は最後までサポートさせてもらう。

　その他にも、英語が難しかったという生徒や、首をかしげて「びみょ～」というニュアンスで返事してくれる生徒、「可もなく不可もなくです」や「ぼちぼちっす」との答えの生徒がいた。５人とも雨の中、塾によく来てくれた。２人は歩いてきたらしい。２人とも黄檗学園の生徒だ距離はそこそこある。寒かっただろう。

　今からは１９日、２０日にある定期テストに向けて勉強を進めていく。学校の問題集を終わらせるのが先決だ。５人ともが学校の問題集に取り組んでいる。