髪の毛を結うとき右手が知っている力加減でドアノブまわす/末松ちひろ
末松さんの身体感覚は、
ものすごく独特ですねー。(感心)
頭が身体を動かしているんじゃない。
まずは身体が先に動いて、
それを頭が後から追いかけているような。
神経の連絡網が、
何となく自然に切れているところが、
私には非常にツボなのです。なんでだろ。
髪の毛を結うときの力加減は、
林檎を握りつぶすほど強くはないけれど、
かといって蟻も殺せないほど弱くはない。
けっこう力仕事ですよね。髪を結うのは。
それは右手が知っている。
毎日のように繰り返しているから。
その力でドアノブを回す。
これもたぶん毎日やっていること。
もしかしたら、
玄関のドアかな。
朝の登校風景とか。
右手に任せて髪を結い、
右手に任せて玄関を出る。
心は少し後からついてゆく。
動作はいつもと全く変わらない。
でも心の遅れは少しずつ大きくなっているような。
だから作者は自分がよく見えるのかも知れません。
末松さんの身体感覚は、
ものすごく独特ですねー。(感心)
頭が身体を動かしているんじゃない。
まずは身体が先に動いて、
それを頭が後から追いかけているような。
神経の連絡網が、
何となく自然に切れているところが、
私には非常にツボなのです。なんでだろ。
髪の毛を結うときの力加減は、
林檎を握りつぶすほど強くはないけれど、
かといって蟻も殺せないほど弱くはない。
けっこう力仕事ですよね。髪を結うのは。
それは右手が知っている。
毎日のように繰り返しているから。
その力でドアノブを回す。
これもたぶん毎日やっていること。
もしかしたら、
玄関のドアかな。
朝の登校風景とか。
右手に任せて髪を結い、
右手に任せて玄関を出る。
心は少し後からついてゆく。
動作はいつもと全く変わらない。
でも心の遅れは少しずつ大きくなっているような。
だから作者は自分がよく見えるのかも知れません。