家づくりなんてカンタンだ!

住宅をつくり続けている設計事務所の雑感

100年前の古地図

2018-05-17 17:17:49 | 生活

日本の各地、100年前の古地図がスタンフォード大学で公開されていて、

DLも可能(データ重いです)。

https://stanford.maps.arcgis.com/apps/SimpleViewer/index.html?appid=733446cc5a314ddf85c59ecc10321b41

 

戦前のものなので、「軍事極秘」と書かれた地図も有り。

とにかく、自分の故郷と現在の住まいの地図をじっくり見ながら

1時間は遊べることを保証します。


井戸を掘りました_結構コンパクトな工事

2018-04-14 19:07:23 | 家づくり

新築工事を始める前に井戸を掘りました。

深さは約15mで、ほぼ予定通りです。

住宅用の井戸のため、小さな櫓を組む程度の規模で、本日工事終了。

少し太めのパイプが立ち上がっていますが

実際の井戸は、一回り小さな15cm程度の径。

水質は良さそうだ、とのことを聞いて一安心です。

井戸は3社相見積もりを取りましたて、結構値段の開きがある中で

最安値であるが、信頼できそうな(失礼)こちらの業者さんに依頼しました。

ちなみに最高値は実行費用の約3.2倍。

 

井戸水は緊急用と樹木散水用に利用します。

 

 


3月11日に熱海で

2018-03-17 18:29:15 | 旅行

先週のことですが、週末熱海に行きました。

車で2時間弱の近くなので、仕事で打ち合わせの後

夕方出掛けて一泊。

朝には穏やかな海が広がっていました。

 

ところが、10時頃にMOA美術館に到着した時

携帯電話が鳴り出して、静岡県に大津波警報が!

 

地震があった訳で無く、よく見ると3月11日の訓練でした。

でも、驚いた。帰れなくなるのでは、と。

 

美術館ではリニューアル名品展が開催されていました。

その中からお気に入りの2ショットを載せておきます。

色絵藤花分茶壺 野々村仁清  17C

聖徳太子像


既存住宅状況調査技術者の講習を受けてみて

2018-03-08 23:17:49 | 家づくり

先日この資格を取るための講習を受けてきました。

今年四月から中古住宅の売買に関わる資格です。

 

仲介業者は売り主や買い手に対して、建物の診断の有無を

説明しなければならなくなりました。

 

診断は必須ではありませんが、説明受ければ、

おそらくほとんど、イエスでしょう。

 

この資格の特徴としては、建築士(一級、二級、木造)が前提で

同時に事務所登録をした事務所に属していることです。

 

検査自体目視が原則であるため、精密とは言えませんが

それだけに住宅生産に関わった経験が求められるはず。

 

マニュアル通りにはいかないのが現実です。

 

そこで、リノベーション工事に関わる契機になるのでは、

との期待を持っています。

何しろこれだけ家づくりをしてきたのだから。

 

具体的なことは検討中。

四月上旬に合格して登録される予定です。

 

空き家を含む良質な中古住宅の流通促進が目的のようです。

資格の詳細はこちら

 


日時計をステンレスとコンクリートで現場製作

2018-02-23 19:00:03 | 建築

1年と少し前に、現場で製作した日時計です。

エクステリアとして、いわゆる「日時計」を依頼すると、

立派で高価な物になってしまいそうなので

書物で確認し、現場製作に挑戦しました。

 

「日時計 その原理と作り方」関口直甫著(恒星社厚生閣)

「日時計=最古の科学装置」

以上2冊から原理を学び、どのようにすれば安価な日時計をつくれるのか

色々デザインした結果がこちらの図面。

 

ステンレスの丸鋼とフラットバーで構成、投影面はコンクリート洗い出し

周囲を自然石(丸石)で囲い遺跡の雰囲気を。

 

何故日時計なのか。快適空間ラボラトリー という温熱空間実験施設の屋外に

太陽の象徴として演出したかったからです。

冬は日射として有り難がられ、

夏は逆に嫌われる存在である太陽の光。

 

古代から世界中で信仰の対象となってきた太陽に対して

私たちの感謝の印でもあります。

 

実際つくってみての感想は、バー勾配の精度に左右されるということ。

真北はある程度正確に現場でも出せるのですが、

勾配がすこし違うだけで、時刻が大きくずれてしまうことが

わかりました。

 

施設のオープニングで時刻のずれが大きいことがわかり

少々焦ったことも。

 

一部を残して作り直したところ、時刻の正確さはまずまずです。

(実際大きくズレなければオーケーでしょう)

勾配のバー影が時刻を指していて、12時40分ころの写真。

また機会があればチャレンジしたいですね。

 

 

 

 

 


再再々放送くらいでしょうか。

2018-02-05 20:35:19 | 家づくり

昨日BS朝日で、2009年に出演した

大改造劇的ビフォーアフター が放送されたようです。

 

されたようです、というのもあらかじめ情報が無くて

事務所サイトのアクセスが急に増えたので、調べたら

自分が出演したものだった、ということ。

再再々放送くらいでしょうか。

 

http://www.asahi.co.jp/beforeafter/old/list/d00009type.html

 

こちらもよろしければ見てください。

小さな家のリノベーションで大変でしたが、色々勉強になった事も多く

番組制作側の執念と意気込みにも圧倒された仕事でした。

 

視聴率はたしか9.8%ぐらいだったかな、と記憶しています。


バルコニー防水勾配の取り方は_その2

2018-01-30 12:40:10 | 家づくり

2011年のブログで報告したとおり、いまでも断熱材をバルコニー勾配に利用していますが

その後の状況がすこし変わっているので、「その2」をアップします。

 

現在は910X910X30〜50の勾配断熱材を使っています。

この場合910mmで20mm下がる(上がる)ため、約1/45の勾配がとれます。

 

その上に耐水合板12ミリとケイカル板12ミリを重ねてFRP防水下地とします。

ケイカル板2重ではクラックが心配なので、耐水合板を断熱材の上に挟みます。

 

勾配方向が910ミリ以上長くなる場合は、910毎に20ミリ断熱材を追加して行きます。

あまり長いと耐水合板上から押さえるビス長くなりますが。

 

ケイカル板は短いビスで耐水合板に取り付けます。

コーキング剤や接着剤を使用しても良いでしょう。

溝(どぶ)の勾配だけは現場で加工してもらいます。

 

スタイロフォームは勾配品を販売不可となっていますが

建材商社によれば、平らな一般品を加工して出荷する対応もあるようです。

弊社では今のところ、カネライトフォーム勾配品を使用。

詳細納まりは次の通り。

外張り断熱構造の場合は、壁際で工夫必要ですが

それはまた別の機会に。

 

 


真冬のパッシブソーラー性能を実感

2018-01-27 14:55:26 | ソーラーハウス

異常に寒くなっていますが、ちょうどパッシブソーラーハウスを

訪れる機会があり、温熱環境を確認してきました。

 午後2時頃の外気温3°C、湿度35%。天気は晴れているが少し雲が出ている状況

 1階リビングルームの室温約20°C 湿度20%弱

外気を取り込み加熱するパッシブソーラーでは湿度下がるのが解決すべきポイントです(エアコンも同じです)。

今のところは加湿器を使います。

また床下に加熱された空気が入るため、床面温度は室温よりも高くなります。

 写真中央部分の床表面の温度が21.8°Cという表示です。

 実際はこのような状況です。

これくらいの床面温度となると、まるで床暖房しているかのような感覚で

足裏が適度に温かいのはとても気持ちが良いものです。

パッシブソーラーは天気の良い昼間だけの運転のため、それ以外は補助暖房が必要です。

一般的には壁掛けエアコンなど暖房機。

 

しかしこの家では、床下にソーラー同様に温風を吹き出すファンコンベクター

を取り付けています。熱源はガスで屋外の給湯器からお湯が循環してきて

温風をつくる構造のため安全です。

他にはエアコンを床下に吹き出すよう取り付ける場合も多いのですが

特別な物で無く、普通の壁掛けエアコンです。

 

床以外は

 日当たりの良くない東側外壁の室内側表面温度です

 

 北側玄関ドアの表面温度

外壁やドア・サッシの断熱性能高めているのでこれくらい。

一般の家はもっと温度低くなります。

機会があればまた報告したいです。

 

 


分離発注(CM方式)による家づくり説明会(無料)のお知らせ

2018-01-14 16:22:18 | 家づくり

2018年1月27日(土)説明会を開催します。

価格を抑えながら、品質の良い新築住宅とリフォームを設計事務所が

実現する、分離発注(CM方式)による家づくりという方法を解説します。

 

・予算の関係で仕様や広さを妥協している

・設計事務所のデザインを生かしたいが、依頼するのに敷居が高そうだ

・断熱性に優れた住まいを合理的につくりたい

・収納や生活動線など使い勝手の良い住まいのアイデアがほしい

 

など、お考えの方にお勧めです。説明会ですので営業行為は

いたしませんが、コーヒーまたはお茶+お菓子が付きます。

 

日時 2018年1月27日(土)10:00〜12:00

会場 みさき建築研究所

 

定員4名まで

お子様連れでも結構です。

 

→ こちらからお申し込みください


今年最初の工事現場

2018-01-08 22:05:53 | リノベーション

今年最初の現場は、5日から始まったリノベーション。

企業の仕事始めの前に完成するために、

新年早々業者さんに協力していただきました。

ダイニングの流し台とその周りを新しくすると

まるでキッチンショールームのように、ピカピカです。

明日の朝、最初に使う人は手が震えるのではないか、

と思います。